君の知らない君が僕の知らない僕の顔を踏む 受け入れられない世界が急ぎ足 その手の中に花を握って死体 産声のなかで
ひとりの娘が母に変わる日は
生命にまつわる大切な記念日
わたしのためには
何にも起きたりしない平凡な日でも
見知らぬ誰かには
たったひとつの日

雑踏のなかの
あり ....
雑司が谷のアパートを追い出された当時二十歳の俺は
池袋の東口で路上生活をしていた
今のタクシー乗り場付近には花壇と
その花壇を取り囲むように丁度ルンペンたち横になれるコンクリートのベンチがあった ....
君よ進め その河原を
力強いその足を踏んで

風に纏わる髪をほどいて強くつよく

一面の深い深い黒
怖くなんかないよ、大丈夫
震える手 握っててあげるから

沈んでゆく 泡の音を ....
風がふっと吹き
さざめく草原
青々とした木々
空は青く
陽が満ちる

キラキラと光る湖から
象や兎が水を飲む
木々の間から
一角獣が現れて
水浴びをする

私と妻は
カラフル ....
飛行機から
世界一広い国の何処かの
一瞬を見下ろす

無限に連なる
モノクロの山嶺

それは眼球から見える世界

耳で見える世界は
ただただ
 青い砂漠


機内の ....
俺の言う通りにしろ
いいか、今からUFJに行くんだ
分かったか!

あ、あんた
バスを乗っ取って
次は銀行強盗ですか?

はあ?何で俺が
わざわざバスで
銀行強盗に行くんだよ!
 ....
いいか、よく聞け!
今すぐここに
ブスを連れて来い!
今すぐだ!
さもないと
無関係の美人が
死ぬことなるぞ!

わ、分かった!
分かったから
その美人に危害を加えるな!
そうい ....
キーゼルバッハって何?
と君が言う
鼻の中の鼻血が出るところ
チョコレートよりも
サッカーボールよりも
熱いお風呂よりも
ボクシンググローブよりも
君はキーゼルバッハに迷惑をかけていると ....
わたしはハッキリ言えないから
ハッキリものを言えるひとがうらやましい

ハッキリ言うっていいことなのかな

おかあさん
うっとうしいよ
めんどくさいよ
心配だよ

やっぱり元気でい ....
ゴムひもを足首に結び付けて
真剣な顔をして君が言う

もともと大人になるためにバンジージャンプってあったんだって

さん、にー、いち、バンジー!

って言ったら行くから

君のことが ....
きいろい黄色いバターのような夏の一日
そこいら中べとべとしてやになった

クジラのプールに浮かぶブーゲンビリア
ブルーとピンクがお似合い同士
魔法なの?
魔法なの

いろんなことが花火 ....
日常の幸せを守るための戦争さ
みんな、新言語で語り合って
ビッグブラザーに従おうよ

雄々しい兵隊さん
誰もあなたを責めないだろう
あなたに近親者を殺された者以外はね
誰も僕の知らぬそぶ ....
死児の乗る馬跑足で
野分立つ森を抜け
殯の宮に

石の閨房
皇后の媾合
膜翅類の王と同衾するのは黄土の媼
紫の簒奪は木霊の命の消えるときまで語られる

         ....
古い記憶の欠片が堆積してモスグリーンの湿地帯となり、そこに棲むあらゆる生物たちはどこかしら駄目だ、あるものは上手く見ることが出来ないか、もしくは完全に目が潰れているか、機能 ....   シャツの色をわすれた
  自転車を仲よくならべた
  川沿いの道にいつもあった
  だれのものとも知れないさびしさ



  三日月にすこし濡れた
  きみの膝こぞうをそっ ....
飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
都市の背中に
星の刺青
何処かに
自分の星座があるだろう
誰そ彼は
笑い泣き
彼は誰か
泣き笑い
内ポケットに
タバコと明日
遠ざかる黒い猫
何時かは
他人の星座と会うだろう
 ....
40代自称イラストレーターで
無職の男が児童誘拐の容疑で捕まった
これを聞いて
如何にも怪しい奴だなんて
発言すると
それはお前の偏見だ
と非難されちゃうんでしょう、きっと
しかし敢えて ....
都市の迷路に波打っている緑の原点たち
原点たちはどんな香りをも演繹せず
冴え渡ったおしゃべりの隙間に破裂して飛び散っている
おしゃべりは思想という場違いな花を排水溝に流し続け
ビル ....
許せ ただ一途に夢見た道を進んだ幼き我よ
笑え 自ら選んだ世界に敗北したか弱き我を
眠れ もはや立ち直る気配もない我が心よ

陽が昇ろうと
風が吹こうと
暗く静かな
隠れ家にて

光 ....
イメージとしての我々は

今、貨幣以上の

激しいインフレを示しているように思われる

我々が掲げる幸福のイメージは高く、それ故に

我々は常に激しい飢渇感に襲われている


広 ....
きみの手を想う
華奢でちょっと小さめだった

骨折して松山の病院へいっしょに行ったときも
きみの身体の一部が壊れたことに
かなしみを覚えていた

きみの替わりに朝
新聞配達をやった
 ....
心も体もボロボロになったら
遠慮なく命ごと私を棄ててね神様
なんて出鱈目鱈目の嘘ぱち
私が全然潔くないのはいつものこと
お生憎様、気丈でもないの
私は弱くてみっともないわ

人はボロ ....
7月
銀と銅が錆び付いた海
夜の埠頭は鉛の影をちらつかし、張りつめられた石板に重奏が刻まれる
圧力で押しつぶした風/
/蒸れを嫌う羽虫
ヘッドライトの灯りが波を照らす/閉じた垂直窓
 ....
「指売り」




関節を折り曲げると、僕は母親のオムツを取り替えた。という夢を見た。

朝、目覚める度に、オレンジ色の卵をフライパンを上に落として目玉焼きを作ると、夕方五時過ぎ、父親が ....
貴方の唄は届かないな
霞み、見つめる今日の声、
赤く灯るは昼の裏。

塗り広げられた問いの中には
若く沈んだ夢の滓。
数え歌、懐かしむなら
笑顔ひとつで壊そうや。

芯だけ残した林檎 ....
泣いている君を
そっと抱き締めたら

ふわり、シャンプーの香り

ただそれだけで
とても幸せな瞬間
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
君の知らない君が僕の知らない僕の顔を踏む北大路京介614/7/20 21:37
受け入れられない世界が急ぎ足214/7/20 21:37
その手の中に花を握って死体214/7/20 21:37
たったひとつ千波 一也914/7/20 21:05
池袋 二十歳馬野ミキ914/7/20 20:06
群青瑞海4*14/7/20 19:54
永遠の瞬間opus314/7/20 19:37
青い砂漠凍月7*14/7/20 18:37
バカジャック花形新次114/7/20 18:11
ブスジャック2014/7/20 17:36
恋するキーゼルバッハクローバー2*14/7/20 17:22
ハッキリしろ朧月114/7/20 17:08
バンジージャンプを1階からクローバー2*14/7/20 16:39
魔法ふるる614/7/20 15:57
ニュースピーク黒髪1+*14/7/20 13:37
殯の宮(習作Ⅰ)岩下こずえ114/7/20 12:20
堆積物たちホロウ・シカ...3*14/7/20 11:47
恋は三日月草野春心714/7/20 11:04
花火そらの珊瑚20*14/7/20 10:38
都市伝説やまうちあつ...214/7/20 10:01
40代自称詩人の危うさ花形新次114/7/20 8:40
ジャズ葉leaf5+14/7/20 5:33
我よ森川美咲3*14/7/20 4:59
草鞋を履いてyamada...214/7/20 4:25
梅昆布茶1914/7/20 3:50
お祈りの時間月形半分子414/7/20 3:08
コンテナの夜アラガイs8*14/7/20 2:19
指売り赤青黄014/7/20 2:13
歪曲思考のノットビートてんがねこ114/7/20 2:03
香水chihar...4*14/7/20 0:55

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