さざめく光の城天文博士が咳なさる 姫さまはお笑ひだ王さまは微行され 太子さま月姫に懸想文 ....
古井由吉が芥川賞を取った作品と同じ名前
それが本当に女の名前だったかはもう朧だ
苗字も聴いたか聴かなかったかで分からない
よく行く馴染みの飲み屋で働いていた女
ただその女が注文を聴いたりし ....
7月の血が蒸発する。
溜まっていたのは不満であり震え。
大勢の足踏みに恐怖した夜。
涙ながら掴んだ女の一声だけが
美しかった。
放て火の玉
散れ火の粉
飛ばせ初の香
聞け終の声
あなたの欲しいものを取り出して
何度でも
狂いつづけてきた時計が
かすかな音をたてて止まった時
崖は 崩れてしまおうか
崩れないでこのままでいようかと
太陽をぼんやり浴びていて
かまきりの体の中では
はりがね虫が腸の形をし ....
気がつくと
外は明るくて
蝉が鳴いている
窓を開けると
空は白く
蝉の鳴き声は透き通っていた
外は明るく 太陽が見えない
鳴き声は聞こえ 蝉が見えない
感じているの ....
空が見たかった
キラキラと差し込む光を
それを愛おしげに眺める君を
もっと鮮やかに見てみたかった
気付けば世界は薄く眩しく歪み始めて
もう、何処に行くのかも分からない
波に漂う無様な姿 ....
7日間で作られた世界は
用が済んだらすぐに取り壊される
プレハブみたいなもん
説明もなく
背もたれのないスツールに座らされて
何年も呼ばれるのを待っている内に気づいた
土の毛布の下で何の心 ....
とおく とおく
はじまりのそらのふちに
宇宙船が
ひとつ
畳張りの
宇宙船の大広間に
ちゃぶ台が
ひとつ
とん、と
置かれた湯のみには
栄養補助用流動食B1-023(覚えて ....
拝啓 牢屋のあなたへ
ワタシは裸足で歩くのが好き
アスファルトの上も
浅瀬の中も
はらっぱの下も
足裏から伝わるエネルギーが
ワタシの原動力
靴下履いちゃうと
....
切れかけの電灯
霧が靄となり街を融かして呑み込む光景
真っ直ぐだと思って
実は傾いている電柱
世界が傾いて見える
あの三日月は何故嗤う
階のボタンを押さないと
エ ....
おかあさん覚えていますか
私が生まれた夏の夕暮れ
たった一枚残る写真に
疲れ果てやつれた様子の
寝巻の母に見守られ
同じように疲れた顔の
小さな赤ちゃん
夏のお産は大変だったことでし ....
海のある町 そこに港はひろがり鉄の船がわきでる
川のある町 そこに田畑がひろがり豊かな実りがわきでる
山のある町 そこに道ができ巨大な木がわきでる
人のいる町では鉄とい ....
街角で珈琲お嗜みのご婦人は
泥を飲んでる人生の行き詰まり
愛を飲むもの涙も飲んで
嘘をつくもの笑いを飲み込む
紳士は何を飲み込むために酒を飲んでることだろう
....
独りになると、
全世界に見捨てられたように思えてくる。
泣きたくて、でも泣けなくて、
思わず座り込めば、
空はあきれる程、高く蒼い。
酒の肴がほしいか
窓から家が見えるだろう
そろそろ竣工をむかえそうだ
最近、絶対本番NGなのに
全部ご開帳と言うのを
目にするようになったが
正直そのイメージビデオの
女の子の気持ちが分からなかった
でも、プレイメイトとかって
きっと同じ感覚なんだよなって
....
犬の舌がながくのびている
それでも私の声が聞こえるなら
醤油差しをとってくれないか
どんなに優秀なものも
優秀ではないものも
燃されてしまえば
灰になる
どんなに貴重なものも
貴重ではないものも
燃されてしまえば
灰になる
風に従順な踊り子となって
....
コントラバスのエンドピンで刺されたところに九条ネギを詰められている
絶えず鳴り響く夜を脱いで赤い死神
壊れた肩で投げた愛そのまんま
尖端の皮の余り具合を
表現するのが難しいな
クソッ、また失敗した
ええい、いっそのこと
モデルの方を変えちまうか
チョッキーン
ギョエエエー!
私はあなたが好きです、と言えたらそれでいいんです
実はまったく、お洒落なんかじゃないんです
ただ誰かに読まれたときにわからないようにしたいだけなんです
詩人の告白
いや、お前の、お洒落で ....
|
神 |
よ
我
を |
許 |
し
給 |
え
┃ ....
脱法ドラッグは止めよう!
(AC/DC公共広告機構
半ズボンでギター弾きまくり)
私は喘息持ちなので
ハーブはもちろん
タバコも吸ったことありません。
ですからみんなから
ノースモー ....
植木鉢と金魚鉢を薙ぎ倒して
深夜徘徊パトロールに出掛けよう
赤子と痴呆の間の言葉は粒の無くなったトウモロコシのハーモニカ
とても大きくえぐれている
何も理解できないでいる
次はどっちが鬼 ....
視線
子供の頃
車の窓から月と太陽を眺めて思ってた
彼らは一体どこまでつきまっとてくるのだろう?
父親にせがんで アクセルを全開にしてもらっても
振り切れない 奴らの視線もきっとそう
....
大事なときはいつも雨降りで
嫌いなものが余計に深くなってしまう
そのうち使うと隠し持っていたけど
水溜りしか突かなくなった水玉の傘あげる
一人分のスペースでは手前しか考えられないし
誰か ....
陽の光があふれるところで
あなたのからだを抱いていた
影は こまかい枝のようになって
わたしたちに踏まれている
世界から背をむけてまで
夢見ることを手放してま ....
1870 1871 1872 1873 1874 1875 1876 1877 1878 1879 1880 1881 1882 1883 1884 1885 1886 1887 1888 1889 1890 1891 1892 1893 1894 1895 1896 1897 1898 1899 1900 1901 1902 1903 1904 1905 1906 1907 1908 1909 1910
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