一瞬、黒を染める閃光
一瞬で死んでしまう火薬たち
目を離すものか
瞬きなんてするものか
君と過ごす最後の二人の時間
涙なんて……
…ううん、やっぱり無理だ
霞んだ花火、震えるほど ....
今日会ったあなた
明日出会うきみ
杉並木に
摩天楼
打ち出でた声
土産物のこづち
不思議のちから
少しだけアリス
等間隔の石
不始末な螺旋
ロングバケーション
....
今子供つくろう今つくろうもう何もきにしない
並んで歩きながら口ずさむ
つくつく
空
鳥
ちちっ
猫
猫
鳥
やっと餌
空
風に吹かれてる歌全部並べてみる
結婚も海岸通りのパ ....
10473926ビケイムアメモリアルアカウント
揺れる砂時計
撓む視界
乱れ途切れる脈拍
凍える場
1235693ビケイムアメモリアルアカウント
嘗て弱者を愚弄し
無意味の ....
真実は現実の中である必要がある訳ではない
なんで燃えているのかわからないでいる太陽の孤独
女性モデルが口の中で
必死にもがいている金魚を含んでポージング
俺もそんな風にフェラしてみたくなった
....
工場の裏に生えた草を抜いていて思った
この国は何て豊かな国なのかと
何もしなくてもこんなに沢山自然に草が生える
知らない名の草が生える
1ヶ月でこんなに生えるなんて凄い生命力
しゃがんで ....
ウチの母さんの口癖は
「ヒトに嗤われる!」で
死んだ父さんの口癖は
「馬鹿にするな!」だった
その度に俺は
「内容がないから
ヒトの目ばかり気にするんだ!」
とか
「よく馬鹿にさ ....
パセリってなんであんなに残すひとが
多いんでっしゃろな
れっきとした野菜でっし栄養だって
野菜のなかでもトップクラスなんでっせ
嫌いでっか
飾りもんと勘違いしてはりまへんか
もしかして ....
葡萄色のゼリーのような海と空は
きっと絵のように美しい
いいえ きっと海の ほんとうは 絵なんかでは 表わせない
憶万の色と光と影を 海と空は もっているのだろうから
けれど わ ....
悲しまないか
青いマントにくるまって
月明かりを頼りに
この世から逸れていかないか
喜びなんぞ
どこかのだれかにくれてやる
悲しみの中でこそ
きみはすっかり美しい
ぼくのことばもぎらり ....
その男は疲れ顔
しがない普通のサラリーマン
満員電車に揺られて帰る
とりわけ混んでるわけでもないが
なんの配慮か座れない
改札通るサラリーマン ....
梅雨の時期は紫陽花に逢える
派手ではない柔らかな微笑み
たくさん種類があり
見る人を楽しませてくれる
雨のジメジメを忘れさせる
淡い色が梅雨の印象を大きく変える
紫陽花の種類に ....
虚空に延びる重機の
股間が避けて
爪が大地をかきむしり
破壊された生きものたちの
未来
「yes」
○解説
・やや倍率の高い虫眼鏡を用いてみればよいかと思います。
・人間や世界、歴史などへの知的関心をそれなりに求めてくる性質のものでしょう。
....
.
もう帰って来なさいよ、と浪は騒ぐ‥
いや、もうすこし居させてくれ、と私は呟く‥
.
きょうは、黒い雲が沸いている天末線
紫苑色、藍銅、青金石の固溶体
砒素鏡はなめらかにひろがり ....
July
からからと音を立てた 冷えたグラスから
水滴が滴って テーブルに水溜まりを作ってる
僕らの愚痴はさっきから 止まらなくなってる
収まるどころか勢い増していく この夏の暑さのよ ....
メモリーされる日々が
次から 次へと 上書きされていく
今日という日が
別名保存されるのだろうか
繰り返される日々の 出来事の中に
変化を見つける努力
変化を受け入 ....
小さな青い駅で
列車を待っていた
朝の図書館に出かけて
行き先を調べてきたのに
真鍮のカランに しがみついている
蝉の抜け殻を見つけた瞬間
どこが あたしの行き先なのか
分か ....
自分の汗の臭いに
興奮するのは変態か
昔、小柳ルミ子が
映画でそんなシーンを
演じてたな
ショーケンが
誘拐犯の役だったやつだ
ってことは
変態じゃないな
ああ良かった
....
しあわせはここにあるのだと
誰かがささやいた
静かに風の吹く野に
流れる雲の切れ間に
やさしい顔が見え隠れする
掴まえるのも
見送るのも
こころの向きで
今日は ....
はきつぶされた靴は
あなたの手にひろいあげられ
鳶の影は 青い空を円の形に縫う
午後、けれども其処彼処の綻びから
光は果物のように落ちてくるのだろう
なにも残っていないなら
音だけでいいから
言葉をください
やさしい意味などいらないから
くるしい意味などいらないから
せめて誠実な音声を
聴かせてください
差し障りなく
....
朝目覚めると
女がとなりで
冷たくなっていた
眠りについた後
内緒で
エアコンの設定を
私の快適温度
18℃にした結果
凍り付いてしまったらしい
お湯をかけても
元に戻らなかった
....
何処かで
私が燃えていても
抗議の自死でも
ミスタージャイアンツでもない
ただ暑すぎて
人よりちょっと多い
皮下脂肪が
自然発火しただけ
だから心配しないでね
そして
消火活動よろ ....
女は鍵をたくさん持っているから
いつも重いのだ
男は
穴をたくさんかかえているから
さみしがるのだ
女は鍵を
男へ差し出さなくてはならない
それがわかっているから
どこか冷めて ....
尖って
合わせ
切る
切り裂く
八つ裂き
否
ひとつ割き
散策の道なかで遭遇してしまった
街はずれの竹藪から立ち昇った
にびいろの烽火に─それは
宿命をあざ笑うタナトスなのか
四次元をのろうデーモンなのか
....
微量の毒が体を巡る
指先の痺れが保証する
狂気の時間
血球の日が暮れて月が昇る
ぶくぶくと
抑圧された
悪人の善心が
善人の悪心が
小人の大欲が
滲む
裏返り
また戻り
....
清水を昇る魚の群れに ひどく、眩暈がする
私は今日も 獣の肉を食べる
鳥の、豚の、牛の、或いは、ナニか、の。
理不尽にして一瞬に殺されたモノたちの
肉を焼き 血を焦がし
日 ....
せわしなく蝉が
騒々しく鳴いている
だれが一番ふとい命を
持っているのかを
競っているのか
騒々しく鳴いている
七日、鳴くだけ鳴いて
ほんとは泣いているのか
やるせなく暑い夏に
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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