海の大さを知るためには
 一滴の水を
 見詰め直さなければならない

 と、老いた亀は言った

 波打ち際で遊ぶ
 他人の子供を
 呆然と眺める
 僕の足元で

 亀はそう言っ ....
『夏休みをとるのは権利ではなく
ギムです
義務です
大麦でも小麦でもメリケン粉でもありません
精一杯日を浴びて
黒金色になるまで家に帰ってはいけません』
大統領府の前に太文字で鮮やかに記さ ....
弾倉に 真実を こめて
虚偽に 狙いを さだめて
撃ち抜いたが 最後
自分の背 なんて ジョン

商品広告のキャッチコピー
からきみが作り上げた
幸福は あたたかな銃
冷酷な それは暗 ....
ふくらんだ水を光の茎が
幾つも幾つもすぎてゆく
未明を見る弧
水を穿つ小さな火


誰かが径に刻んだものを
何かが触れてはすぎてゆく
粗れた光が歩みやがて馳せ
立ちど ....
歩みのたびに舌を鳴らし
空ろなけものを撃ち落す
工作物を
組み立てては埋める



虹の円の周辺の
終わりの無い見本市
エスカレーター エレベーター
ただ此処だけを ....
無言電話なんかしない
無言電話なんかしない。
そんなことしないから、ちょっとだけ。聞き耳たてさせて。
ちょっとだけ、ちょっとだけだから、あなたの後ろを歩かせて。
こっちむかなくたっていいか ....
{引用=海から星が産まれるように
キラキラとしたものたちの共鳴で
光をつないでゆくように
人は空の軌道を輝きながら渡ってゆく

産まれたときは ふくよかで丸かったものが
未来に時 ....
楽しかった花火大会 ただ一度。

 ビルに隠れて花火は見えない
 河原のほうでやっているのだろう
 あざやかにきこえる炸裂と離散の点綴音

楽しかった花火大会 ただ一度。

  浴衣の ....
駅へと向かう道沿いの一画が

何年か前から空き地となっていた

人々は空き地を横切り駅へと急ぐ

一年を通して一日中 人々が行きかうためか

獣道ならぬ 人間道が出来上がる

春か ....
私の前に一つの 箱
親にでていけ、と
言われた日
箱がすぐさま 現れた

それは家と 表書き
それは部屋と 内側に
書かれていたけど
消えていた

私の前に 箱一つ ....
わたしたち皆雨の中子供だった
帰りを待つ子供達の群だった

誰が帰ってくるの? しらない

わたしはしってたから叫んだのに
雨の中誰もわたしの話をきかない


雨がやんだら大人になっ ....
ふたり並んで歩く道を守る レシートがあって返金されない 鰻のタレだけ笑顔 芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った

陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々

嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し

野の花は ....
     カナカナと遠いどこかで
     かなしげに、
     啼く声を聴きながら
     今日という日を
     麦茶漬けで締めくくる
     さらさらとなんでもない事のよう ....
あめとうとう
硝子を濡らし
景色を隠し

ゆめうとうと
意識を揺らし
兆しを示す

ことばばかりがほとばしり
あぶらえのようにおぼれるみどり
ただあって 泣く まじりあって

 ....
この世界の何と寂しい事か
僕の安寧は
黒い棺の中にしかない
さぁ、剣を刺してみよ
棺の中の僕は
横たわる僕は
血は流しても
息絶える事は無い
なぜなら
死人が二度
死ぬ事など無 ....
5人、5人だよな?
5人で総選挙ってもな
共産党の国会議員でも
もうちょっといんだろ
壮絶なのは
壮絶だけどさ
最下位は相当キツいもんな
意外と赤が
一位じゃなかったりして
俺なんか ....
青い海
青い空
白い砂浜

跳ねる波飛沫
顔から受ける馬鹿
赤い脳味噌が零れる

ヘラヘラ笑う餓鬼
囃し立てる女房
どぷり、
血だまり
滑って転ぶ犬
ケラケラ
ケラケラ
 ....
ころころと
笑いながら
転がって
水平線と遊んでいた太陽が
すとん、という音だけをのこして
消えたときから
五感をなくし
闇にのまれた

どこからか
歌が聞こえる

エーテルの ....
蝉は喚いているのだろうか
虫に生まれたわが身を嘆き

いや むしろ
祈り続けているのだろうか
来世の至福を待ち望み
朝、昼、夜と、勤行を欠かさず
一心不乱に経文を唱えた
信心深い祖母の ....
真夏のまんなか
乾いた道のさきに
誰かが描いた蜃気楼

午後9時の
Summer in the city
大気圏の対流に耳を澄ます

アウトをとれない甲子園
酸素が足りない金魚鉢
 ....
草の間を
誰かの幸せを約束した風が
走っていく

固く閉じた地面から
這い出た夏の蔦が
頭を伸ばしていく

夜になれば
プールを洗浄する
機械音

落ちてきた十八等星を拾う
 ....
その後、図書館に向かった
ぬるい風が両脇をさあっと通り抜けて
額に浮いた汗を玉のまま流した
水位の低くなった川は太陽を存分に吸い込み
とても正直に光を跳ね返している

とん、と
鎖骨の下 ....
福島のお祭りへのライブ参加を終え
皆東京に帰っていったが
俺とKはN子にタカりながら北を目指した
Kの友達が青森にいるという
各駅を乗り継いで下北半島へ
皆東京では無職の歌唄いだった

 ....
サナギサヨナラ夏の庭

あだなをつけに飛び立った僕の蝶

声の遊びが続くなら
伝えよう
おはよう

終わらない円の上では
神様も仲間はずれになるという

愛の踊りが煮え立つ前に
 ....
船とともに
海に沈んだ母

父さんの部屋にも
レコードがあったよ

ずっとビートルズだったね
8月6日に詩は書けなかった
「ダイイン」というセレモニーにも
参加しなかった
自分以外の人達の行為に
ついケチをつけたくなるのは反射だ

雨がいったん上がった8月7日朝
はがきを投函しに ....
即興ゴルコンダ(仮)参加作品です。今回は、三つをオムニバスにしました。
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=4832676#10633425

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
亀の教えまーつん15*14/8/8 12:10
ギムあおば7*14/8/8 7:36
ジョン天地無用2+*14/8/8 2:09
ひとつ 奏夜木立 悟4+14/8/8 1:46
ノート(電迷)[group]314/8/8 1:42
無言電話なんかしない御飯できた代214/8/8 1:39
帰還為平 澪614/8/8 1:18
ただ一度Giton2*14/8/8 0:54
虚構の道佐白光114/8/8 0:04
為平 澪214/8/7 23:44
雨の中子供因子114/8/7 23:29
ふたり並んで歩く道を守る北大路京介314/8/7 23:21
レシートがあって返金されない114/8/7 23:20
鰻のタレだけ笑顔514/8/7 23:20
野の花・・・tamami914/8/7 23:14
沢庵と月と扇風機石田とわ15*14/8/7 23:05
おとあめただのみきや27*14/8/7 22:59
凍月2*14/8/7 22:07
ももクロ総選挙花形新次114/8/7 20:44
跳躍する躍動opus114/8/7 20:41
極夜草野大悟25*14/8/7 20:37
夏の歌Lucy17*14/8/7 20:14
アウトをとれない夏梅昆布茶2114/8/7 16:30
おかえりなさいmizuno...614/8/7 15:57
うまれたてのぬけがらあ。7*14/8/7 14:29
下北半島のみどり馬野ミキ814/8/7 13:54
輪廻で輪舞やまうちあつ...214/8/7 12:57
zutto betles dattamizuno...114/8/7 12:10
暑中見舞いLucy7*14/8/7 10:43
ことばのエンジンを 廻せ! オムニバス三篇[group]るるりら1314/8/7 9:43

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