冴え渡る青一色のそら
家々の屋根は
くっきりと尖り
わずかに色合いの違う木の葉も
それぞれに自己主張する
一枚一枚のさようならが
鮮やかに翩る
秋の日の真昼
九官鳥みたいな嘴みたいなって勝手におもうけど
ひらひらするのを引っ張る
だよ
いもうと
中指くらいの体長でグリーン
ゴムのおもちゃっぽく
人外感覚せかいでみぃみぃないていた
海の子た ....
なんどでも振り返り
なんどでも悔やむ
選ばなかった道のこと
なりえたかもしれない自分のこと
なにひとつ定かな記憶もないのに
分かれ道の向こうの小さな光が
やけに瞬いてまぶたに刺さる
....
そこにある色に違いないものを
僕は 水の色を じっと見る そして
僕の自分の目に映した その色を
不可解な色ではないと知っている
魚釣りをしていた
僕は いつかの親子の堤防を思い出す
....
ハンモックゆらゆら真昼の月
死んだはずだ月の裏側
三途の川で溺れている
青空にぷかぷか浮かぶ雲が 好き
頬をなでるおだやかな風が 好き
そんな好きを背に洗濯物を干すあなたが 大スキ!
ふゆうするkawaiiを集めるには
どれぐらいおおきい虫取り網が必要なのでしょう
商店街をうおうさおうしていても
それらしいものはみつからなくてなんだか
ゆいいつの収穫といえば今
目の前の店 ....
君は 山が焼けてゆくの
美しいと思ったことないかい?
緑と赤は補色同士なんだよ
混ざったら黒になるんだよ
今までの世界は
少し手を加えることで一変する
僕がどうしてこんなこと
ずうっ ....
たまに空気が重たくなったり
軽くなったりする感覚がある
重たいときは地面に埋まりそうなほど
軽いときはどこまでも飛んで行けそうなほど
空気がもっと重たくなって下に下に
埋まってしまったら ....
真実に向かうその姿こそが真実なんだ
かんだと応えは各々の心へ向かえば
雨中に震えて共鳴するや野良の仔猫の
添えた手に舌付けて
サンタクロースが
迷わないように
キャンドルを灯す
静かな街で
ジングルベルが
聞こえる今夜は
あなたと同じ
夢を見ていたい
窓の外に広がる
....
かぜが
ここよここよと
ささやいている
こっちだこっちだと
よんでいる
どこ?
ぼとぼと
がさがさ
どんぐりが落ちるたびに
音が
響きわたる
響きが増殖して
沢 ....
どうして そうできないのと
問われ俯くばかりのゆうべ
手渡してくれるしあわせマップ
そうできたら「 」に近道
ごめんなさいってしあわせマップを
焼べながらみる隣りの芝生
うらやましい ....
シャボン玉型に春を切り取った
樹脂製のペーパーウェイト
丸ごと閉じ込めたタンポポの綿毛は
吹けば飛んでゆきそうで
留められた時の重み掌に感じながら
透かして見た十月の光が
四月の温もりを帯 ....
今日が昨日に 変わる頃
わたし 明日を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
わたし 明日を泣きじゃくる
今日が昨日に 変わる頃
わたし 自分を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
....
ウィーン子の瞳は金剛石
金も女もくるくる廻る
己が手を汚さず
しかしハートは?
胸元が大きく空いた
タンクトップから
引っ張り出す感じで
BOINを露にするのが
一番好きです
隠そうとする両手を掴んで
気をつけのポーズにして
恥ずかしがっているところを
サクランボ ....
反転、闇
いたみに
全身を浸すように
すべてを無にして
荒廃の中
呆然と立ち尽くしたい
過去の傷がわたしを呼ぶ
きぼう
きぼう
きぼう
眩しさにまみれて
築き ....
連鎖した
海鳴り
水泡が漂う
宇宙みたいな空間
息をする二人
世界から
突き放されても
構わなくて
服の繊維まで
染み渡る
言い訳の
水玉模様
嘘を嘘で
塗り固めて
僕は まだ
はだかの王様
続けている
異国の笑みで豚のまね
空耳を交換する食事会
いびつな窪み膝の皿
池に魚を泳がせて
コートを縛る腰紐固く
凍るサドルに餅を置く
隔たりは言葉ではない
発音でもなかった
もうひとりの自分をずっとさがしている
真ん中あたりで欠けてしまった
この身体にしっくり来る相手を
心の凹みと出っ張りにピタッとはまる人を
その人には愛をこめて「きみ」と呼びたい
いつの間 ....
かなしみのコラージュつくって
額に入れてもらって
そして飾ってほしいとかって
思ってかつてを売ってた頃
から、いま遠くなりたいと
思っているんです
いまできていますか
いまそれ、上手 ....
おおきなものは
いとせずみえる
ちいさいものは
いとしなければ
みえないものさ
さがしさがして
みつけるのです
じぶんのこころ
そのなかにさえ
ちいさなものが
ひそんでいるの
ほ ....
残業は満水のように人の呼吸を苦しくする
亀裂の入った脳髄は眼に映る街を遺失してしまい
人が慌てていると街の灯りは脳髄を修復してくれる
街の灯りは平等な優しさでどんな解釈も強いない
....
世界一穢れた穢れなき君 どうしようもない苦悩を抱えて
気付いた時には愛がこんなにも空っぽになっていて
このまま生きていくんでしょうと呟くあぁ可哀想
夢中になって得られないものを得ようとしている
信じていたものに裏切られて
中には 裏切られて心地良いものもあった
何も言われたくない
いっそそんなことを言っている人を見たい
分かち合えなくても 共感しましたなんて独り言言っている奴がここにいたりするから
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