師弟見る目が腐ってやがる
哀しみは河の流れのように
流れるけど
僕はせき止める事が
できるだろうか
もしせき止められないのなら
どこまで
どこまで
流れて行くのだろうか
それを見届けられるだろうか
河は流れる ....
なかば開かれた窓の傍ら、
揺り椅子で膝を抱えあなたは風を舐めている
なにもかもが 透明なジャッカルと化して
あなたの内なる屍肉を貪っているのだろうか
みどりいろの西 ....
大きなサングラスをして
真っ黒なロングドレスを着たサマンサが
乳母車を押しているのだが
中には何も無い
「何してるの?」
「言ったら嘘になるから言わない」
「そうやって逃げるの?」
....
風が行方を恐れて動こうとしない
ベテランの風が言った 「行方を考えるな行方は君だ」
動いたら行方になるんじゃない 行方は君で動くしかないんだ
夜空に迷子の鳥 記憶喪失で夜を駆けている
花火の音に驚き 目を瞬かせる
その瞬間 記憶が蘇る 「何やってんだ俺」鳥は夜空に叫んだ
くたびれた首が顔を罵っている 目の向かう先はいつもお前
顎で隠れて見えなくて 重い自分の身にもなってほしい
口が大声を出した 「ほら! お前のおかげで声が出る!」
夏にはぐれた神鳴雲がひとつ
ぽつんと漂う空
雲は、雲は、やって来たのに
大きく大きくなって やって来たのに
酷苦の炎天を 猛暑を
掻き消してあげたくて
やっと辿り着いたときには
夏 ....
細長いため息を吐けば
雨になって壁に突き刺さる
仮面を剥いでも
表皮が乾いた途端また
次の仮面が顔を覆う
背中に羽根が生えたせいで
バランスが取りづらい
かさばって満員電車で邪魔 ....
140831
私のことですか
振り返ったが
誰も居ない
いつもの幽霊か
亡霊だろうと
気にしないで進む
私以外に
私のことに気を使う暇が
あるわけ無いジャンと
....
たまに私がする、お風呂の入り方
オリジナルだといいな
湯船に浸かってからのお話です
それ以前は自由です
湯船の温度は
42℃くらい
ちょっと熱めのお湯なんです
湯量は
いつ ....
胸に手をあてる。
指がゆっくりと心臓に近づく。
きいたことのない、
初老の声が響く
(自身の内へ
精神の内へ入りなさい
そこに、
求めているものが
必ずあります ....
ぼんやり開いた窓から
生活の群体が 声とも
匂いともつかない無数の触手を忍び込ませ
夕べを小さく折りたたんで往く
界隈のステテコ爺のように
この胸を徘徊する諦めの ブラシのような足音
持ち ....
●→PM2.5下にしばらくいた鼻くそ
○→乾燥した鼻くそ
■→鼻血混じりの鼻くそ
♪→鼻歌混じりの鼻くそ
てめえ、こんなクソつまらないこと
ばかりやりやがったら
10年間監禁してやるか ....
あなたの弦と
わたしの弦と
目を見て
息を合わせて
奏でよう
美しい音になりますように
楽しい音になりますように
そのさきへ
コチライルカ
コチライルカ
タビハミチズレ
ホシボシノジョウダンガ
ボクヲワラワセテイマス
ハロー娼婦A
ハロー娼婦A
オゲンキデスカ
キョウハナキマセンデシタカ
詩人Aヲツウジテ
....
盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった
こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない
....
.
小学校に上がったころだろうか、もうちょっと前だろうか‥
家の近くのターミナルにあった工場の塀に、この文字が平仮名で大きく書かれていたのだ:
にたよるな
ぼくはそこを通るたび、お ....
もう 燃えてしまったのでしょうか
あなたが転がす言葉に震えて
いとおしさに狂いそうになった夜も
もう 燃えてしまったのでしょうか
認めてしまったら苦しくなるような
どうしようもない感 ....
都市の中心部に何の華やかさもない機能だけの建物が立っている。だがこの建物はどこからどこまでも限りなく意味に満ちているのだった。建物の内部は若干冷たく湿った空気により満たされ、事務用品や書類 ....
夏の終わる瞬間に
暗闇の水平線を横切るように
僕は ただ 只管に
君がさっき見せた
横顔が
見たことないほどきれいだったのは
宵闇のせいか
暑さのせいか
提灯のせいか
....
免許いらないよ
そそのかされ
君の頭
ユンボで裏ごし
目を覚まし
なでる
朝
突然、心配になるんよ
遅いから
何処に居るか分からんし
連絡がないから
理由は単純で、馬鹿馬鹿しいけどな
ウザがられても
心配する気持ちを
消すことは出来ん
順繰りやけん
もう二度と
会うことのないであろうひとを
思い出させるように、蝉時雨
誰、と決めず指定せず
つぎつぎと浮かんでは消えてゆく
顔と名前と時と場所
じっくりと、はっきりと
立ち止 ....
お父さんってなんですか
お父さんってなにをするひと?
わたしはお父さんにつくられました
でもただそれだけで
育ててもらったわけでもない
それでもやっぱり
お父さんなんですか
....
2013年・2月に行われた
渋谷Bunkamuraで
美術館の入口に、足を踏み入れ
ぬうと目の前に現れたのは
1760年頃描かれた
白隠禅師の自画像で
ぎょろり開いた目玉は、僕に云う
....
命を賭けた戦場で
束の間の癒しを求め
兵士達は快楽園に足を運んだ
汚れた軍足を脱ぎ捨て
ひと風呂浴びると
日式マッサージのコースを選んだ
全身をオイルで包まれたまま
優しく丹念に ....
或るロシア画家の
画集をぱらぱら、捲っていたら
苦悩する女の肖像画に
薄っすら滲む
イエスの顔があらわれた
神や仏はいつも隠れている
画家の描く、キャンバスに
彫刻家のほる、木の ....
そこには雲ひとつなく
静かな青空があった
白い太陽の線が
存在を地上に焼き付けた
影
僕の形をした暗黒
何も語らず
何も見ず
僕と同じ動きしかしないが
深い深い底無しの
....
耳が悲しいと言いながら楽しい曲を聴いている
リズムはその狭間を泳いでいる
新しい音は 声を泳いで この世界を眺める
1832 1833 1834 1835 1836 1837 1838 1839 1840 1841 1842 1843 1844 1845 1846 1847 1848 1849 1850 1851 1852 1853 1854 1855 1856 1857 1858 1859 1860 1861 1862 1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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