物音に ビクリとする癖と
心臓が バクンとする音が
交互に揺れる 真夜中に
どうか 迷わずに 生きろと
背を 押されているようだと
安心できるような
不安も有るけれど
安 ....
血管の青筋
切れば赤い血
青い空ににじみ出す
夕暮れの赤
葉は青々しげって
頂く花の赤さ
*
真赤な血潮
青ざめる相
明ける赤い朝焼け
徐々に青く透き通 ....
全く故郷ではない場所で
帰って来たと思った
歯医者近くの薬局だった。
流動体のオブラートをぼおっと見ていたサラリーマンが、自動ドアと私に気が付いた。
上目づかい。流れる血が死んでいて。そこをま ....
どこをはてとしらず
さまようひとひらのはなびらよ
しるべなきうなばらに
うんめいのままに
やみのよなよなあれくるうなみに
のまれるなかれ
しずむなかれ
かろやかになみのかしらにうかべ
....
運転手は君だ
だけれども
車掌は僕だ
お年寄りや子供そして女性が
席に付くなり手すりを掴むなりせぬのに
いくらダイアに忠実であろうとも
乱暴な発車は許されぬ
後部乗降扉に隣接された
車 ....
私の望みは
大きくはない
お金
仕事
仲間
それから
かばん
趣味
私の趣味はなんだろう
歌うこと
詩を書くこと
見上げること
見上げて
あなたより少しだけ
幸せに ....
ヒビだらけの水
ずずり音濁嗜好が空破りがらみ
直行
景色のガラス光沢向かうは
ずの劈開なでとるヒフもち浪も
粉々でもなく色寄り
よって血かためうがたれるミの
ろろ土の部分なおまえ
なく ....
自転車である日
どこかへ向けて やみくもに
車庫の自転車をこぎ出したことがある
白いペダルをふみこんでいた
そして 誰もいない場所へ
暗闇の僕の目には見えない方へ
きっと ....
一睡の中に落ちていく 歯 水
球体が内部に孕んだままの 歯 車
軋み 一睡の中に落ちていく 歯 水
球体が旋回しつつ孕んだままの 歯 車
命はない 命はない 命はない 命はな ....
吐いたため息をはさんだサンドイッチをいっしょに食べてよ
有給休暇を団栗にかえてもらっている
黄泉の国へ亡命
協議の末に混浴温泉で茹でた卵
ちょっとだけ心が乱された夜は
冷たくなった風を胸一杯に吸い込む
澄んだ空には星がはっきりと浮かび
くびれに三つ星を並べたオリオン座が目の前に映る
今日もまた同じ日だった
ただ過ぎる日々に ....
刻まれた目盛りの 一箇所に
あたしは基準点を作っている
それ以上だったら しあわせ 満足
それ以下だったら ふしあわせ 不満
ものさしは
あたしが作ったものじゃない
あたしが作 ....
私がずっとこわいこと
大切な人が
泣くこと
死ぬこと
大切な人を
嫌いになること
殺そうとすること
それよりもっと
こわいこと
人を好きになること
あな ....
秋の夜長
逃げては追いかけ、追いかけては逃げ、
今宵もひとり鬼ごっこ
SMだからTVショーでも
取り上げられるけどさ
スカトロまで行ったら
どこも取り上げねえだろうな
最近流行りの
混血女性アナウンサーに
正確な発音で
スカトロって言ってもらいたいけど
....
科せられた罰もないので
皿の芋をとって齧る
女より甘い肉のないことを知りつつ
透明な箱の戸をあけしまいこんだ一輪のすみれ
壁をうつ夕立ちのつめたさだけで
すぐ ....
雨のなかの無言
港の夜の終わり
藻の緑の昼と午後
霧は凍る
岸を摑む
埠頭の音が曇に映り
やがて粉と降りそそぎ
常に宙に消えてゆく
影さえ土に ....
一目惚れをした
あんだって? あよ、いいぐれーじゃねー
ぎゅうつく抱きしめてあげて!
なーにそんなことしたら、けっぽられるわ
けめるいにゃ〜 やっけーこ乗り越えてけろ
んまかねぇ! ....
仙台名物笹かまぼこを
貴女の股間に挟んで
一晩寝かせた浅漬けが
翌日の朝の食卓に
ご飯と赤だし味噌汁
と一緒に並んでいたら
いつもより
二杯は多く
おかわりするだろう
ワサビもつ ....
一生懸命だった夜
沈黙ってこと考えた夜
意味のあることの無意味に無邪気に向き合った夜
丸腰なんだからと強気で弱気だった夜
一生懸命泣いた夜
偉いってこと考えた夜
言葉は言葉は言葉は言葉 ....
キキキキキ。
闘病は辛いもの。いつか治るということに希望を抱いているのだが。
私は統合失調症である。死の恐怖を感じたことも、100回や200回ではなかった。
世間から見ればただのお荷物である ....
明日こそと
毎日セットして眠るのに
今日も鳴らない自覚時計
海は広いな
小さいな、オレ
ツキがないなと
気が沈む
海は大波
青い顔、オレ
揺れるココロは
芯が無い
海に来てても
浮かれない、オレ
行ってみたけど
予想どおり
吹きつける風に
打ちつける雨に
降り注ぐ雹に
痛みを覚えると同時に
優しさを感受する。
〜巡りめぐる因果〜
間接に直接に
そう把捉することで落ち着かせる心象。
....
ぎゅっと握った二十円
お小遣い帳にお菓子と
日曜日の午後の事です
小高い古墳群頂上から
平野を走る鉄道の線路
市道沿いの駄菓子屋へ
優しいおじいちゃんと
少し怖いばあちゃんが
樽に入っ ....
あおい がうかぶ
みなもの まばたき
あなたをおもうように
ささぶねをうかべる
ゆれる かげろう
はんしゃする せかい
りょうのてで つつむ
その いっしゅんが
ひどく いとおしい ....
感情は伸び縮みしながらも
軸の周りに等しく釣り合って流れている
この感情の水流に濁った電気が通されると
軸自体が正しい位置からずれてしまい
空いた隙間からストレスが分泌されてゆく
....
1832 1833 1834 1835 1836 1837 1838 1839 1840 1841 1842 1843 1844 1845 1846 1847 1848 1849 1850 1851 1852 1853 1854 1855 1856 1857 1858 1859 1860 1861 1862 1863 1864 1865 1866 1867 1868 1869 1870 1871 1872
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.48sec.