ししとう
みてた
すいかの食べる
スイカ
じゃなくて
丸いままな月
しわの夜
ひきのばして
種のもじを
ししとう
わらった
しらはえの囁きで「生」を感じ
ゲリラ豪雨の喚きで「老」を知らされ
気圧の変わり身で「病」をおぼえ
木漏れ日のしわぶきで「死」におののいた
あの青い年 ....
タンス 太宰を愛読した母に
私は息を殺して そっと 新しいタンスに耳を当てている
朝から、母がタンスから出てこないのだ
怒りの ....
過子、という女の子がいた。
もしかして、過子ちゃん?
と、何回尋ねられても過子は
いいえちがいます
と答えた
町の明かりが年中点いているこの星では
限られた場所にしかすむことができ ....
横顔に隠されたものを
探してみませんか
半分の わたくしは
見せておりますが
もう片方の アタクシは
診せられませんので
店に 置いて 来ました
魅せられる時が来たな ....
「扇風機の口癖」
我輩は扇風機である。名前はDY-301P(MW)私はこの名前が好きではない。
私は、汚らしい部屋の扇風機として、誰もいない部屋の中の風を煽っている。そう主人が消し忘 ....
衝動的かつ冷静さは皆無
迷うではなく凶暴
未来の為ではなく今の欲
それが私だと村長は言った
「皆からは素晴らしいと言われる」
心から残念そうに呟いた
少女には意味が分からなかった
....
喜びはほんの数秒で消え去っていくのに
悩みは何時間でも付き纏う
ビルの屋上から飛び降りてしまおうかしら?
女の背後にその女の声が聞こえる
自分の声なんて いつも自分から聞こえてくる気がしないの ....
秋が来ていた
遠い遠いところから
この家のどこからか
そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた
遠い遠いところから
あの日と同じ声がした
呼ばれるままに
仏間の襖 ....
心地よい会話
こぎみよいテンポ
落ち着く距離感
すべてが大切に思える
触れたいと思う
だから、このまま
どうか、このまま
それが個性と言われても
器用に生きられないだけ、何の慰めにもならない
優しさは偽善に紛れて間違え易く
容赦のない人種には一粒の反撃にもならない
何も聞かなければ、何も傷つかない ....
見上げると、木漏れ日は白く
辺りの緑を淡く包んでいる。
優しい。
ただひたすらの優しさが僕を愛撫する。
沈黙する森の中でころころと流れる風。
郭公の呼び声も既に久しく、ひぐらしさえも歌わ ....
秋晴れの外に出でて肌の冷たさに
小さい秋と口ずさむ
サイゼリアのフォッカッチオは美味しいと知っているし、もうすぐ連休だ
そして今日はもらいあくびは好意の返報性によってもあり得るのかを考えている
夜の雪のように、燦燦とした陽に跡形も無く降り積もるだけの孤独な祈りが、また一つ舞う
それに巨費を掛けるな
当面の問題を解決する
絶対優先なのである命
月に行って何を得た?
石っころと砂だけだ
不毛と言って良い
貧困と飢餓
国防予算や
宇宙開発の
予算を使えば ....
レベル7になりました/惑星報道をお伝えします/詩人を乗せたタイムマシン11号は地球から十一億光年の地点を通過しています/孤独に浸るにはあと九億光年ほどお待ちください/続報です/タイムマシン11号は旺盛 ....
バスに嫌われて
長々と道路を歩くと
軍鶏に辿り着く
軍鶏と言う名前のトラックが
走って居ただけの事
黒くスプレーされて居る
「軍鶏」の文字
トラックの荷台で
「王朝残酷史」を読んで ....
秋の早朝に闇が労働している
自然界全体に宛てた命令書を作成しているのだ
到来する秋は恋人のように必ず去っていく
闇は労働のリズムを自然界に分け与えている
街路を歩いているだけで ....
あの地平は
過去の誰かが居た
今は誰も居ない
誰かが見た景色は、価値が無かった?
しかし今の誰もが
見たのか?
見えたのか?
見えなかったの?
見えるのを待つのか
これから見に行 ....
洋式トイレは水溜まりがあって
それがある程度臭いを抑えていることに
先日久々に和式トイレで用を足していた時に
気付きました
人って思っているほど
自分のことを知りません
生身の自分に出会っ ....
あなたのことが
一番好きだってこと
否定する必要もないし
大きな声で叫ぶ必要もない
大きな声で叫ばれたら
むしろあなたには迷惑だろうし
僕にとってもマイナスかも知れない
だか ....
鈍重な静寂が
沈痛な壁に反響して
この部屋は死人の居ない葬式のようだ
つい数分前の
ヨーロッパのロックの記憶も
たいした穴を開けることは出来なかった
たいした穴を開ける ....
合コン前の作戦会議が一番楽しかった
抱かれた夜から違う足音
後ろ向きに歩いて歩いてお遍路中毒
カボチャ色の土
蝙蝠の編隊
誘蛾灯の黄土
すべては水晶玉の中の出来事
吸血鬼の繁殖不能なカボチャ色の土の上
他に何が不在しているのかが分かりづらい
百万の敵に包囲されて死んだ中世の騎士が二 ....
昨日君は僕に言った
「もう、終わったの」って
「もう、止めにしましょう」って
「もう、別れましょう」
「あなたが何だか遠くに感じて怖いの」
それから彼女はさよなら二回でごめんなさいを ....
それでも無性に
奇蹟のような
あのしょくもつへ
生理ではないが
舌は時折
のびようとして
それがとても
せつない葛藤だ
労働者にと工夫され
提供されつづけて
AD201 ....
想像のいたらなさに潜む無知は
残酷な悪
一生涯きえることのない
火傷の痕の様な哀しみ苦しみが
わたしをみないでと
泣きながら
わたしをちゃんと知ってと
泣いている
想像のいたらなさに潜 ....
打ち上げ花火の残骸が今頃になって降ってきました
何光年も遠くの飴玉がキラキラ物語を演じています
ヘリウムガスでお腹を満たした風船がもうすぐ見えなくなりそうです
カラスの群れが赤く燃え ....
1820 1821 1822 1823 1824 1825 1826 1827 1828 1829 1830 1831 1832 1833 1834 1835 1836 1837 1838 1839 1840 1841 1842 1843 1844 1845 1846 1847 1848 1849 1850 1851 1852 1853 1854 1855 1856 1857 1858 1859 1860
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