わたしはつまり、難しい言葉を使いたくなって
そうしているとですね、世界はどんどんプラスチックへと。
こじゃれた言い回しなんかしたら誰かに尊敬されるかな、なんて
そうしているとですね、わたしはどん ....
はじめまして
わたくしというものです
わたくしというものですから
わたくしというものです
はじめまして
おわりまして
サヨナラは
....
空を見上げた
目の前にはないが そこに自分が
生きていることを認識させられる木が生えていた
海の中でも 生きていける木だと 目を閉じた
出かけるときに心の中で土を思う
水に潜っても ....
あたたかいところ
つちのなかで ねむってる
どんなに 外がつめたくても
くらいひとところにまるまっていると
自然と あったかくなってしまう
....
大正生まれだった祖父が
復員してきた時 涙を流した
巻き鍵をお守りに持って 出征した
古い柱時計 曾祖母も大叔母も涙を流した
父は物持ちが良く
ガラスが黄ばんだ腕時計を
引き出 ....
真昼の空気越しに見る空は青くて
目には見えない風がひんやりして気持ちいい
空気が透明でよかった
なんてね
でも
さっき君の声が僕を呼んでいるとき
君の声は透明で何も見えなか ....
こ、こいつ
どこにそんな力が…!?
(愛だよ、これが愛のちから…) ぐぐぐ
う、そ、だ、よっ!
めきょ
取っ組み合いになると
すぐに顔を下げるので
チャランポーをくらうの ....
140921
空気が乾いた
鼻がむず痒い
花粉のせいだ
体調のせいだ
思想のせいだ
信仰のせいだ
方角のせいだ
地球温暖化が
糸を引いているのだ
賞味期限 ....
おわらない夜にする賭け事は
滅びた国のうしなわれた勝利を
追い回すようなもの
順繰りの敗北が
波形となってあらわれる
一千と二夜と永遠
うみがある
くらいうみ
死んだ人たちの
....
紅き屋根を 包むような松が
まるで 人型のようで
目はどこだ 足は何処だと
探したく なりました
枝についた雪は 昼間のもの
夕方には あたたかな光で
御覧の通り 溶けてしまいまし ....
ねえ、なんでだろうね
うん、なんでだろうね
ぼくらはなんでここでいっしょに
くびをつることになったんだろうね
うん、それはきっと
たんなるぐうぜんなんだよ
うん、それはきっと
なにか ....
あなたとわたしの汗が滴る肌 舌をはわせてあげる
あえぎ声 はてるまで
何もかも とけてしまうまで
蜻蛉は交尾をおこないながら
我々の視界に掻き傷を残して飛ぶ
川沿いに歩きつつ、我々は幾つかの砂州を見る
明日にはまた違う形に変わっているだろうか
まだ我 ....
スープにするなら
美人の方が良い
ブスはきっと
たくさん灰汁が出るから
だけど
丹念に
灰汁を取る気があるなら
ブスの方が
味に深みがあるような
気もする
複雑な味と香り
一 ....
公園で子供たちが遊んでいる。
今日はシャボン玉だ。
微笑ましく見ていると、私は自分が老いたのを感じる。
シャボン玉が魂に見えたのだ。
子供の咥えるストローからシャボン玉が生まれる。
....
埃っぽい一日が暮れかける
ゆくあてもない想いが影といっしょに夕闇に溶けて行く
ちっぽけな哀しみを手のひらで転がして
ため息にも似たつぶやきを繰り返す
幼い頃母に背を押されるようにして嫌 ....
僕が大真面目に詩を語るとき
きみは鼻で笑うかも知れない
確かに僕は馬を引き連れてオドケル
鎖につないだ烏帽子の猿たちを宙に回す
アンクルなつま先
底の抜けたブーツ
しかし考え ....
敷き詰められるように並んだ
黒い車たちは、なにものかの無意識の
先遣隊としての役割を負っていた
砂の詰った頭蓋で老人が嗤うが、
可笑しなことは殆どひとつもない
....
不幸だからと詩を語るのは正しくはないだろう
幸せに足らないからと詩を描くのはもっと正しくはない
いまあなたが誰かを思うように
言葉はぶつかり合う陽子と中性子の悔塊
ひ ....
空に中秋の満月が上るとき
ぼくは見付けた
彼岸花が長い首を空に伸ばした根元に
仰向けに転がっているアブラゼミ
つい先ほどまで生きていたような
みずみずしさ
ひぐらしの声を聞いたのは ....
.
いびつだというのがわからないな
出るたびにきになってじっとのぞくのだけれど
あれははじっこが靄か闇に突っ込んで
隠れてるようにしかみえないんだ
.
あるいはそらのあおにやられてとけ ....
やるやる詐欺にならないように
やるというのをやめたのさ
本当は
やると言ったならやればいいんだ
分かってるけどね
そうしていたら最近どうも
むりむり詐欺になっている
俺にはむりだよー ....
つま先を磨いたら
おまじないをかける。
赤く染まったハンカチ。
黒く濁っていく涙。
美しい人に
美しい花を。
総て枯れてゆく未来に
祝福と声援 ....
壊されたかった。
半分の月が
見下してる時に
わたしはタバコを吸って。
投げ捨てられもせず
うつむいて。
つま先で
粉々に。
また夜が降ってくる。
塵 ....
――K.F.へ
理由も目的もなく、理由や目的を作るためにあなたは生まれた。あなたはこれから生きるという不思議なめまいの中に巻き込まれていくが、全ては既に古く、同時にまったく ....
わたしがあなたのもとで
単独でありつづけるなら
わたしは決して親族関係に
収束されはしない
絶対ではないものが
みな
賛美歌を歌っている
浄土へ
浄土へ
私は決してあなた ....
これは
どこへゆく電車?
東京に行きますか?
故郷に行きますか?
被災地に行きますか?
きみんちに行きますか?
外国に行きますか?
天国に行きますか?
地獄に行きますか?
遅刻しませ ....
言いたいけれど
言えないことが
愛想笑いの隙間から
こぼれ落ちてしまう
正義か悪か
それだけでは
答えを出せないことが
この世界には
多すぎる
言いたいことはつまり
あなた ....
わかっているのだ
燃えるゴミは火・木曜日
かんとビンは水曜日
古布と資源ゴミは土曜日
でも、間違えたのだ
自治会の方がやってきた
ゴミを突き返し、怒るのだ
間違えた、やってしまった
そ ....
正論を吐く人のカツラずれている
1811 1812 1813 1814 1815 1816 1817 1818 1819 1820 1821 1822 1823 1824 1825 1826 1827 1828 1829 1830 1831 1832 1833 1834 1835 1836 1837 1838 1839 1840 1841 1842 1843 1844 1845 1846 1847 1848 1849 1850 1851
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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