ねえ、なんでだろうね
うん、なんでだろうね
ぼくらはなんでここでいっしょに
くびをつることになったんだろうね
うん、それはきっと
たんなるぐうぜんなんだよ
うん、それはきっと
なにか ....
あなたとわたしの汗が滴る肌 舌をはわせてあげる
あえぎ声 はてるまで
何もかも とけてしまうまで
蜻蛉は交尾をおこないながら
我々の視界に掻き傷を残して飛ぶ
川沿いに歩きつつ、我々は幾つかの砂州を見る
明日にはまた違う形に変わっているだろうか
まだ我 ....
スープにするなら
美人の方が良い
ブスはきっと
たくさん灰汁が出るから
だけど
丹念に
灰汁を取る気があるなら
ブスの方が
味に深みがあるような
気もする
複雑な味と香り
一 ....
公園で子供たちが遊んでいる。
今日はシャボン玉だ。
微笑ましく見ていると、私は自分が老いたのを感じる。
シャボン玉が魂に見えたのだ。
子供の咥えるストローからシャボン玉が生まれる。
....
埃っぽい一日が暮れかける
ゆくあてもない想いが影といっしょに夕闇に溶けて行く
ちっぽけな哀しみを手のひらで転がして
ため息にも似たつぶやきを繰り返す
幼い頃母に背を押されるようにして嫌 ....
僕が大真面目に詩を語るとき
きみは鼻で笑うかも知れない
確かに僕は馬を引き連れてオドケル
鎖につないだ烏帽子の猿たちを宙に回す
アンクルなつま先
底の抜けたブーツ
しかし考え ....
敷き詰められるように並んだ
黒い車たちは、なにものかの無意識の
先遣隊としての役割を負っていた
砂の詰った頭蓋で老人が嗤うが、
可笑しなことは殆どひとつもない
....
不幸だからと詩を語るのは正しくはないだろう
幸せに足らないからと詩を描くのはもっと正しくはない
いまあなたが誰かを思うように
言葉はぶつかり合う陽子と中性子の悔塊
ひ ....
空に中秋の満月が上るとき
ぼくは見付けた
彼岸花が長い首を空に伸ばした根元に
仰向けに転がっているアブラゼミ
つい先ほどまで生きていたような
みずみずしさ
ひぐらしの声を聞いたのは ....
.
いびつだというのがわからないな
出るたびにきになってじっとのぞくのだけれど
あれははじっこが靄か闇に突っ込んで
隠れてるようにしかみえないんだ
.
あるいはそらのあおにやられてとけ ....
やるやる詐欺にならないように
やるというのをやめたのさ
本当は
やると言ったならやればいいんだ
分かってるけどね
そうしていたら最近どうも
むりむり詐欺になっている
俺にはむりだよー ....
つま先を磨いたら
おまじないをかける。
赤く染まったハンカチ。
黒く濁っていく涙。
美しい人に
美しい花を。
総て枯れてゆく未来に
祝福と声援 ....
壊されたかった。
半分の月が
見下してる時に
わたしはタバコを吸って。
投げ捨てられもせず
うつむいて。
つま先で
粉々に。
また夜が降ってくる。
塵 ....
――K.F.へ
理由も目的もなく、理由や目的を作るためにあなたは生まれた。あなたはこれから生きるという不思議なめまいの中に巻き込まれていくが、全ては既に古く、同時にまったく ....
わたしがあなたのもとで
単独でありつづけるなら
わたしは決して親族関係に
収束されはしない
絶対ではないものが
みな
賛美歌を歌っている
浄土へ
浄土へ
私は決してあなた ....
これは
どこへゆく電車?
東京に行きますか?
故郷に行きますか?
被災地に行きますか?
きみんちに行きますか?
外国に行きますか?
天国に行きますか?
地獄に行きますか?
遅刻しませ ....
言いたいけれど
言えないことが
愛想笑いの隙間から
こぼれ落ちてしまう
正義か悪か
それだけでは
答えを出せないことが
この世界には
多すぎる
言いたいことはつまり
あなた ....
わかっているのだ
燃えるゴミは火・木曜日
かんとビンは水曜日
古布と資源ゴミは土曜日
でも、間違えたのだ
自治会の方がやってきた
ゴミを突き返し、怒るのだ
間違えた、やってしまった
そ ....
正論を吐く人のカツラずれている
ミドレンジャーとしか答えられない立場
アロハシャツ着た霊となった
同級生が口を揃えて
「秋の匂いがするね」と言う
そういう香水、出ないかな
わたしは秋の人になりたい
タオルケットを洗濯して
毛布を一枚出してきた
敷布はパイル地
アンバランスで心地良 ....
ちゃんと
キスして
挨拶じゃない
キスのためのキスをして
23:59の私
00:00の私
日付は変わったけど
1分でなにが変わったかな
真っ暗闇に進んでいる
けれど気持ちが幸せで
思う気持ちが大事で
思われることは素晴らしい ....
キミが 駆け付けたと言うから
勢い勇んで 飛び出した
窓の向こう 染めるのは
音 五月蠅い 暴風雨
なあんだ つまらない と
窓を 閉めようとして
パワーウィンドウが
....
逃げろ 逃げろ 逃げろ
結局同じ場所に戻る道
苦し紛れに差し出した自分の全ては
帰れ 帰れ 帰れ
ここで作った全部
全部が満足できるまで逃げろ
今日こそはどっか行こうね
んで
....
スーパーフォーメーションヤクザ
俺の自宅の周りを
黒塗りの自動車がいつもぐるぐる
走り回っているから
俺は家から出れなんだ
困るぜ食事はいつでもピッツァか
うどんの出前を頼むしかない
暮 ....
月も見えない無音の夜空
これでは兎も跳ねられぬ
兎も跳ねない夜ならば
街の灯りを提灯に
代わりに私が軽やかに
ぴょんと一跳ねいたしましょう
跳んで向かった道の先
こちらに ....
たとえ君が空腹を感じても
僕は君の為に何も出来ない
君に何かしてあげたいのだけれど
何一つ出来ない
皿の上の一切れのパンを
君は食べるだろう
空腹感が消えるだろう
僕は何も出 ....
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