入り口にニトロを仕掛けた
砦の外は大嵐で
外海に押し寄せてる筈の
船影も見えない
幾千という人を殺めて
旗を掲げてきた
最後まで戦うべきなのか
閉ざした扉の掛け金
....
裸足のあしあと
プールからあがって
シャワー室まで続く
誰かが忘れ
端で丸まった水着
外は小雨、傘を忘れ
しばし迷う
夏は去ったのか
きれいなきれいなシャム猫と友達になりたかった
から、
毎日毎日探してた。晴れた日は陽光の跳ね返りの中まで目を凝らして、そして
雨の日は粒の隙間から覗き込んでた、時々片目をつむって。
うえの ....
知らない気持ちに塗る薬が愛で
もっとあなたを知りたい気持ちが夢で
愛し愛されることが現実で
離れないように君の手を繋ぐことが
人間関係なら
僕らは孤独を知らずにすんだかもしれない ....
コーヒーの香りとあなた
コーヒーの香りとあなた
コーヒーの香りとあなた
小さな
一人暮らし用の冷蔵庫
霜だらけの冷凍室の内部は
どんどん狭くなる
なのに
霜取りスイッチもない
しかたない
それでは
冷蔵庫と冷凍室を空にして
霜取り
....
画家がキャンバスに向かい、あらゆる影を創り出す時、
私は白昼の都会で私の影を創造した。
人並みを避けながら、あらゆる方角へ歩みを進め、
変幻自在に形を変える自分の影を創造した。
発見と ....
ふくよかな
疲れきった
男を知った
雌がいる
花のにおい
男を惑わし
その肌肉で
つつみこむ
雌がいる
芝刈りの最中、可憐に咲いている名も知らぬ花を私は見た。
同僚に聞いても知らぬと言う。
私はその花がどうしようもなく気になったので、
皆の見ていぬうちにこっそりと花を抜き、作業着のポケットに詰 ....
食べたものがお腹に溜まってくると気持ちわるい
出そうか出すまいかと迷ってるのはボクと腹の虫
これは無理に捻り出せば後ろに残るし
といって出すのを止めればまた虫たちが布団の中で暴れだす ....
振り返れば後ろに誰もいない森の小径を私は往く。
森の中はあらゆるところから何かの声がする。
私を狙う声、無関心な声、官能的な声、はては幻聴。
道案内人はとうに消えてしまった。
自らの思 ....
苦虫を さらに 噛み潰し
要らぬ原稿 紙つぶし
アタシャ いつでも 暇つぶし
そろそろ 食べたい ひつまぶし
あぁ 幸せならすぐそばに
どんな音して 君のそばに?
射し込む光が一面中に
埋め尽くした光景は いつの間に
色をなくしてしまったの?
きっと問題はないよ
流れる奇跡を 手放そうとし ....
咆哮せよ
のどからの
ひ弱な声ではなく
身をふるわせて
黒々とした
月の照る下
咆哮せよ
咆哮すればこそ
きみの声は
艶やかな音の 一点を突 ....
鈴虫や蟋蟀
名も知らぬ羽虫の伴奏の中
誰かの家から
音階を昇降する
提琴の音色
同じく振動を音にする
小さな先輩達と響かせる
夜闇のエチュード
都会を走れば
何もないことに気づくだろう
効率的で便利だが
この街には何もない
すべての都会は等しく同じ
この国の都会だけじゃない
便利に支配された都会は
速さに乗っ取られた道路は
....
ナニというのは
ナニをオブラートにくるんだ
表現ですから
金玉でも尿道でもなくて
やっぱりナニのことだと思うんです
ええ、分かります
金玉も尿道も
ナニに極めて近い存在です
しかし、ナ ....
春になったら
冬は死んじゃうのって
おまえがあんまり悲しそうだから
ひとつ、翼をあげよう
冬とおんなじに
翼をあげよう
どこへでも渡っておいで
時が満ちるまで
空がめぐるま ....
あの時は怒りに満ちていて
ただそれだけかと思われたことが
音をたてて崩れた
その瞳は暗く
あるいは救いを求めて
いただけなのかもしれない
人は或る日を境に
聖人になれる
また、
....
ひとつふたつみっつよっついつつむっつななつやっつここのつとお
ひとつふたつみっつよっついつつむっつななつやっつここのつとお、
くさのおのおのはじぶんをかぞえつづけるかぜにゆられるたびまた
い ....
外は暗くあと数時間後には
外が明るくなり 明日がやって来るだろう
もうすぐで今日が終わるなんて早すぎる
まだ友達と遊んだり好きな人と
一緒に過ごしていたいのに
もうすぐで今日が終わってしまう ....
二枚舌はタンの量が2倍
美しく作ってもらえなかったアンドロイドの気持ち
裏声のまま面接を終えた
干しかけた洗濯物
風の一吹きに掬い上げられ
みんな地べたに、落ちちゃった
シャツにトランクス、靴下にパジャマ
着古した心から、思い出の沁みを洗い落として
まっさらに漂白したっ ....
そっと今も
地球に隠されている
新しい一日には
夜明けの太陽から
陽射しが煌めいて
鳥たちが
鳴き始める約束の朝
窓を開ける
君の微笑みに
旧来の知人から
感謝の手紙が届い ....
指切り一つ交わした
はっぱが落ちた事
引き金を夢にみたこと
うごいて、
振り返る途中で、
どんな、という言葉の
温もりを散らす
フレームに焼かれた
数と/が
....
.
ぼくをここに最初につれてきたひとは絵かきだった
ラブホの裏 どぶ沿いの小径をとにかく奥へすすむ
落ち葉とぬかるみで滑り落ちながら昇ると尾根道になる
しばらくしてふるい木のベンチと道標があ ....
ひとつの連鎖が
もうひとつの連鎖を呼ぶ
連鎖が動く
右か左か
正か負か
負の方向に向かえば ....
七色に輝く水しぶきを浴びて
キャッキャと走り回るあなたを
私だけのファインダーに
永遠に閉じ込めておきたくて
夢中でシャッターを押したのに
あなたのぶれた指先や
揺れるスカートのレースしか ....
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