ぼくらはだらしなくそこに立っている
空調の効いた戦線にピカピカの武器を携えて
心はいつも迷彩で、読めない彼女はステルス機
粒の揃った爆撃音がそれぞれの肩を通り過ぎて
モデルハウスの本部にたどり ....
仕事しているときに
ふと思いつくんだけど
すぐに忘れちゃうのよね
何だっけ
桃色発情ダイオード?
違うよな
怒りの三軒茶屋?
うーん、まあいっか
「桃色発情ダイオード」
....
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
銀木犀の香りが金木犀に邪魔されている
値札剥がそうとしてやぶれた
わたしのカレは
私が淹れるドリップコーヒー(甘い香りの)
を、のみ残す カップの下らへん いつもそう
私が作った豚肉のしょうが焼きを食べて
汁に溶けそうな玉ねぎのいくらか
も、食べのこす ....
完全自主制作の
ある映画は
睡眠導入剤と
同じ航路を想像させた
終着の気配を嗅ぎ取り
ふかい ふかい 安堵が
僕から粗方奪ってゆく
仮に
....
またゆうぐれがきて
ぼくらはてんざいする
そしてへんざいする
そこここにともる
いえいえの まどのあかりも
よるになればきえる
ひとびとはねむる
こいびとたちもねむる
と
....
怪しい光を放つ満月の夜
踊る道化の子守唄
眠りなさい
眠りなさい
夢さえ見ずに
深い眠りの奥深く
真実の姿さらけ出し
噛み殺したような笑顔浮かべ
そろり
....
澄んだ青空
新しい指令は
私たちを排除しろと言っている
騎兵隊でも呼ぶのだろうか
派手にジャンジャンやるつもりなのか
ここで草を刈っているだけ
なんの為にもならない草刈り
ただ自 ....
頭蓋骨にぽっかりと穴の空いた人は
心にもぽっかりと穴が空いたようで
表情は少ない。
手の震えは、脳味噌の痙攣で
その人の手の震えは、僕の心を痙攣させる
その人の無表情の時間は次第に長くな ....
銀色の飛沫をあげて僕の頭がスパークする。
それは一線を超えた幸福。
手の平から放たれた感情。
自分自身を取り戻す熱情。
七色の太陽。
夜空に煌くダイアモンド。
黄色い鳥達の声。
....
降り注ぐ星のシャワーを全身で浴びる。
宇宙に横たわる星座達の囁きが聴こえる。
エメラルドグリーンの胎動を感じながら
鮮やかな爆発の連鎖に息を呑む。
無意識を意識すると宇宙が見える。
....
地上と天上とを結ぶ黄金色の光の帯に
限りなく果てしない眩きが伝わり
辺り一面の闇を吸い込んで
私を幸福の世界へと導いてゆく。
輝く光の帯は雄大に広がり
いつしか生命の母となる。
海 ....
空き缶が転がっています
運命に転がされ
気紛れに蹴飛ばされ
道ゆく車に轢かれています
元の色は剥げてしまい
誰だかわからないことでしょう
何処にいきたいとか
....
透明な医者が
透明な患者を手術
透明なメスといのり
透明なオスとさかり
透明な血が飛んで
透明な患部が放り出される
そして訪れる
透明な治癒
空は青く
なにごともなかったかのように
....
バレンタインの夜
列車は 走り続けてた
妄想と 現実と 追憶の彼方に揺れて
ガタタン ゴトトン
あの頃よりも かなり重たくなった身体ごと
何処かに運んでくれそうな雰囲気
....
やさしいやわらかいものばかりに
ふれてしまっていると
ひりひり、ひり
としたいたみのあるものをだきしめたくなる
ふあんやあんしんやそういった
ことにかんけいするのかもしれない
....
僕は誰もいない日に
タバコを吸いこむ そこは
五反田のマンションの一室 今日も そこで
照明の明かりを見させられてはいなかった
僕はネコに近寄られたけれど
今は食べ物は
鞄に持たされ ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない
まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
....
もはや言葉というものに絶望してしまったよ
錆びきった弾丸のように鼓膜や網膜を貫いた
傷付けてもいいものに傷を付けて
見えない針を張り巡らせていく
貴方は何処の誰なのか答えようとはしない ....
駐車場に車を止めて目をやると
2階の窓が明るい
携帯で電話
これからすることがあるので
今日はちょっと
すぐに窓は黒くフェイドアウト
駐車場に取 ....
本屋の貼り紙を見て応募したものの
ひつじ肉と香辛料の臭いにやられてしまい
3日で脱走したが直ぐに捕まり
お決まりのオレンジ色の衣装で
砂漠に座らされ読めと言われた文を
読んでいたが次第に飽き ....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし
── 鳴らし ....
白石さん。良かった良かった ^_^
神様が守ってくださったんだね
あとみんなが毎日毎日、ずっと見守っていたんだよ
ハラハラしながら、ずっと見てたんだよ
本当にどうなるかと思ったけど
....
なぐさめられたままの足跡が
振り返られたことのない過去に
何事も言わぬままに付き添っている
その音だけに人々は聴き惚れている
何かあれば裏切られたと言う 何もなくても自 ....
闇に向かってパスタ巻いている
目を閉じないキスが這いまわっている
アートという言葉で片付けた
剥製にされた現実の
海馬に襲い掛かってコアラ
踊る阿呆から見られる阿呆
割れた窓踏んで回ってコアラ
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