作られたかたちの、匂いがするので
手にすることをやめてしまう
しぜんを求めているわけでもない
人工物をあいしているから。
伝えるものを含まないと、ながれてしまう
ことばは本来 ....
器の底の浅い水
光が光を斬る暮れの揺れ
冷たく置かれた広い空地
誰もいない空と空
手を離し
曇は落ち
再び昇る
撲つ音 撲つ音
光の端の
花ちらす音
....
boku no shyoutai ha
kono
shimittareta kanashimi de
boku ga boku de
aru to
iu koto ha
cafeole
....
雨は何を この街から
押し流さすのだろう
きっと 朝顔の種が
そこには含まれているかもしれない
君は 昔のフランスにいる
ボロ売りのようだった
そして 僕の去った 道ばたで
....
君は赤い花束を窓辺に
僕はキノコを束ねて天窓に
グリーディングカードの壁を見て
二人で笑ってる8月の昼下がり
雪のことを思い出して
一つのカップを挟んで話し合う
あれは青ざめて刻ま ....
新聞紙には真実は書かれていない
おまえの声は聞こえてはこない
今に始まったことではない
昔からの常套ありふれた手段、習わし水増し
天気予報さえあてにはならない
誤報だの謝罪だの
検証だの社 ....
あたまの中からっぽにして
ラジオ聞いてる朝
ストッキングはく私
うすい膜にまもられてく私
からっぽな体が
つつまれてく私
さいていな毎日がつづいてく朝
さなかの私
....
僕は見たけど黙っている
イントロと間奏で必ずイェーイと言うのか
XYZzzzzまだねむれない
海
からくて わたれない
いつだったかな
甘い水をくれたひとが
笑って
わたしはいちど干上がって
それから
きちんと塩からく満たされた
海は
あれから
ますます青いよ
そんなにあかるく
しないでほしい
闇たち
ちいさくなればなるほど
深くなって
もう底がわからない
はやくだれか
つめたくて死んでいる
闇たちの底、底
触ってあげないと
死に続け ....
敷布に押しこまれた
あなたのからだは私が
思ったよりはるかに固かった
きたない床をつま先でやりすごす
垢のういた日々が私たちの居場所だから
言葉のなかにかくさ ....
静謐だった森が ざわめき始める
築いている壁の 空だけで繋がった向こうで
錬金術師が 花火を打ち上げる
賑わいが 壁を越えて 壁を通り抜けてくる
あたしの心を鎮めてください
立ち ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
夏の真ん中ぬるい朝
今日から俺を養ってくれ
彼女へ平然と懇願した
散歩して昼寝して
本だけ読んでりゃ
月日の感覚なんて
ふんわりきえる
ニートがタバコ吸ってんじゃねぇよ
怒鳴られた ....
鉄塔がみえる
ランプがみえる
看板がみえる
夜がみえる
明滅がみえる
街の端
夢を食べればいいじゃない
これが何か
わからないなら
泣きながら眠っている
わたしの夢たち ....
水色の島で
アラベスクの響きを聞きながら
ジョニー=ウォーカーの
ブルーラベルを飲む
プールでアンナ・カリーナが
泳いでいて
時々止まっては
こちらに視線を送る
語りかけはしな ....
ヘシオドス、砂洗い、体が八つ裂けたときのために、臨界点を超越する、コマ送りの前に、隕石、焦土より先に、
常識的ヘシモバッタの自家発電、地下に撒いたガスが原因で爆発した、
雨、八つ裂けた雨、 ....
「台風が来たぞ!」
ブタの3兄弟ボーフーウーは
そう嘘をついて
村人があわてふためくのを
楽しんでいました
村人はボーフーウーが言うことは
嘘ばかりだと気づき
ボーフーウーが何を言っても ....
海に行けないから
カラオケボックスで大声で叫ぶ
それが日常
毎朝5時に起きて
最寄駅へ向かうと
いつも作業着のおじさん
水曜日以外は毎朝いて
黙ってタバコを吸っている
おじさん ....
あしもとで
春の風が巻く
潰れた缶が
音立てて去る
猫背になって
それを無視する
鼻さきを冷やして
会社までの道を
猫背は急いだ
あしもと ....
かきけされたものを
かきけしていく
はぎとられた爪が
残した影は
えぐりとられた
月の皮膚
窓にうつるその
....
灰の中を駆けるくらい、どうということは無いと思った
どんなに汚れたって、体の中まで汚れるわけではないと信じた
汚れた服を脱ぎ捨てれば、また同じように愛されるはずだと信じた
駆け抜けているうち ....
ひとたび彼が其の場所にあらわれたなら
ひとことも言葉を発さずとも
彼の身体が その動きが生きた詩と化す
時に抒情であり 時に抒事であり
時にそれらを超えた何かである
彼の背後の書き割りは ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる
しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
....
意味は逆立ちしても同じ意味をしている
つまり本を逆さから読めばただ読みにくく
もしくは読めないそういう意味で
わたしがたとえ後ろを向いても
その後ろにも世界がある
季節の後ろ姿は淋しみで ....
友人が子猫を二匹拾ってきた
寂しそうにしている僕を見兼ねたのかどっちか一匹もらってくれと言う
…どっちにしても雑種の野良猫だから美しくはないが、と前置きをして…
訪ねてみれば、確かに顔は ....
夢は常に遥か遠くに横たわっている。
僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
空には気さくな雲が流れている。
....
正しく脈うつ
うつ伏せる
四角い教室
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