わたしが何かを語るとき
あなたは何かを問うだろう
闇はふたつに離れ
それは風に運ばれ
光の雨を照らしだす
やがて氷河は乾き
海が聳え立つ
地に埋けるもの、
、その多くが応えに導 ....
夜空に小石が光る晩、
枝から枝へと移ったサルは、
ぜんぜんみていない空に気付いて、
チッキショウ俺たち、遭難してんだ、と吠える。
ああ、もしもう一度、群青色の空が見えたってよ
ああ、 ....
彼の展望する目は
冬の冷たさを湛えて
消えかけた露を凍らせ
透明にさえ厳しさを魅せ
凍り付く世界
アカハラの鳴き声に換えて
或る者は希望だと言う
しかし違う者は悪夢だと言う
また或る者は祈りだと言う
だが違う者は白昼夢だと言う
それが今生きている世界だ
だけど私は夢を見ない
小学校の運動会を前にして
白いハイソックスを 母にねだった
白の靴下を 履くことに違和感を
感じたのはいつからだろう
アルバムを覗いてみると
慣れないスーツを着こんで すました顔 ....
47歳にして
やっと年収1000万を越えた
全然生活は楽にならない
一体いつになったら
金のことを気にしないで
生きられるようになるんだ
つくづく
こんな世の中はおかしいと思う
神よ、 ....
黒板の上の小さな間違いを
ひとつひとつ指さすのはもうやめたの
文字通り吹けば飛ぶような文字
送り仮名ひとつで糾弾しては不憫だわ
誤字は誤字なりに一所懸命お生きと
気づいてしまったらも ....
色のない砂浜
連鎖する海鳴り
仰向けになったわたしは
ガラス瓶の秘密を抱えて
眠りにつく
冷たい風が頬をなでる
時間が止まって
いつしか感じることもなくしてしまった
色 ....
あなたのお腹をつまんじゃお
わたしもあなたをつまんじゃお
二人同時につまんだら
ワハハワハハハ楽しいな
おにいさんのもつまんじゃお
おねえさんのもつまんじゃお
みんな一緒につまんだら
....
思い出した
思い出してしまった
宵の寒空
その底に沈む空気を吸って
木枯らし
髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体
静けさ ....
.
雨の日に四角く剪り獲られた白い雲
井壁の底 筒のように覘く遠いそら
{ルビ谷頭=やがしら}の涌水はいまも盡きることなく溢れ
あの日の涙のようにわたしたちを盈たす
.
からす飛び野は ....
ははん、さては
お前、江戸っ子だな
違う?音の通り?
この野郎!俺の悪口か?
ふざけやがってえ!
何だ?言ってみろ!
ああ、どうした?
デブ?
そんなもん中傷のうちに入るかっ!
シャボン玉1000個
一息で出せますって
書いてあるシャボン玉を買った
入り口は一つで出口は5個
あの子がいくら吹いても
523個が最高
なんどやってもね
なにが1000個だ
嘘つき
....
立派な事を 書いたって
無感動じゃ いけないね
立派な事を 言ったって
無行動じゃ 伝わらない
こんなにも熱く こんなにも痛い
南部鉄器で沸かした湯の 飛沫が
とても 元気良く ....
なりたい
には
なれない
なりたくない
には
ならない
なれる
には
....
ひとりぼっちになるのがこわ
だから
なんかつくって
まぎらわす ぜ
静かに
のたうちながら
瞬間に
翻るものたち
薄明かりの
下で
くるくる
くるくる
退屈しのぎ
口にした旋律は
出鱈目なものだった
二度とない
軌跡を描いて ....
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く
萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍
人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも
いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
夜の学問といえば
決まってる
誰にも星が
一つ宿っていて
どの星と
どの星が
つながるか
知りたがる
さあ
天文学を
始めよう
私の星と
あなたの星が
どんな星座を
描くの ....
たどり着いた秋は
なかば過ぎてゆき
振り返れば軌跡が
じぐざぐとみえた
買わなかった白旗を悔やんではいなくて
その代わりに買った鞄を
抱え込んでなみだしてみる
(泣いているわたしを好 ....
日が昇る
空が青い
雲が白い
なんでもない
夕焼け赤い
月が昇る
星が光る
なんてことない
僕が笑う
きみが笑う
犬がくしゃみをする
どうってことない
なんでもない ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする
今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
ヒール脱げない恋と寝ている
となりに越してきた人のひとりごとが大きい
ブーケトスをマイケルジョーダンばりに獲って捻挫
空を知る
海を知る
大地を知る
世界を知る
電波を知る
原子を知る
無限を知る
宇宙を知る
大きく
大きく
知る
自分を
超えるもの
までも
人間の
スゴ ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう
あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください
大きな腹を抱え
一晩かかって ....
末の娘は末の娘なので
どんな失敗をしても許されます
開けてはならない箱を開けてしまっても
池の水をうっかり飲んでしまっても
くしゃみしたあと神の名を唱えなくても
閉じてはならない扉を閉じてし ....
うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている
し を そっと ひらいて
し に じっと くるまれたい
....
1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809 1810 1811 1812 1813 1814 1815 1816 1817 1818 1819 1820 1821 1822 1823 1824 1825 1826 1827
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