あのね あのね
夜の交差点
五月蝿くて
時を止めたの
タイツを脱いで
アスファルトと接する足が
痛くて ゾクゾクするの
高級車に引っ掻き傷をつけて
十字の交差点で
見 ....
千羽鶴を折るという友につきあって
折り紙を手にしてみた
信じてなんかいないけど
お祈りをしている気分だ
願い事はかなわない
そう信じる方が
ちょっと生きやすいとおもう
でも
....
穴を測る
縦の長さと横の幅と
私がよじ登ってきた深さを
塞ぐのに必要な
土の量を知るために
そして
もし塞げないならば
この穴を渡す橋を
かけるために
土に手を置いて
穴を ....
くろく濡れそぼる屋根屋根に
遠くから投げつけられた
弱い夕やけが跳ね返り
つかの間の晴れ間
雲の一部を茜に彩り
降りてくる薄墨のカーテンに
泣きぬれた瞳のような
ほほえみを彷徨わせ
滲 ....
乾麺でも手打ち麺でも
いわゆる「パスタ」の
ソースで美味しいのは
トマトソースだよねえ
出汁はチキンと野菜さ
香りが強い野菜が良い
沸騰した湯に鶏ガラを
予めよく洗い少し炙る
ふつふつ ....
物音に ビクリとする癖と
心臓が バクンとする音が
交互に揺れる 真夜中に
どうか 迷わずに 生きろと
背を 押されているようだと
安心できるような
不安も有るけれど
安 ....
血管の青筋
切れば赤い血
青い空ににじみ出す
夕暮れの赤
葉は青々しげって
頂く花の赤さ
*
真赤な血潮
青ざめる相
明ける赤い朝焼け
徐々に青く透き通 ....
全く故郷ではない場所で
帰って来たと思った
歯医者近くの薬局だった。
流動体のオブラートをぼおっと見ていたサラリーマンが、自動ドアと私に気が付いた。
上目づかい。流れる血が死んでいて。そこをま ....
どこをはてとしらず
さまようひとひらのはなびらよ
しるべなきうなばらに
うんめいのままに
やみのよなよなあれくるうなみに
のまれるなかれ
しずむなかれ
かろやかになみのかしらにうかべ
....
運転手は君だ
だけれども
車掌は僕だ
お年寄りや子供そして女性が
席に付くなり手すりを掴むなりせぬのに
いくらダイアに忠実であろうとも
乱暴な発車は許されぬ
後部乗降扉に隣接された
車 ....
私の望みは
大きくはない
お金
仕事
仲間
それから
かばん
趣味
私の趣味はなんだろう
歌うこと
詩を書くこと
見上げること
見上げて
あなたより少しだけ
幸せに ....
ヒビだらけの水
ずずり音濁嗜好が空破りがらみ
直行
景色のガラス光沢向かうは
ずの劈開なでとるヒフもち浪も
粉々でもなく色寄り
よって血かためうがたれるミの
ろろ土の部分なおまえ
なく ....
自転車である日
どこかへ向けて やみくもに
車庫の自転車をこぎ出したことがある
白いペダルをふみこんでいた
そして 誰もいない場所へ
暗闇の僕の目には見えない方へ
きっと ....
一睡の中に落ちていく 歯 水
球体が内部に孕んだままの 歯 車
軋み 一睡の中に落ちていく 歯 水
球体が旋回しつつ孕んだままの 歯 車
命はない 命はない 命はない 命はな ....
吐いたため息をはさんだサンドイッチをいっしょに食べてよ
有給休暇を団栗にかえてもらっている
黄泉の国へ亡命
協議の末に混浴温泉で茹でた卵
ちょっとだけ心が乱された夜は
冷たくなった風を胸一杯に吸い込む
澄んだ空には星がはっきりと浮かび
くびれに三つ星を並べたオリオン座が目の前に映る
今日もまた同じ日だった
ただ過ぎる日々に ....
刻まれた目盛りの 一箇所に
あたしは基準点を作っている
それ以上だったら しあわせ 満足
それ以下だったら ふしあわせ 不満
ものさしは
あたしが作ったものじゃない
あたしが作 ....
私がずっとこわいこと
大切な人が
泣くこと
死ぬこと
大切な人を
嫌いになること
殺そうとすること
それよりもっと
こわいこと
人を好きになること
あな ....
秋の夜長
逃げては追いかけ、追いかけては逃げ、
今宵もひとり鬼ごっこ
SMだからTVショーでも
取り上げられるけどさ
スカトロまで行ったら
どこも取り上げねえだろうな
最近流行りの
混血女性アナウンサーに
正確な発音で
スカトロって言ってもらいたいけど
....
科せられた罰もないので
皿の芋をとって齧る
女より甘い肉のないことを知りつつ
透明な箱の戸をあけしまいこんだ一輪のすみれ
壁をうつ夕立ちのつめたさだけで
すぐ ....
雨のなかの無言
港の夜の終わり
藻の緑の昼と午後
霧は凍る
岸を摑む
埠頭の音が曇に映り
やがて粉と降りそそぎ
常に宙に消えてゆく
影さえ土に ....
一目惚れをした
あんだって? あよ、いいぐれーじゃねー
ぎゅうつく抱きしめてあげて!
なーにそんなことしたら、けっぽられるわ
けめるいにゃ〜 やっけーこ乗り越えてけろ
んまかねぇ! ....
仙台名物笹かまぼこを
貴女の股間に挟んで
一晩寝かせた浅漬けが
翌日の朝の食卓に
ご飯と赤だし味噌汁
と一緒に並んでいたら
いつもより
二杯は多く
おかわりするだろう
ワサビもつ ....
一生懸命だった夜
沈黙ってこと考えた夜
意味のあることの無意味に無邪気に向き合った夜
丸腰なんだからと強気で弱気だった夜
一生懸命泣いた夜
偉いってこと考えた夜
言葉は言葉は言葉は言葉 ....
キキキキキ。
闘病は辛いもの。いつか治るということに希望を抱いているのだが。
私は統合失調症である。死の恐怖を感じたことも、100回や200回ではなかった。
世間から見ればただのお荷物である ....
明日こそと
毎日セットして眠るのに
今日も鳴らない自覚時計
1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809 1810 1811 1812 1813 1814 1815 1816 1817 1818 1819 1820 1821
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.4sec.