北風ぴゅうぴゅう吹く朝に
遠くの空に鴉啼く
ちぎれた雲よ痛かろう
ちぎれた心痛かろう
薄桃色に染まる空
遠くの空に鴉啼く
大嫌いだった
あの子
だって
私を無視したから
大嫌いだった
あの子
だって
私を嗤ったから
大嫌い
大嫌い
いつしかあの子で
頭がいっぱいだった
なぜそんなにあの ....
踏切虫が
手に鋏を持って
葬列へと襲いかかる
無限遠点が交わる時
私たちは一斉に羽を震わせて
踏切虫のように触覚を
様月と印月の間にかけて
空を覆う岩戸の内側で
空の彼方に思いを馳せながら
ピアノの音を聴いていた
太陽と月に生かされ続けて
ピアノの音を聴いていた
荒ぶる神を
祭ることも 鎮めること忘れていた
小さ ....
ジャックは豆の木を駆け下りて
大急ぎで斧を持ってきた
ラン蘭乱卵
たん淡譚
世界が卵を温めている
幼い日に感じた感覚を
確かに今も感じながら
解けないパズルを目の前にして
少しだけ強くなろうとしているのだけれど
世紀末にピースフルな気分で
早い速度で移り変わっ ....
話しかけないでください
ローソクの火が妖しく揺らぎ
ウィンナーワルツのレコードが
くるくると逆回転し始める深夜
ソファに百年腰掛けていた
黒服の人形が笑いだし
ラファエルの心臓が壁一面に引 ....
病院はしろい
せんせいもしろい
かんごしさんも
しろい笑顔であるいてく
しろいかべにかこまれると
なんだかうまく息ができない
みせかけの庭園に
かわいいオブジェがあるけど
夜中には ....
イン・ザ・マネー
いい漁場にたどり着いた気分だ
ここにいると
遠くの人の焦りや志が
入り交じるのが見える
岸辺で昨日
本を読み終えた
航海術は体得するもの ....
皐月の車窓に狡さだとか我がままだとか昨日までの自分を置いて何を頼りに隣の席は空っぽ温もり散歩は出石で雨漏りもて余す七皿の満腹逢瀬を重ねて孤独を詰めば城跡の城壁雨は無情夢幻よ明日は煙る天の邪鬼それでも
....
あの人と繋がらない
さっきから何度も
接続に失敗している
アンテナは
立っているのに
馬蹄が大地を掴む
断続的なリズム
(どっ どっ
焦燥のなかにも
涙腺を圧されるような
安心 ....
夜のカフェの明かり
並木道の香り
藍色のかすかな風に
収めた命たち
僕は何を守るだろう
パンを買う
タクシーを拾う
ありがとう
夜のカフェの明か ....
ぼくにまだ純粋があるかのような
10月の青い空
透明で黄いろくて
風はなかった
思い出の粒子のようなものが漂う
さびしいはあたたかい
かなしいはうれしい
....
エボラの容れ物
地球で生きて動いている
人混みの悲しみ
色んな方向に行き過ぎる
あまりに精緻で
でっかいでっかい自由だ
がんばれ阪神タイガース
がんばれ予 ....
最近の👺は元気がなくて😥
自慢の👃も萎んじまった
あの日の元気だった🍌のような
おまえはどこに行ってしまったのか
㈲ ....
退屈そうに明滅する星、瞬時にいなくなってしまう、明け方の線
あぁ、夜空におおきな水性くらげぽつり、どこまでも螺旋状に、響け
きょうのやわらかなことばたち、微熱をはらんだ、淡いかなしみたち
今 ....
いつからこんな所にいたんだっけ
寝転んで
床に耳をあてて聞いてみる
足がくすぐったい
口の中 鉄の味がする
白い部屋に
白いワンピースが1つ
真っ黒の私が1人
閉じ ....
「みとこんどりゃああああ!」
「何だ、てめえ、やるのか❗」
「みとこんどりゃああああ!」
「この野郎、掛かって来い❗」
「みとこんどりゃああああ!」
「どうした& ....
育つ
育てられていく
時間をかけて
お金をかけて
思い出さえ
何層にも
織り成されて
必要なときに
必要な手を
考え
実行できる
ちからをもつ
未来の
理想に
似せて
....
八年間を棒に振ったと嘆く彼女の向かいで
彼女の八年プラス八年分の熱量を羨ましく
も理解できないでいる私は私で十一年間を
棒に振ったかもしれない現実から目を逸ら
しつづけているのだからお互い仕方 ....
ほしがりみたいな、みだら
ことばなんか、
おきざって、しとねのむこう
しゅんかんで、うもれて
かくしてよ。
いつもの
すけべいな、
やさし ....
招来とか未来とか
先の事は未知だよ
君には解るのかい
例えば一時間先が
その場をこなして
一日の終わりを迎える
すなわち「そのひぐらし」
実に悔しいけれど
だからさあ
私はそ ....
同じ明かりを求め消えてしまった
月明かりが差し込む窓に東京を捨てた顔
しょっぱい夜に拳を突き上げる
とんぼは空を飛ぶ
一生懸命羽根をふるわせ
からっぽなからだを浮遊させる
最低限のそらを飛ぶ機能しかもたない
あとは生殖機能と風にのる技術
歌舞管弦がなくとも
やつらは限りなく美 ....
貴女は高いヒールだっだ
私はスリップオンだよ
背伸びが嫌いでね
でもさ唇の地面からの高さが
ほぼ等しくなる
好ましい組み合わせかもしれない
路地裏で抱きしめて
唇を合わせる時に
ぽ ....
夜の旧山手通り
どこかの大使館の前
キャリーパミュパミュみたいな
自転車少女やハットできどった
ボーイズがとおりすぎる
夜の明治通り
花園神社からさきは闇だ
人種と性のごった ....
サンタクロースのような大きな袋を自転車の左右に後ろに
三つもくくりつけて
左右にゆれながら
カンひろいの自転車がころんだ
大きな音を立てた
みんなが見ていた
陸橋の上から詩の合評会の帰り ....
半刻ほど前から
組んでいた指をほどいて
あなたが落とす銀箔に似た笑み
ガソリンじみた水溜まりにひとつ、
爛れたショパンがしゅんと跳ねた
1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809 1810 1811 1812 1813 1814 1815
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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