かつてキッチン(というよりは台所)は裸電球で照らされた寒い島だった
幼い私は台所のことを「だいどこ」と呼んで入り浸っていた
窓からは川へ下る坂道と隣家
(といっても音なんか聞こえないくらいには離 ....
イマオレはシアワセかもしれない

窓辺の木々に鳥のさえずり

雲のない空が端をいろどる

枕元にはチャイコフスキー

素肌のところだけひんやりしてる


いまから逮捕状をもって警 ....
ひやりとした北向きの一室で
意識はぼんやりにがい
明日はめんどうだから
月がもう一度登ればいいと思う
水道から
ちゃぴちゃぴ微かに漏れでる
わたしの自尊心
とんでもなく腹立 ....
行く手を遮る人のように
不安の影がたちこめる
追い払うために
小川のほとりに立つ

苔が敷き詰められた庭の清流
岩の向うに竹林の藪
たたずめば
火に群れる虫のように
影たちがどこから ....
季節という言葉が好きである。時間の移ろいを、例えば計画の進捗状況のように人間中心的に考えず、あくまで自然を中心に考えているからだ。人間は計画の達成に余念がないが、そのような人工的な時間の移 .... コンビニの前で若者達が
しゃがみ込んで雑談をしている
クルマはミニバンでローダウン
いわゆるマイルドヤンキーだ

私は店に入って
書籍を眺めながらガラス越しに彼らを見る
普段は目を合わせ ....
きみのすきなもののなかできみがいちばんすきなわたしは雨の匂いするきみの目にうつる同じ速さでかわいてゆくからだは違う速さにならされてさよならしたあとにふりかえるタイミングがいっしょだったらまたあ .... しょくぶつといえば みどりとはかぎらないけれどカノジョの部屋はみどりにみちあふれていてカノジョのためいきをすいとりうつくしい朝をさしだしてくれる
        テラリウムはきらいといい ....
せつなこと分解してことのはよむ永遠のきみの首をどうにかしてしまいたいぼくは、水彩が部屋から逃げて冬めいた色のなまえをかってにつけるきみを階段から突き落とすしかなくて、きみは笑いながら泣いている .... 「吐」

薔薇色の二酸化炭素
パッチワークの嘘
賑やかな流動体
ビタースウィートな溜め息

悩ましい亀裂から
漏れ出す黒い臭素
歪に膨れ上がる
柔らかすぎる容器

吐き出さ ....
お互いの性器を舐め👅合いたい
でも、その時の相手の表情が
見られないのが残念と
お嘆きの貴方のために
この度Panasonyが新製品を開発しました❗
その名もシ ....
口をつぐんでいた
いつも 音楽が聴こえるので

言葉なんてもつれてしまう

耳をふさいでいた
雑踏の中 ふと寂しくなる

目を開けよ

色は鏡の世界を切り開くため
光は無明を照ら ....
涼しい風が吹いた夕暮れ時
落ち着かない気分で 遠くの街へと行った
ユーラシア大陸の反対側で
18世紀に作られた音楽を聴きながら
行った事のない神社へと向かう
月の光に照らされて
初めての  ....
多いので、

声高らかに
わたくし万歳、と
うたえるひとが多いので

練習中です。

眠りの床で
だれもきいていないところで
ありったけの小声で
練習中です

わたく ....
今はっきりと定義できることがある
グラスを突き出したミミに
ぼくは言った

バーの窓から見える
道端の畑に
馬鈴薯の花が開いているのが見え
ミミの目は
潤んでいた

彼 ....
ヨイトマケのおっさんと
一緒に出てた
スピリチュアルな奴
なんつったっけ?
えっ、エボラ?
ちっがうよ
エボラは焼き肉のタレじゃんか❗
あっ、エホラだ、エホラ!!
エホラ ....
宙へむかって手をあわせる
なにをおもうということもない
ただ 手をあわせて
目をつむる
頭をすこし下げてあわせた手に額をくっつける

なぜか
なみだが出て来た
かなしくもないのに
沈 ....
感情を持った人々が
僕のそばを通り過ぎる
川の流れのように 車の流れのように
傷つかないように気を配りあって
気がついた時には人の海の中
グチを言いながら世界を味わう

すべての飢えた子 ....
世紀末にすくすく育って
考えなくてもいい事ばかり
考える癖が抜けない僕は
新世紀まで生き延びては
いつの間にか時を重ねて
路面電車の中に座って
リズムを取ったりなんてしているのさ

は ....
朝は 叫ぶ
大抵は 二度の 自己主張

一度目は 髪の毛を 引っ張り過ぎだと言って
二度目は 時間が 無いのだと 言って

編み込む 母の手を 煩わす
幼い頃は その 膝の上で
 ....
隣の席の人は
かつて私が憧れてた人で
今も変わらなかった

この人がいたから
今の私がいる

かつて私が
憎んでた人で
久々に話したら
その記憶が甦った

羨ましかっただけなん ....
有吉とぼくは仲間うちでも別格だった

ふたりは仲悪くはなかったが互いの影響力を鑑みて近づくことを避けていた

有吉とぼくは野球が好きだった

プロ野球のもっとも大切な試合のチケットをぼくは ....
何時ものことだが
同人誌贈呈用宛名印刷しなくてはと
ファイルの名簿から送り先選び出し
プリンタへ出力

動き始めた印刷機
出てきたラベルを見れば印字が用紙の裏
口から出てきた言葉は「チキ ....
傘を差す人が

行き交う街で


足早に散る

桜の花びらが

今年も短い

春を伝えた


雨上がりの

水溜まりに映る

ぼんやりとした

虹を渡りながら
 ....
道のり
右も曲がったし
左へも行ったし
だいたい
方向音痴やし
笑うてなんぼの
性格やし
それでも
頭のおかしい奴等ばかりが
集まって来るのは
方角が悪いからか
それとも季節の変わり目だからか

叫び続けている奴はいるし
糞尿撒き散らしている奴もいる
注意すると恫喝で返す奴もいる
家 ....
千円とかボッタクリ
採算ベースで言うなら
六百円が妥当だろう

自分で作るからよく解る
自家物件ではない
いわゆる一等地の店舗

俺は地代を食うわけじゃ無い
下らない湯切りのパホーマ ....
赤いランプがカンカンと
向こう側とぼくを遮断していく
雨とガラスで閉めきった車のなかは
言いようのない層ができている

後部座席は少しだけせまくて
その季節はだんだん寒くなっていって
掴 ....
白い球のような雪が舞い

白い波しぶきが ただようなか

黒い魚影が走る

走ることをやめられない やめさせない

津軽海峡の流れ

凪ぎの海と 快晴の空のもとで

カモメが空 ....
すっかり肩落としてる
なぜとたずねてよお願い
でもわたしきっと明かさない
隠すことでもないのだけど

疲れてしまってだから
よぎる衝動もある
時々じゃなくて頻繁なそれは
自分で決定しな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
キッチンそらの珊瑚1514/11/2 11:45
イマシアワセ吉岡ペペロ514/11/2 10:49
わたしの自尊心かの3*14/11/2 10:40
胸のせせらぎ殿岡秀秋514/11/2 10:00
季節葉leaf214/11/2 9:17
マイルドヤンキースーパーライトイオン0*14/11/2 9:09
ふりかえる距離 阿ト理恵2*14/11/2 0:25
ひきだしにテラリウム3*14/11/2 0:24
きみのすべてよ応答せよ 7*14/11/2 0:23
トラウマnonya16*14/11/1 22:59
シックスナイン♋用モニター📺花形新次014/11/1 22:23
色即是空オノデラマリ014/11/1 21:31
地球光大島武士214/11/1 21:13
わたくし万歳千波 一也414/11/1 20:46
「またね」オダ カズヒ...014/11/1 19:36
エホラヒロユキ花形新次014/11/1 17:47
散るこしごえ1*14/11/1 15:48
地には平和を大島武士314/11/1 13:42
新世紀114/11/1 13:41
三つ編みの少女藤鈴呼1*14/11/1 13:30
隣の席の人無花果114/11/1 13:28
有吉について吉岡ペペロ114/11/1 13:17
ラベル貼り ー年を取るとはこういうことか4ーイナエ5*14/11/1 11:35
ミナト螢214/11/1 10:18
あなたへの中原純乃3*14/11/1 10:03
管理人花形新次014/11/1 7:17
ラーメンドクダミ五十...014/11/1 4:24
雨の夜に火花を飛ばすカマキリ114/11/1 4:09
海峡佐白光1*14/11/1 0:58
しゅん[group]もっぷ314/11/1 0:46

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