壁に小さな穴が空いていた
落ちていた髪の毛がちょうど入るくらいの穴だったので入れてみた
すると穴は少し大きくなった
折れたシャーペンの芯を押し込んで
しばらくするとまた少し大きくなっていた ....
より良き生活のため神経の野菜畑を耕し、
朝日眩しい熱病に身体を委ね、
街を徘徊するのだ。
貪欲の沼を啜り、文字列に擬態するのだ。
嘘の窓の隙間を滑るように、
明日の腕を引 ....
深い悲しみを溶かした色をした夜は
音のないいつしみで満たされて静かに
涙に濡れた木々は
かみさまのことを考えるのだろう
夜の底に沈むもののことなど
誰も想起しやしないと
諦めたのは ....
A点からB点へ
車両を移動する
B点にて
柔らかさを失いかけ
固さを含みかけた風が
胸元を刺す
傷口は身震いする
B点からB'点へ
車両を移動する
B'点にて
葉緑素を ....
うだる暑さ
幻の潮流
裸足のままの冷たい感応
とろけるような空気
張りつめた表情
金色の陽光
粘性の肉
紫色の煙
干からびた右手
壊れた意識
虹の欠片
彼の左目
ひ ....
私の奥底で低く唸り続けるもの
情熱なんていう綺麗事ではない
誰かが約束を破ってあの実に口をつけた
その罪をいまこの身体が償っている
あのまま裸でいられたら幸せだったものを
黒く疼く情 ....
オレはオートバイで
高速道路を走っていた
岡山県に入ったところで
大型バスの後ろの広告に釘付けになった
赤い文字だけで大きく書いてある
「運は一瞬、縁は一生。」
行き先は出雲
島根県観光 ....
精一杯
精一杯の、やさしさ
精一杯の、愛情
精一杯の、 (嫉妬)
特別に
なにかをしてもらったことなど
ない
だから
束縛など されない
だから
私の意思は自由
じゆう
悲しいくらい ジユウ
眠れないのは少し良い
電灯も点けず薄暗い
六畳間にカラカラと
回し車の音がするのは
眠れないのは少し良い
苦い過去を吐き戻し
くちゃくちゃと咀嚼
案外甘みもあるのだと
眠れない ....
運気の流れが悪くなると
神社巡りすると決めている
家の周りには
たくさんの神社がある
見慣れた景色で心が落ち着く
神聖なエネルギーが
神社境内に絶え間なく流れて
完全に守られてい ....
ひとつ心の紫陽花は記憶の静寂で雨を待つ
いつまでも、
視野に入れてはよそ行きの
祇園寺町河原町
どこへ向かへば夏祭り
愚鈍かもね熱々の
ライスカレーはひ ....
ダイダラのうえにダイダラをのせて
最初の神は作った。作った。
走りきったはじめてのわたしの機械達
油の流れる身体のすみずみまで
その線形に織りなす世界とそこにひろが った 岩 コケ 非
....
消灯した病院の屋上に苗を植えました
コンクリートの上に植えましたそれは
新月にもかかわらず囁き始めていて
考えていることが夜に溶け出すのは
ずるずると引き摺る昔日の想い ....
誰かが誰かを愛するように
わたしはあなたを愛さない
あまりにも空が青いから
あなたは人を殺し
わたしは誰かを愛した
歩いていく道に 道しるべがある
上り坂 下り坂 暗いトンネル
歩いていく道に 岐路がある
道しるべは 自分でつける
自分だけの道しるべ
一人 一人に その人だけの道しるべ ....
女子相手に投げたスライダーが曲がりすぎている
生まれ変わる前にセーブしておく
あれをずっと松茸ご飯だと思っていたかった
少年には
旅に出なければいけない時がある
うすい口唇と
よごれた頬と
ほそい首筋と
何を信じればいいのか
何を感じればいいのか
それを探しに
だから旅に出る
やがて逢う少 ....
羽をくれたまま消えたあるじは何処
膝を抱えたアイツを
忘れて世界を救った英雄は何処
君はさるしばいをする
そしてほんとに消えちまう
君はさるしばいをうまく扱う
僕もうまくうなずく
....
春になったら
暖かい匂いがしますね
陽だまりの野原に
君と寝転んだこと
思い出すんです
ふふふ
って口隠して笑ってた
夏になったら
夜風が気持ち良くなりますね
いつかの花 ....
寂しいから綴るのでしょう
私はここに居ますと
何も瓶にお手紙を詰めて
読んで下さいなと祈る事もありません
ひたすらにぼんやりとした
心の内側を吐き出すのです
吐瀉 これは辛いです
すんな ....
小さな秋に
里のまつりのイベントで
そしらぬかおして
そのひとは 全身を着飾っている
薄墨いろのはなびらと
セピアいろのこの葉でもって─ ....
好きな人
そばにいてほしい
愛する者
たまに
なのが
たまにきず
そうそうとするそうたまる溜まると嘘 逃走するそそうしろせ
どてらすけ助宗鱈とうそ透けそう どこで見つけたそれが答えだ
ここにいきゃラジオじゃじらじじみゅらるた かわうそみそこ髪剃るぞ
....
みんなと違っておりますが
同じですって雁首並べるのはちょいとねえ
あたしゃあたしの煙をゆらゆらしたいのよ
変わり者でけっこうなこってす
迎合なんてまっぴらごめん
ひとりで槌を振るう方が性に合 ....
注 ここで言う神は特定の宗教をにおける
神を指すものではない
歩く動作の円滑な筋肉の弛緩収縮
関節を構成する骨の複雑な動き
血液を全身に送る心臓ポンプと酸素供 ....
ミツビシに勤めているのに みつひしと云う父が
三つ菱形があるから、三菱
そんなことを教えてくれたのは、やっぱり
みつひしだったからなんだな
カッターナイフを ぽきん
「これが ひしがた ....
ポケットの中に
隠れたままの
握り締めた手が
勇気を出せば
きっと明日は
ピースに変わる
どこに居たって
構わないけれど
歪んだ笑顔が
君 ....
1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799 1800 1801 1802 1803 1804 1805 1806 1807 1808 1809
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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