信号待ちの沈黙に犬が入ってきた
朝は光りだ
輝ける光りの庭だ
雀のためにも
晩秋の野の可憐にも
大樹にも
そこから旅立つ色彩にも
もちろん、鴉よ
おまえにとっても
黒い姿がなお
厭われたとして
誇れ
吾は黒し、 ....
高倉健が死んで
もうこの日本の世の中に彼がいなくなったと知って
日本の男たちは
彼が私たちの代わりにしてくれていたことについて
精神のどこか片隅で気づいただろう
これ ....
風にちる
枯れ葉ちる
茶色や黄色
タペストリ
うら返る
枯れ葉ちる
茶色や黄色
タペストリ
悲しみ/疾走する/気持ち
KPPをゆき過ぎる
....
朝焼けの虹と青の淵
教会の十字架の左斜め上
月が泣いていた
涙を流していた
昨晩遅く
見たときは
あんな魅力的で
悪戯っぽい微笑をたたえていたのに
いま月は目を閉じ ....
いつも背伸びしてしまう
疲れた時の息抜き
ではなくて
無理に見栄を張ってしまう
いつも空回りしてしまう
君をがっかりさせたいん
じゃなくて
笑い合えたらそれでいいのに
....
一ヶ月半に一回
一週間
あなたが入院する
おれは
その日
一日だけ
したたか
宝焼酎を飲み
したたか
あなたの
輝きを
おもいだす。
いまも。
しののめの そらがほのぼの あけるころ
さみしくなった 終着駅は
歯磨きをおえれば
始発駅のかおになる
だが ....
おれは
トトロに
なる
きみが
メイ
のような
ひとだから
もっと上品な言葉で言えば
お尻がこそばゆいとかに
なるんでしょうが
ハッキリ言って
肛門の周囲が掻いても
掻いても掻き切れないほど
かゆくて
何か虫でもわいてんじゃないか
と思うほどな ....
古代からもげてきた俺は底のそこ
1日の始まりには
ひしゃげきった声で歌を歌って
1日の終わりには
紙魚みたいな涙をひとつ流すわけさ
ひかりは俺を殺すが
海の中は
もがけばも ....
およそ六年間
父親だった男が
土曜の深夜
死んだ
涙は出なかったが
哀れだとは思う
涙の出ない目を
えぐり出して
記憶の眼窩の底
かつて投影された
倒立画像を探す
淡い白 ....
恋とは山と海が交わったようなものだ
秋づいた山肌が涼やかなマイナスイオンを発していた
それが文明に轢かれ血を吐いて死んでいた
山肌に海の青が染みていた
山と海とが交わっていた! ....
あの子は障子に射す光を見ていた
目の窓に映るきらきらの光はなぜか心を
胸のおくをきゅんと痛くするの
涙が目の窓にもり上がって
よけいにかなしみというものが近づいてくる
かなしみはうつ ....
本日はお待ちかねの映画館である
空見上げれば花曇り
いかにも上天気
これぞ絶好のシネマ日和というもの
イッツァビューティフルディ
おなかはペコちゃん、まずは腹ごしらえっと
....
その壱
1(1)……大きな段ボール紙を用意する
(2)……段ボール紙を壁に立て掛ける
壁に立て掛けたら絵の具を用意する
(3)絵の具を取り出したらまずその上を黒で適当に ....
そうね
何も聞かないで
終わりにするわ
だって
ほんの小さな誤解からの
すれ違いだったとしても
もう戻れないし
きっとずっと
恋をして生きていくことに
なりそうだから
....
靴底に引きずる秋がしなびた、爪先から凍っていく
自販機は無関心に沈む
誰にも覗かれない口元で
そっと胃の中の小銭を罵倒して
木枯し
僕の夢もいでぼろぼろ
木枯し木枯し
乾いた唾液がへ ....
それは個人的なこと
ごく私的な部類
青い空が
僕の瞳に映る
ひんやりした風が
僕の頬を撫でる
かじかんだ手が
いっこうに温まらない
そう
それは
個人的な話
....
水槽の中を泳ぎ回るネオンテトラを見続けています、
いますと、空に浮かぶように小さくて、愛らしくて、
、こうしていつまで眺めていても見飽きないのです、ですが、
話かけていると話かけてくるので ....
きょう私は 人をひとり殺しました
気の早いクリスマスソングが
街に流れはじめたから
きらびやかなイルミネーションが
とてもとてもキレイで眩しすぎたから
きょう私は 人をひとり殺しまし ....
秋の空は澄んでいて
すすきの穂も揺れて
淡い気持ちがどこまでも
流れていき
ぼんやり眺めていると
空は遠くへ遠くへのびていく
私はだんだんだんだん
小さく小さくなっていき
米粒に描 ....
私がわたしの心臓を刺した
私がわたしの声を無くした
私がわたしの動きを止めた
暗い部屋に閉じこもっていた
ずうっと ずうっと
深い青い海の底で蹲っていた
冷たいのもあまり感じないの ....
愛という
愛としかいいようのない
性欲
裏切りという
裏切りとしかいいようのない
性欲
おいそこの♂と♀
振り回されるアホども
お前らは謙虚に、大胆に、生きて死ね
お前らは誰 ....
自分はいい人間じゃない
必死に命乞いをしている生き物を
何の躊躇もなく殺したからだ
きっと自分はいい人間じゃない
まだ三日月が出ている
朝日が昇る前の暁は
昨夜寝る前より暗い気がした
冷たい風が吹くと
私たちは身を縮めて祈る
朝靄が街をぼかす
雲がべったりしている
今朝を描いた画 ....
第5位 サムラ&ゴウチ、ガッキー
第4位 だっはああああ!!(剛球県議大谷ショウヘイ)
第3位 佐世保の女イチロー
第2位 カメよ〜カメ、カメ(連続モロだし犯)
第1位 青 ....
お化粧をして、
お気に入りのワンピースを着て
お気に入りの靴を履いて
髪をくるくると巻いて
大きな鏡の前に立った
その先に何があるんだろう
何があるというんだろう
何にもないのにわたしに ....
朝ごはんを作りたい。
2人分の朝ごはん。
2人分の目玉焼き。
2人分のベーコン。
2人分のミニトマト。
2人分のトースト。
2人分のバター。
2人分のオレンジジュース。
温かいテーブル ....
ジジイにババアが
すり寄って
端から見ると
何の生産性もない
ただただ凄惨な光景が
青酸化合物が加わっただけで
意外や意外
パッと明るくなるから
不思議だ
1759 1760 1761 1762 1763 1764 1765 1766 1767 1768 1769 1770 1771 1772 1773 1774 1775 1776 1777 1778 1779 1780 1781 1782 1783 1784 1785 1786 1787 1788 1789 1790 1791 1792 1793 1794 1795 1796 1797 1798 1799
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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