手放しでよろこべない愛情なら
そうめんでもすすってるわ
季節はずれに氷を二つ
喉に落ちてく度に
嘘をつぶやいている
目の前が幻想になって
一度のキスを反芻してる
それはそれ ....
茜音の空は無情にか去り
ただ闇に佇む自販機よ
自ら輝くだけの箱だ
ひと待ち顔で俯くだけ
哀しいとすら
こぼせないな、おまえは
わたしのようには
ゆかないな
いまわたしは愉快なん ....
毎日毎日同じ言葉を言いたくないし聞きたくもない
あと何回さようならと言えば
あと何回さようならを聞けば
もう誰とも別れなくて済むのだろうか
あなたの言葉は
表面的には
とても厳しく辛い言葉だけれど
「沖縄は日本から独立してマカオみたいになれ」
「原子力発電で供給されていた
電気の使用量分自転車こいで返せ」
「集団的侵略権までい ....
誰もいない湿地で二人
虫を捏ねている
僕は疲れて死にたかった
君はそんなのわかってた
鳥が飛んでった
僕はマスターベーションをした
君が見ていると興奮した
君の肌は白くて、服とのコン ....
ひとつの大鏡を取り合い皆でお洒落をして私たちは出掛けた
石段を姉ふたりが下りるのを私はうしろからなかを分け入って駆け降りた
ハーモニカをふく少年とぶつかって私は謝り姉ふたりにあきれられた
....
振り返って
何も残せていないのは
誰のせいでもなく
ただ自分に何もないから
そう思ったとき
じたばたして
何かを残そうとしても
もう遅いんだ
後はすべて諦めて
ただダラダラと
....
水面に風の足跡
揺れる山々
赤い花白い花
虫に食われ
風に破れ
ぼろぼろの葉
あれがぼくだよ
遠い日
ほど良い大きさの
バスタブに浮かんだ生きもの
池の面 ....
ふいに訪れる追加連絡
ふいに頼まれた追加資料
ふいに出された追加課題
急ぎ
直し
削り
足し
練り上げていく追加作業
もう日曜
明日月 ....
様々な矛盾が、私の森で、死体を漁る夜。腿に切り傷を、CDに回転を。サイコロの目が開いては閉じて、0から6を行き来している。僕はウトウトしながら、君の名前を呼んだ。だからきっと、どこかのアパートで、肉体 ....
おならはヘリウムガスじゃないよ
トライアスロンでママチャリに乗るのか
殺した心に感想を尋ねられている
日本の新幹線🚄は偉大だ
トイレ🚻で立ちションすれば分かる
在来線では揺れが酷すぎて
ズボン右サイドにオシッコの染みをつけてしまい
その後車両の片隅で乗客に背を向 ....
電子でも
高音でも
もうなんでもいいから めの奥に巣をつくる泣きたがりを焼いて
みつめる画面が放つ頭痛と
どーにもならんただここにいる俺嫌
いらない
そんなことな_
....
ちいさな町の家々と
林の合間をゆっくりと
阪急電車がゆき交った
まるでえんじ色の
リボンを掛けるように
ちいさな町には幸せも
不幸せもあるだろう
けれど始発と終着駅が ....
生きていく上で純粋などは
この世の中では
欠片も意味がないのかもしれない
理不尽を引きずりながら
圧迫された空間で
じわじわと絞まってゆく首
それが社会の総てなのかもしれない
....
幸せに、ならなければいけないわたし達
彼と彼女を傷つけて
逃げるように指を絡め合った
祝福などおこがましい私たち
彼と彼女を裏切って
凍えるように抱き合った
けれど ....
彼を好きだった
弱さもずるさも
最後の日には
責められない笑顔に
悲しみも怒りも伝える事すらできず
ただ
ひたすら爪を噛みながら
ありがとうとだけ言った
彼のあ ....
フェリー埠頭で海を見ていたら
スマートフォンを片手に男女がつぶやいた
「ギターを持った渡り鳥かぁ
おれも船旅の似合う男になりたいねー」
「わかるよ、あたしも
そんな男を待つ女になりたいな ....
こことおり こらす
つむぎ きなとす おとぎ
すげた やまい ちかう むごく
ゆすれ わたせ ひくて ささら
ずぬけた かたおり すべらす ほのお
くじく ふきや みごもる ろうそく ....
わたしはわたしがすき
わたしはあなたがすき
わたしはあなたもすき
わたしはみんなすき
いずれすべての意味をもつ言葉たちの
裸の音色だけが残された
それらは内的な音楽を望みはじめ
やがて宇宙へ帰る支度する
見えない火花を忘れずに
声出す子の顔見過ごし ....
春菊の ほろ苦さに
ホロリ 涙が流れて
いつか食べた ほろほろ鳥の丼を
思い出しながら
温かな 涙を 感じてる
春の菊と描くのに
何故に 苦味が 増して行くのでしょうと
問い ....
{画像=141123182108.jpg}
(京葉線東京駅、東京国際フォーラムの朝焼け)
電車にもたれ
風を切る音に身を任せる
いつもは
意識の外に置いている音や揺れ
....
雨
粒一つ
おおきく口を開けて
飲み込もうとする男の子
ひっくりかえした傘に溜めた雨水
その傘うまいこと持ち上げて差してさ
バケツ ....
嗚呼 朝から 3度目の浮遊
けたたましくアラームが鳴る
嗚呼 あれから 何度目の冬
毛玉だらけのセーターを着る
嗚呼 傘から 積もった露が降る
穢れた水溜まりになる
僕らの声に ....
まだ日曜。
余裕ある。
と思いつつ
もう余裕ないとも思う。
しかしながら
重い腰は重いまま。
先送りの星は
先送りのまま。
....
止まらない観覧車は
青に映る先を明けて
僕が嫌いな僕を
この上なく愛すと言う
ヒーローが寝坊したら
明日のラジオは喜んで
君のためだけにある歌を
大音量で流すだろう
そ ....
そんなものいらない
おれの詩も小説も
そんなものははなから捨てている。
おれの書くすべては
たった一人の読者に向けられている。
きみ というたった一人に。
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