明日もくよくよ悩むだろう
まもなく虫歯が痛み出すだろう
カレーフェアが開催されるだろう
素敵なシャツが見つかるだろう
仕事はどうにかなるだろう
カキ氷にはカルピスが合うだろう
結局全部幻だ ....
目頭が熱く
震える夜は
ひとりで居る事に
慣れてしまった
同じ涙で一緒に
濡れたのは
あなたとの最後の
思い出だけど
この胸の中 ....
夜みたいな朝を
自転車で駆け抜けて
太陽みたいな君に
真っ直ぐ会いに行こう
僕みたいな君が
にっこり笑ったら
地球上のみんなに
朝陽が降り注ぐんだ
やあ、やあ、おはよう!
剣が
命を奪う為に存在したらお終いだからと
あの日
あなたは重いペンを持ち上げた
数十gの万年筆の先から
深い碧のインクが垂れて
その先に果てしない
一面の海が広がった
万 ....
まだら模様のその生物は
実はとんでもない起爆装置なんだ
体を直角に反り
顔をこちらに向け
目を合わせた人を爆発物に変えてしまう
その姿を思い出すだけでも小さな爆発を繰り返して
体にどんどん ....
病院で次誰が死ぬか
5番目までを予想する
WIN5を始めたところ
最近のじいさんばあさんは
なかなか死なないので
10回連続キャリーオーバーで
25億円になってしまっている
もう寒いから ....
前を見て歩けば先が見える
後ろを見て歩けば先が見えず
いろんなものにぶつかってしまうばかりか
気分が暗くなってしまう
だからちゃんと前を見て歩けと
小さい頃親によく言われた
自分の足を一歩 ....
らしくない空が青く見える
珈琲牛乳をください僕はブランコ
手切れ金で玄関を照らす
さみしさよ
あんたのことが大好きで
魂の伴侶みたいに思ってますが
あんたの脚をぶったぎり
火にかけ
じっくり炙りながら
しみ出すダシでニコニコと飯を食う
そういう気でいることを
....
Era
惚けたように突っ立ってたら
怒鳴られて 渡されたトンカチ
わけもわからないままに
今に釘を打ち込む
手の平にできた血豆が潰れて
放り投げたトンカチ
通りかかった先輩が拾って ....
雲を取り払った空は青い平面
落ちてはこないアクリル板
そこに涙はなかった
そのさらに上で霞んだ声が聞こえる
降りてくることのできない渡りは
濯がれる術もなく
啼きながらその ....
空は曇ったり晴れたりしている
けれど
心はその奥は
透明で彩って染まって 穏やかに陽だまりが続いている
この世界で小さく大きく
囁いたり 叫んだり
時の流れは愛その ....
天空を吹く一陣の風
この空はいつか見た空
しかし今日はじめての空
あなたに逢えて
本当に
良かった
長い陣痛から産まれた
奇形の言葉たち
これは
鈍色の羅列
亜麻色のロマンス
可憐な夢夢
愛おしい白痴
醜さを仕事にする詩は
まるで人間のよう
はてどう説明しよう
だれも ....
見上げると丸い空
穴ぼこに落っこちたのは
さていつのことだったか
ちいさな空に太陽が昇り
ちいさな空に雲が流れ
ちいさな空に日が沈む
ちいさな空に月が昇り
ち ....
冷房を入れている
不思議でも何でもない
冷房は僕らの傍らに
いつもいて
僕らを温かく見守ってくれている
窓から見える景色は
鮮やかな赤黄
もうひと月もすれば
真っ白にさえなる
....
この街は明るすぎるんだ
いつか電気回路ショートさせてやる
月がいつもより暗い気がする
きっと街が明るすぎて
目が眩んでいる
いつの間にか
僕は小さな稲妻を走らせることが
....
冬の冷気が
身体に刺さり、抜けてゆく
雪の一片が
銀木犀の花弁に見えて
淡雪の香りが心を満たした
視界の端で誰かが動く
誰もいない
ただの錯覚
既視感
また君じゃなか ....
健さん
坊やには雪駄が要るのでしたよ
とうに廃れた503
そんなものをいまだ穿き
巨乳のアルビノを抱きたがるくせ
面やつれのお杏さんを探している
かほどに行き暮れているのは
待ちあぐ ....
イモリと ヤモリ 何が違うの?
何度かの 掛け合い
イモリは 両生類だから 水辺に居るの
そして お腹が 赤いんだって
だから 庭園に居るのは ヤモリなんだよ
どうして イモ ....
扉をあけると影が廻る
壁を舐める火が径を揺らす
空が巡り 落ちてゆく場所
行方と行方が重なる場所
冬の帽子
両腕をひろげ
花を呼んだ
名前ではなく
かた ....
どこがゴールかのど飴を噛む
夏にオリオン座見えまだ会社
きみらは歌う
きれいなことを
夢やら希望
あいやら友情
本気や前進
そんなことを
ぼくらが疑い諦める
きれいなことを
綺麗事だと
踏みつけられながら
おそらく自分も
疑いなが ....
もうそろそろ忘れそうだ
ビールみたいな笑いかた
肌をとおして香る骨
影の落ちる鎖骨の深さ
忘れそうだ
わたしが
どうしてあんなにかなしかったか
都会の住宅街の歩道を 年末を迎えようとする空から
心臓に刺さる零度の雨が 濡れ落ち葉にも突き刺さる
若葉だった頃 親木が大切に繁らせた「父」という葉は
厳格ではなく 風が吹けば吹くまま ....
やわらかい殻にいっぱいの息
わたしは風船だな
見える触れる存在を
地上に繋ぎとめているのは
幼子の手のひらのような柔らかい絆だけ
父の肩車でぽってり眠ると
結んだ力 ....
窓が溺れている
僕らが雨に気づくまえから
窓が溺れている
灯りを消して微睡むときも
窓が溺れている
ひっそりと溺れている
カーテンのむこう側で
水面もなく 海底もなく
....
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