むかし、むかし
僕の育った家には
2人の鉄板奉行がいて
鉄板焼の日には
競うようにその辣腕を奮った
ジャガイモ
ニンジン
ソーセージ
肉はまだだと言っただろ
言ってみれば ....
コンパスは嫌いだ
三角定規も嫌いだ
三〇センチの定規も嫌いだ
でも
雲形定規はどう使うの?
何故四角定規はないの?
何かを描くために必要なものか?
とくと教えて欲しい
....
「先生、美しくなって自信を持ちたいんです
でも、顔を整形するのは、嫌なんです」
「ご存じの通り、顔の整形というのは
結果的には心の整形している訳です
当院では、顔の整形をしなくても
....
手に入れたものは
カスだった
手に入れたものは
クソだった
誰かがほじくった
カスだった
誰かが食い荒らしたあとの
クソだった
誰かが僕を探す
お前よ
俺のほじくった跡 ....
凍てついた夜道で
640年前のベテルギウスの光を見上げながら
今日は星が綺麗だね
って僕のポケットに手を突っ込んでくる
見えないサソリから
ただ逃げ回ってばかりいるとても臆病な僕を
....
日本列島を南から北へと
包み込むように来る寒波
あまり降らない広島市内
今回の雪が真っ白に染めて
雪国の景色になった
止む気配もなく真っ白が濃くなる
子供の頃は
もっと降って ....
好きだの何だのと
性欲の発露を
自称詩に求めている
老若男女のおバカさん
特に若い女👩!
お前だ、お前!
だから後ろ確認すんなっつうの
お前のこと!
多少の ....
人間の行為を肯定するために幸せは捏造されました。仕事、ギャンブル、放浪、それが幸せであれば許される、そんな風に幸せでもないことが幸せ扱いされましたが、当の幸せ自体は空っぽの何でもありでしかなか ....
昨日から降り続いた雪は根雪となった
近くの川は冷たく骸のように流れている
どこかで枯れた木の枝が
石と石の間で水流にもまれ
とどまっている
流木の体の中までしみこんだ水気が
さらに流木を冷 ....
まどろみの中
つけっぱなしのテレビから
垂れ流される戦慄
消灯された部屋で
テレビの画面だけが不気味に浮かび上がる
ー番組の途中ですがニュースをお伝えします
ー日本時間午前0時頃
....
偏差値脱いで朝の酒
いま闇の底トカゲになる
クルトン入れ放題のスープが薄い
好きだから にくらしい
好きだから ケンカ越し
好きだから 言葉が出ない
好きだから ヤキモチ
好きだから 廻りが見えない
好きだから 好きだから 好きだから
好き ....
月
空のめだま
味方じゃない
敵か?
そうでもない
いやなことも
いいことも
みている
きっと
ぜんぶ知ってるんだ
だけど
なんにもしないね
月
だからかな
....
あたしはすごく疲れてしまって
家までたどり着けるのかひそかに心配で
空気はきんきんに冷えていて
闇を泳ぐようにふらふら歩けば
月が煌々と夜空を照らしているんだった
なのに街灯の明かりの下で ....
モノクロームの写真に 影だけが見える
真珠の耳飾りが 揺れる 泣いているのに
あたしの瞳は 無垢な少女のように
耀いている 嘘をついている
アンリエット… きみの墓は 毀たれた
....
時々どこからか音が聞こえる
目を閉じて耳を澄ませばよく聞こえる
それは多分自分だけの音
ほら耳すませばいろんな
音が聞こえるだろう
僕にも君にもあの人にも
世界中に音があふれてる
....
小津映画みたいだぜ
それはともかく
こんだけ味わっているのに
的確に表現できないのは
グルメリポーターとしては
失格ではないのかっ!!
彦麿呂に負けてるぞ!!
「体液の宝石箱やあ ....
見つめ合う 香水と煙草
出会いと出会いが通過していく、お互いの横目で
記憶を垣間見る 痕
口紅では 押し付けがましい
ネクタイでは 束縛し過ぎる
灰色の街を 太陽が落ち ....
注)菅原文太追悼ではない
シェ、シェ、シェシェシェのシェー
朝から夜までシェシェシェのシェー
楽しいな、楽しいな
ドラッグには
危険も
安全も
何にもない!
シェ、シェ、シェシェシ ....
シャンメリーが美味いね
今年飲んだものの中では
これが断然一番美味いね
そう思わないかね、君は
まったく君ときたらだよ
常識を疑わなければとか
裏の裏があるのではとか
色々と考えすぎ ....
怠惰な午後の着信。
「S駅近くの喫茶で5時」
「特別大売出し」の文字踊るチラシ裏に
思わず走り書き
道すがら
街頭で受け取った紙切れを見れば
目に飛び込んだのは
「あなたは神 ....
街はずれから伸びている
単味の散策アベニューには
半生がつくった リグレットを
帳消しにしてくれる
「風」と「光」が波うっていた
そして 在り ....
やわらかな雪が
しんしんと降り積もり
やがて地面の上で固まって
銀世界を作る
凍えるような乾いた都会で
10年にあるかないかの
その奇跡は
まるで初めて君に出会って
恋に落ちた日の ....
夜と朝が交差する一瞬
藍色の空めがけて解かれる
淡い黄金(こがね)の帯
その真中を引き裂いて
真っ直ぐに飛んで行く
お前は名も無き一羽の鳥
霊妙なる森の奥深く
未だまどろみから醒め ....
最新のポスター
むせかえる部屋で
ぼくの理想論
くだらない宇宙で
先々のない部屋
いたらない思考で
あるはずがない
いくはずのない後悔
そうあらないはずのない
痛みのない麻酔 ....
垂れ下がるこうべ五十数個、
効きの悪い空調がため息と空咳を掻き回すのを不可動式の椅子に座って眺めた、
ノートと感度は真っ白け
夜光心理学概説b/後期金3
蛹谷 空二郎
隣のヨシザ ....
にじがみえると
さみしくなるね
そこにあるのに
そこにないから
にじがみえると
ふあんになるね
きみにもみえるか
たしかめたくなる
どこにもないのに
どこかに ....
空は雲
空は色
空は窓から切り取った光
そこに混ぜてと鳥に言う
鳥はだんまり毛づくろい
そこに混ぜてとみんなに言う
みんなは顔をあわせてクスクス笑い
そこに混ぜて
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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