女がひとり
長い腕をいっぱいに広げ
羊を導いている
その盗人の手付き
理を持って国を逃れ
荒涼とした冬の山へと
低い草を刈りながら行く
その黙する細い背中は
重なる別れにも揺るがず ....
人々は何かを語りあっていた
笑いながら
泣きながら
ときに真面目な貌して
どこかで共感しあっているのだろう、
愉しそうに喋っていた
けれど
ぼくには何を語りあっているのか
さっぱり ....
気が狂うほどに
目も向けられない位に
両手いっぱいの愛を
落としてはすぐさまに
君は僕にかじりついた
目を閉じたら何もない世界で
歌い踊り続ける理由も
今なら ....
せまい巣に閉じ込めて御免なさい
今日は罪滅ぼしの為にかわいい君を
「鼠袋」と私が呼んでいる
スライドジッパー式のポーチ
袋の鼠なのだけれど
上着のポケットに収まれば
温かいのでじたばた ....
私は福島の田舎の自治体に生まれ、地方の国立大学を出たのち、生まれ故郷の市役所に就職した。私は原子力災害以降、主に除染技術の研修の業務に携わり、日々様々な問題を解決しながら業務に励んだ。確か ....
死にたい
けど死ねない
だって死ぬのは怖い
でも生きるのは辛い
だから祈るしかない
まる
を描いてください
○
もうひとつ まるを
描いてみてください
○
...... ○
そのまるがぐるぐる
うろうろ 歩いていると
ほんの一点が触れることがありました
....
欲しい、捕まえる、逃がす
欲しい、捕まえる、弱らせる、逃がす
+
婚姻色がきれい(欲しい)
石で作った囲いに追い込む(捕まえる)
物みたいに強く握る(弱らせる)
逃がす
....
放課後、
曖昧にわらっていたらだれかに可愛いって言われた
そのうすぐらい背中にくっついていって
きづけば喫煙席に座っていた
火傷した舌にざらついたコーヒー、問いかけの意味がわからなくて
ま ....
かりきら きりきら きりきらろ
かりきら きりきら きりきらら
あなたの いのちは ここにあり
わたしの いのちは そこにある
かりきら きりきら きりきらろ
かりきら きりきら きりき ....
お前のとこの2階に住んでるシャーマンが
とうとう狂っちまったってじゃねーか
ああ
俺は神だ!そう言ってる
いつからだ?
えっ?
だから
いつからだ?
1年前からさ
なんだ ....
近頃の階級闘争には哲学が欠けている
暴力や解放もない
あるのは百貨店の30%オフ
ポイント還元セール
つめ放題一袋300円
(つめ過ぎに注意(><*)/”)
そんなものばかりだ ....
ひどく気分が折れ曲がっていた
一日中
言葉という言葉が俺の中を通り抜けていくが
残るものは一語もない
体中がふわふわして
生きている感じがしない
とても不快だ
「掴め!」
....
ボールペンよくあるタイプの
百円程度で売られている
そうノック式
透明で
インクの残りが見える
正々堂々それがいい
そいつが相棒だ
だが考えてもご覧
この何処までも機能に徹した ....
神様、信仰、使い捨て、
宗教、今日はここまで、時間切れ
連絡帳に赤く書かれた文字、破り捨ての日々、それはゴミ
見せ掛けの上っ面、切っても切れぬ化けの皮、悪徳に目眩
茨の冠、取りたての心臓、動脈 ....
けっこう
真剣だったの
明日はもう
来ないかもしれないから
今日を精一杯生きるって
あなたは
明日なんてどうせ来ると歌った
あの歌を
フリルのついたスカート履いて
黒い眼で
....
「ねえ、このお菓子すごいよ
香料、着色料、保存料不使用だって
やればできるんだ」
「そう、いいわね
どうせアタシは香料使ってるし
化粧で着色料使用だし
サプリメントで保存料も使用 ....
生まれてくるとき、私は両親の子供として立候補し、数多い候補者の中から最多票を得て生まれることができた。私の所属する党のマニフェストは、容貌や能力、性格の点においてもっとも両親の子供としてふ ....
新しい自分になるため
過去を切り取る
ポジティブなサヨナラ
今を生きよう
今の連続を楽しもう
過去に引っ張られず
後悔もない
未練もない
スッキリした心になって
生きてい ....
おじさんはサンタさんだよ
みんな、おいで
プレゼントだよ
妖怪ウオッチもあるよ
ほら、ほら、こっちだよ
バタン!!ガチャ
フッ、ところで
君たちは
ジョン・ゲーシーって
知っ ....
まったくふざけた存在だ
おまえという奴は
目玉焼きに何故そんな奇っ怪なものをかける
おまえは味付けだとのたまうが
行うそれは紛う事なき冒涜だ
産声をあげることすら叶わずにヒビ割られ
熱した ....
冬眠
河原に下る階段
平行して続くスロープを
後ろ姿で
陰に隠れて
シーソーが錆びてふらふらする
さっきここまで走ってきて
小学生が捨てた
くしゃくしゃになった絵が
束の間引 ....
彼女は撃たれて横向きに倒れた
一瞬、背中と胸から血が噴き出した
それから
泥に沈んでいった
永遠の数分
俺は車輌の下に這いつくばった
いつも仏頂面で
誰とも親しくなろうと ....
膝を折りたたんだままで夜の中に沈んでいく、ついこの間まで鳴き叫んでいたはずの虫どもはすっかり死んで沈黙してしまい、取り壊された隣家の建物のあとの更地に生えふさぼった雑草 ....
街灯はひとりぼっちで
ぼんやりと俯いている
その下で僕もまた
俯いて本を読んでいる
街灯に寄り掛かって
時々落ちてくる
蛍光灯の燃える音を
悴むこころで捕まえる
白く息をひとつついて
....
雑踏の中の衣擦れ
夜の星に浮かぶ星
微かに
するり
正しい位置に戻るため
そろり
するり
どこまでも
倒れてもいい
その代わり
はい上がるから
生きる生き抜く生き抜く生きる
倒れてもいい
その代わり
はい上がるから
先進国って前人未踏だ
お金で買える幸福だ
金融の出し入れで
整形美人が幸福になれるかの実験中
ルーブルだって資源のバブル次第
元だって暴力的な需要次第
ドルだっ ....
この国の政治家たちの世襲率はほかと比べてどうなんだろう
高いような気がする
北朝鮮とかわらないぐらい高いような気がする
韓国の財閥企業とかわらないぐらい高いような気がする
そし ....
大体心置きなく
休みを満喫出来るなんてのは
休み前に気になることを
一通り他の人間に押し付けることが
出来る奴なんで
そんなののために
押し付けられた方が
暗い思いをしなくたって良いのさ ....
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