珍しく大雪になった
真夜中に降り始めたらしく
今朝カーテンを開ければ真っ白
休みの日で良かったと思う
職場に着くのは何時になっただろう
真っ白な景色は見慣れていない
新鮮な気持ちで ....
夜の街路で、街灯もない道を私はさまよっていた。正義はいつでも鋼鉄でできている。それは鋼鉄の壁かもしれないし、鋼鉄の刃かもしれない。私は自らの著作の記述で異教徒を激怒させ、異教徒に追われてい ....
緑の大地を二つに割る
空へと続く一本の道
芽生えた命が 時を知らせる
大地の空に雲の山々
恵みの雨を 雷と供に地に落とす
緑が深緑となり 時を知らせる
夕陽のオレン ....
無免許のレースクィーンに乗られる
宇宙は何も無い世界
そこに行けば人間としての重みは無く
命や言葉の重みも無くなる
朝は無く夜も無い
雲は無く風も無い
そして喜びも悲しみも無い世界
そんな世界があったら面白いだろうな
そ ....
はらはらと舞うぼたん雪は
遺された女たちを労わるように包み込む。
「パーッパッパー。」と高らかになる霊柩車のクラクション。
それは多分
物言わぬ父が告げたさようなら。
白 ....
ゆきのひつじが
はらはらと
いっぴき、にひき
ねむれぬよるに
ふりつもる
はるをまって
....
一体何をしているのか分からない?
なんで?
旦那や彼氏が
自分ばっかり気持ちよくなって
ちっとも舐めてくれないと
嘆いている女性たちのために
民間企業が出資して作った
一種のヘルスケア関 ....
「非常ベルが鳴らしてみたかった」と、
その男の子は 泣きながら
お巡りさんに謝っていた
毎朝電車は ラッシュを呑み込むと 靴の群れを吐き出す
腕時計の長針先より 先にスマホ
....
僕のオペレーティングシステム上では
翻訳されがたい世界や言語
壁伝いに手探りで歩いて行ければ
いつか切れ目にゆきあうだろう
なにかが融合するところまでは歩かなければならない
信号も横 ....
偶然昔通っていた
職場から自宅への帰り道に合流する
そこは堤防沿いの道だから
明かりもなくて真っ暗で
よく夜空を見上げながら
自転車ですいすい帰っていたのを思いだす
今も変わらず何かに ....
夢悶々モンキー棒悶々
画面が変わると
真ん中に
看板持った
ノロが立っていて
両端のオレンジの二人も
ピースサイン出して
大成功!ってやったら
他はどうか知らないが
俺は大笑いする
何にしても
ユー ....
あの女は今でも俺のことを
「馬鹿な男だ」
と決めつけているかも知れない
だがそれでいいんだ
あの時俺は俺の信念を貫き通した
その結果病を得たとしても
俺は満足だ
俺の空は
あまりにも晴 ....
鶴は千年亀は万年と申しますが、その寿命を
この目でしかと見たというご仁はおられます
まい。それでもなにかにつけ千年万年と口に
したがるのは世の常人の常。これも永遠なる
ものへの憧れでございまし ....
温かな人肌が
冷たく・硬くなっても
置いた手の感覚が無くなりそうになっても
その場から離れることは出来ない・・・・。
(あったかいなあ。お父ちゃん・・・・あったかいなあ・・・・ ....
公園のふざけた大理石像などは小鳥達に啄ばませておけ。大規模な淘汰が近づいている。バッタが千年樹を飛び越えていくぞ。モグラがマグマに沈み込んでいくぞ。酸性雨だ、傘などは無意味。金持ちどもの膨れっ腹の脂肪 ....
百貨店の前で
手相を見ているおばちゃんがいる
人の手の皺の数に
虫眼鏡を当てて
その人の人生まで
当ててしまうのだそうだ
いっぺんだけ
占いの店に行ったことがある
女とだ
....
タクシーは
熱帯植物園の前で止まって
僕らを降ろす
片方の手で
美香の腰を抱き
もう片方の手で
傘を差す
小走りに肩をすくめ
ロビーへ飛び込むと
横殴りの雨は
彼女 ....
どういう訳かぼくは無人島にいた。目を覚ますと海が目の前に広がっており、蒼空を仰向けに見ていた。体が動かない。足がすっぽりと地面の奥に深く突き刺さり。両腕の先に葉っぱが生い茂り、赤い実もなってい ....
羊
羊が1匹 最初の一匹が囲いの中へと
羊が2匹 友達増えたねよかったね
羊が3匹 仲良く走り回っている
羊が4匹 むしゃむしゃ草を食べている
羊が10匹 風が草原を駆け抜け ....
ドラえもん
おまえにスモールライト借りて
あいつらに照射したい
めっちゃくちゃちいさくしてやって
どんだけ死ぬほど歩いたって30センチの刑
そうしてやりたい
風 ....
僕らはみんな
夜を歩く
昼よりもっと夜を歩く
昼は明るすぎて
みんな無くなってしまう
夜 月明かりがちょうど良い
みんなもよく見える
君の顔はよく見えない
でもそれはそれで良い ....
親父は
50を越えて平サラリーマンで
一回りも若いあんちゃんに
日々ダメ出しされる鬱積を
家族に向けたが
10代引きこもり長男と
20代風俗嬢長女と
金と韓流が生き甲斐のババアに
逆に ....
色んなモノを
溜めている
小瓶にちょっとずつ
溜めている
今日は
朝出したモノを
小匙一杯溜めた
昨日は人差し指に
付いたモノを
溜めた
明日はティッシュに
付いたモノを溜めるつ ....
(言葉の意味を失っても僕たちは生きられるだろうか。)
フォアグラの味を覚えて
肥満鴨の生涯を忘れるみたいに
受け止められない感情を前に
そっと目蓋を閉じる
高級な言葉を奥歯で噛み締め ....
別に
アイデアが湧かなくたって
どうって事無いと思ってた
別に
空っぽになったって
大差ないって思ってた
別に詩を書かないでも生きていけるし書いた所で生きていけるし ....
炊飯ジャーのアラームが鳴る
私は手を洗う
冷蔵庫から卵を取り出し
賞味期限を確認
茶碗のふちとかちあわせ
割れない程度にヒビを入れる
握りつぶしてしまわぬように
卵を割り茶碗の中へ
菜 ....
冬の雨に思い出す
紺とグレーの暗い空
渋滞とテールランプの赤
坂道がストリートを串刺ししている
フィッシュ&チップス食べきれない
島みたいな森みたいなところにある友人宅に ....
風が廻り溜まっていく
この憂の温度を さらいはせずに撫でて
今は 歌えているよ
どこまでも広いこの海が 覆いかぶさる様
風に乗り 奏でる あなたにも聞こえそうな気がして
手を振ってい ....
1717 1718 1719 1720 1721 1722 1723 1724 1725 1726 1727 1728 1729 1730 1731 1732 1733 1734 1735 1736 1737 1738 1739 1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746 1747 1748 1749 1750 1751 1752 1753 1754 1755 1756 1757
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