毎朝冷たい風に吹かれながら
洗濯物を干すその手は
ひどくかさつき荒れていた
誰よりも早く起き
米を研ぎ、味噌汁をつく ....
被害者は掃除嫌いだったんだな、アンドレ
ムガベくん、きみは何を根拠に言ってるんだね?
この浴槽のピンクのカビを見れば誰だって分かるさ
なるほど、相変わらず鋭いじゃないか、ムガベくん
馬鹿にして ....
はさみこまれた、ひる、そらぞらしいアンバランス、ゆれたえだ、について、まだ、なんのこたえもみつからないはなし、などが、ばらばらと、あかるいみち、はだしであるくあしのうら、にささり、予想天気図の気圧 ....
逃げた
触れれば離れられなくなると
知っていたから
逃げながら
あなたが追ってくるのを
感じていた
逃げきれなかったふりをして
中途半端な隠れ方をして
待った
あなたが通 ....
夜の向こうで朝に臨む
君の思想は液晶の中に
綴じることをゆるしてくれる
実体はある
ふれることはゆるされないが
印をつける人
私の肌を征服する人
暗闇と、たばこの熱を
....
僕の目の前には因果の絶壁が見える
聖宇宙の切れ端で出来上がった都市よ、走り出せ!
無を創造する無を道祖神として祭っている
屹立するブラックホール
僕はたった一つの悪に取り残された
....
タイヤの軌跡の中に
いつかのデジャヴが 隠されている
「フラッシュバッグ?」
否
二つの心の灯を
ゆっくりと かき集めるかのように
その違いを呟けば
見知らぬ羽根が
すっ ....
家が死んだ
広い庭に大きな木のある
昔ながらの家だった
縁側のあった家は壊され
大きな木はどこかへ運ばれた
乾かす洗濯物も ....
喜び少なめライフ
喜び多めライフ
喜びまあまあライフ
喜びイマイチライフ
知りたいけど
知りたくないライフ
知りたくないけど
知りたいライフ
気まぐれライフ、ラ ....
骨だけになった 樹の群れは
古い写真の中で 諦めている時計に似て
遅れていく時刻 ついさっきまで耀いていた
枝の露は 跡形もなく消えた
誰かからの便りを 待っている
いつか訪れる ....
.
愛を知って
天使と悪魔の間の子と出会い
生と死の境目を歩い ....
沸々と沸き上がるのはただの疲労感で
何に感動し
何に笑みをこぼしていたのかなんて
遠い過去のトランクの中
呟く言葉も目に映る景色も
全部がイライラと脳内へと跳ね返る
書きなぐりたい衝動 ....
烏龍茶あたためますか
あた貯めますか、そうですか
ただ今あたが四つであたシになります
あた詩に交換するなら受付はあチラです
こチラの用紙に青年月日をどうぞ
ピーターのご友人なら空欄でも((チ ....
少しかけているところが
私たちあるみたいね
よくよく見るとね
かけているところ
ほんとうは
かけているんじゃなくて
割れたみたいなの
ひっつけるとピッタリ合うの
素敵で ....
だからそれは誰のでもなくて
君が見てる世界は他の人のとは違うんだ
もちろん僕が見ているものも
僕の色をきちんと識別できない目で見ている世界と呼ぶ物は
君が見ている物とも違うし
すでに ....
購買で買ってきた
チョコメロンパン、スティックチーズケーキ、
シュークリーム二つと、あたたかいミルクティー
それらを詰めた鞄を置いて
拒絶に似た冷たい便座に片手を突っ張って
鈍重な身体を ....
ムガベくん
なんだい、アンドレ
どうもこれは殺人のようだね
まあ、胸にナイフが突き刺さっているからね
ムガベくん、きみの洞察力はその程度のものかい?
そういうからには他に何かあるのかね、アン ....
あのこ指輪してなかった
きょうはしてなかった
このまえ会った時もしてなかった
きらきらしていて
よかったのに
あのこ指輪してなかった
たぶんあしたも
指輪をしないで
ぼくと会うだろ ....
カツカツあるくおんなのひと
そのくつ気に入ってるのかな
コツコツあるくおとこのひと
そのくつ気に入ってるのかな
ピカピカひかるエナメルと
ツヤツヤみがいた本物の革
トコトコ ....
私、三角形の上にいるって
前に言っていたかもしれないけれど
やっぱり底辺がお似合いだよって
誰かに微笑まれてる気がするんだ
頂点の上で生きるなんて
ソンナキヨウナコトできないよって
私 ....
校庭でたまに
海の匂いがした
海は遠いむこう
ここからはみえないのに
海の匂いがした
風にのってきたのか
はこんできた砂からなのか
それとも錯覚か
砂の校庭で
たまに
海の匂い ....
なるほど
どうしても
お金が必要なんですね
分かりました
私がお貸ししましょう
しかしその前に
ひとつ私の希望を
申し上げます
タンポが必要です
えっ、土地がある?
何を言ってるん ....
始める事が大切
初めてみなければ 何もわからない
愛してみる事が大切
愛してみなければ わからない
愛されることもない
うずうずする
{ルビ瘡蓋=かさぶた}を引っ掻いたら
僕の中から
僕の中身が滲み出た
あぶないあぶない
こんなどす黒いものは
絆創膏で塞ぐに限る
乾いてくれば痒くなり
ついなんどでも剥が ....
荒地の隅の
暗がりの
花火のように遠い花
すぐに見えなくなる
上を向いた眼
何も映さない眼
見えない何かが
のぞきこんでは過ぎてゆく
うたがひとつ
消 ....
一重の瞼のその奥の
瞳に映る景色は
美しいでしょうか
その中に私
映っていいのでしょうか
まるで毒を飲んでしまったようです
幾分前から苦しいのです
でもこそばゆくて
心地いいのかも ....
浴室に伏せて、日常という連続を流す
選べない明日になれないもの
排水溝手探りに口へ
盲目、目を剥いたら蟻が群がる黒い塊
窓の外には誰に泣くわけでなく呻く風
取り繕いか浴槽のシミに似た愛
....
羽根がはえたかと思ったんだ
ダウンジャケットのだったんだけどさ
けどね、ちょっと、ちょっとだけだけど空を飛ぼうなんて思ったんだ
心臓は崩れながら歪み、実体の判らぬビートを作り出す、ああ、脳天から逆さまに降る、死、詩、私!降り積もったさまはまるで賽の河原の石積みのようだ、鋭利なナイフのような真冬の空気、肉体をすり ....
記号にからまってもう神に戻れない
1717 1718 1719 1720 1721 1722 1723 1724 1725 1726 1727 1728 1729 1730 1731 1732 1733 1734 1735 1736 1737 1738 1739 1740 1741 1742 1743 1744 1745 1746 1747 1748 1749 1750 1751 1752 1753 1754 1755 1756 1757
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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