ぽとん・ぽたりと落ち雫
ぽとんと落ちる哀しさに
ぽたりと落つる 涙を思う
思うばかりならば
もう これ以上
流さずとも 済むと言うもの
そう 願いながら
★,。・:: ....
あなたの表情やしぐさがたくさん降り積もりました
あなたの中にも僕の表情やしぐさが
戸惑いや熱や嫌悪などの色を帯び積もっているでしょう
二人にとって互いはいつのまにか人間の重みを超え
楽 ....
かくしてください
さみしさが襲います
昼と夜との狭間から
からだと毛布のすき間から
飲み終えたコーヒーカッ ....
またたくまのすれちがいざま
運転席に乗るドライバーよりも
車の助手席に乗せられた
大きなクマのぬいぐるみは
何も話したくない
少し怒っているようで
私は立ち止まって振り返り
走り去る ....
不思議な街に来た
こんにちは と言うと
こんにちは と言う
道を尋ねると
教えてくれる
横断歩道を渡る子供
それを追う母親
車両から覗く舌を出した犬
コンクリートの隙間から ....
しっかし、分からんちんの前では
平和主義なんて、クソの役にも立たねえな
大体さ、アイツら誰から武器買ってんだ?
売って儲けてる奴がいるんだぜ
爆撃するなら先ずそこからだ
武器製造工場に原爆一 ....
今日は少し寒くて
鼻の奥がツーンとした
マフラー大好き
鼻頭まで埋もれるのが好き
夜中に人生初の金縛りにあった
ひどい耳鳴りの後
身体の右半分に
子供みたいなの四つん這いで
....
気が付いた頃から、神社や寺で金を投げ捨てる行為をしている
よく意味も解らずに
その行為が一体なんの足しになるのかと
頭の片隅に追いやられた疑問符だけは理解している
その腹をはち切れそう ....
何時からか、大人のご褒美に色白き私の首に、堕ちる視線のやるせなさ
釣れ無き人で無しに、連れなゐと
夜の間に間に、嘆き鶴かな。
天が地を柔和に踏みつけると
アラユル路が神経回路としての機能を失った
メケ 限りない劣情に踊る旗
標識たちは無言で主張するそれは真っ当なことだろう
生きている人にとって生きていると言うことぐら ....
見たか?
見た見た!
聞いたか?
聞いた聞いた!
それで どう思う?
ま ここは
見なっかったこと
聞かなかったことにして…
雪の瞳に映るのは
軽やかな窓
音もなく降る白い彼方の光
ひとつの塔に夜明けが訪れた
沈黙はただ安らぎであるかのように
いつか鳴る(それは予感めいた)鐘の響きを待って ....
星盗人が出た!
そんなチラシを受け取ったのだ
二人は顔を見合わせる
確かに夜空には星一つ見えないが
薄雲か気候のせいでは
チラシを配っている男にそう言うと
全く取り合ってもらえない
それ ....
人を愛することは
己を愛するための
手段である
己の影法師をみて
愛するのである
恋愛は
酒や煙草のような
マスターベーションである
支配欲どうしの
ぶつかり合い
己の生命 ....
手術
世の中で働いていると、たまに深い疲労感に包まれることがある。例えば難解な芸術作品を無理に観賞して疲れたときのような、何かが未消化なまま、その未消化のものを理解しようとしても理解しきれな ....
また
死に損なった
農薬の量を
少し怖気づいたせいだろうか
うまく見えない天井を眺める
自室の机の上の遺書はまだあるのかな
誰か読んだのかな
ああでも生きてたら遺書とは言わな ....
髪を切ったの
なんだか鬱陶しくなってしまって
長い方が良いよ、と
言ってくれたあなたのこと
もう覚えてないの
あんなに嬉しかったのに、ね
でも
いつかの香りが鼻を抜けても ....
2015年
東方の国に救世主が現れる
具体的に言うと
蒲田辺りに現れる
同時に
西方の国には
サターンが舞い降りる
具体的に言うと
サリーちゃんのパパみたいの
そしてついに
救 ....
女房が新しいパジャマを
買って来た
確かに今までのパジャマは
ゴムは伸びきっているし
ちょうどポコチンの部分に
穴が空いているおんぼろだ
しかし、オレンジ一色の
パジャマっていうのは
....
インフルエンザが流行り出すと
白いマスクが 飛ぶように売れる
ウイルスに感染しないため、
みんながみんなでしたがるマスク
唇から 漏れるイントネーション
頭も つられて 上がったり ....
毎朝冷たい風に吹かれながら
洗濯物を干すその手は
ひどくかさつき荒れていた
誰よりも早く起き
米を研ぎ、味噌汁をつく ....
被害者は掃除嫌いだったんだな、アンドレ
ムガベくん、きみは何を根拠に言ってるんだね?
この浴槽のピンクのカビを見れば誰だって分かるさ
なるほど、相変わらず鋭いじゃないか、ムガベくん
馬鹿にして ....
はさみこまれた、ひる、そらぞらしいアンバランス、ゆれたえだ、について、まだ、なんのこたえもみつからないはなし、などが、ばらばらと、あかるいみち、はだしであるくあしのうら、にささり、予想天気図の気圧 ....
逃げた
触れれば離れられなくなると
知っていたから
逃げながら
あなたが追ってくるのを
感じていた
逃げきれなかったふりをして
中途半端な隠れ方をして
待った
あなたが通 ....
夜の向こうで朝に臨む
君の思想は液晶の中に
綴じることをゆるしてくれる
実体はある
ふれることはゆるされないが
印をつける人
私の肌を征服する人
暗闇と、たばこの熱を
....
僕の目の前には因果の絶壁が見える
聖宇宙の切れ端で出来上がった都市よ、走り出せ!
無を創造する無を道祖神として祭っている
屹立するブラックホール
僕はたった一つの悪に取り残された
....
タイヤの軌跡の中に
いつかのデジャヴが 隠されている
「フラッシュバッグ?」
否
二つの心の灯を
ゆっくりと かき集めるかのように
その違いを呟けば
見知らぬ羽根が
すっ ....
家が死んだ
広い庭に大きな木のある
昔ながらの家だった
縁側のあった家は壊され
大きな木はどこかへ運ばれた
乾かす洗濯物も ....
喜び少なめライフ
喜び多めライフ
喜びまあまあライフ
喜びイマイチライフ
知りたいけど
知りたくないライフ
知りたくないけど
知りたいライフ
気まぐれライフ、ラ ....
骨だけになった 樹の群れは
古い写真の中で 諦めている時計に似て
遅れていく時刻 ついさっきまで耀いていた
枝の露は 跡形もなく消えた
誰かからの便りを 待っている
いつか訪れる ....
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