ちょっと贅沢な
暖かい家が待っているから
買えるんだよ
身体を温かくして
ひんやり喉元を通るアイスは
夏のアイスとはまた違って
軽やかなひととき
豊かな感触を ....
あなたの股関に
顔を埋める
あなたの右眉が
少し下がって
苦しそうな表情に見える
息が荒い
感じている
舌に感じている
もっと中の方に入れると
アッと声を上げる
出し入れのスピード ....
バイパスを車で走っていると
右手から
白い猫がとび出してきた
ひいた!と思い
急ブレーキをかけた瞬間
左手の方へ
黒い猫が走り抜けていった
不思議に思いながらも
安堵して
私は車を走 ....
.
見たって、無視すればいい
そうしたら、
無駄になる涙も流さなくていい
....
七つの罪が色を得てこの世に現れたのが始まりだった
虹色の炎は燃え盛り
我々はただひたすらに――
あがき続けている
それはとても欲しいものだった
いつもキラキラ輝いて見えた
見るだけでぼくは幸せになれた
それはとても欲しいものだった
なんども目を凝らしてまばたいて
なんども手を伸ばしては
届かず ....
君が左腕を僕に差し出す。
痒いの、掻いて
君は右手が使えない
痒いのだが右手で掻けない
僕は指を立て君の左腕を掻く
とっても白い左腕を指で掻く
掻いている間中
....
さざ波のような四年間が
女の心をくすぐり始める
いかにも、春の風の様に
泣いてもいい
涙さえあれば存分に泣け
抱かずにいた証が欲しい
あなたから、あなたから
さようならは言わない、な ....
胃袋に堆積した今日の摂取が
わずかな歌にも変われずに終わる頃
仮面を剥ぎ続けて
挙句顔をなくした俺の
首から下だけが横たわっている寝台
ヒートショックする精神のブレーカー ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
おでこに記念切手貼って口頭で伝えている
私はちょっと出られないな
きっと
出られない
今さら
とってつけたように
気づく今までは
出られるって信じてたのか
出ようとしつづけることに
意義がある
なんて思っていたか
....
曲芸師は球形の虚無で玉乗りをする
奇術師はハットから鳩形の虚無を取りだす
雨の日に、僕は雨粒の音を数えている。僕が数えられるよりももっと速く雨粒は降ってくるし、遠くの雨粒の音はよく聞こえない。それでも僕は雨粒の音を数えている。自分の感性の平原、その静寂に一番響く ....
そこにしか
活路を見いだせないのは
既に己の限界を露呈しているのだ
完全に孤立する
その意志なしで
真に価値あるものが生まれるか?
おおっ、てめえに
その覚悟があんのか!
覚悟のない奴 ....
泣きながら
逃げ道を探す
抜け道すらなくて
眠れぬ夜
望みなんかも遠い彼方
肌をつたう
冷えた液体、涙
震える手で拭い
平気なふりでもしていないと
保身すら出来ないのは、わたし
....
もうこんな季節だねと
誰かが言っているうちに
時は絶えまなく流れているから
いつも気づく頃には
紅葉は枯れ
雪は解け
桜は散り
蝉は死んでいる
この瞬間は
すぐ枯れて解け散り ....
廃牛処理の男が日本を飛び越えていくよ
障子の影をゆっくり伸ばして
海峡を横断するほどに細く伸びた 白 黒 の 往来
平和3
手も足も頭も
引きちぎられた人々を
クロゼットや押し入れの壁に
塗り込めてつくられた平和
もはや 人間のうめきは
くぐもって外に漏れ出ない
人は闘争に美を見つける
....
やめたやめた生きることをやめた
やめたやめた死ぬことをやめた
やめたやめた考えることをやめた
そうだ死にながら生きて行こう
何も考えずただそこに居続けよう
人殺しの夜に
天使が降ってくる
(141204)
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る
淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて
指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見
うめ 咲くな
さ ....
にくまれっこ
にくまれっこ
にくまれっこがひとり
にくまれっこ
にくまれっこ
みんなにきらわれてた
にくまれっこ
にくまれっこ
いつもさびしくて
にくまれっこ
にくまれ ....
ひつじの形の雲が
めえ めえ
山の上から降りてくる
ひつじの形の雲が
めえ めえ
高いタワーを取り囲んで
ひつじの形の雲が
めえ めえ
それをむしゃむしゃ食べはじめる
め ....
緑色の雨が降りしきる
世界が寝静まる夜更け
聞こえない雨音の
ひどく透明な反響
苔はひたひたと眠る
緑色の雨に抱かれて
眠れない誰かさんの代わりに
私はハーブティーを淹れ
....
妻の顔を見ながら
セックスしたのは
もう20年も前のことだ
デブになって
(正確にはデブに戻って)
からはずっと
顔を見ていない
妻が上になるのは
疲れるから嫌だと言う
「顔が見 ....
『燃えよドラゴンズ』を巨人の選手に替えて唄っている
落ちてくる雪にパンチしながら歩いている
セックスはいいからキスがしたい燃えるようなやつ
殺したいぶっ壊したい
と同時に大切にしたいつまり
チキンだと糾 ....
学校から帰ってきた息子が
窓際で何かしている
覗いてみると、濡れたつまようじを網戸の目に刺し水の膜を張らせている
何してるの?と聞いたら
テトリスみたいと言った
ゴミも取れると。
なんてた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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