鬼が厄祓いをお願いしに来ている
鏡に向かって
眠気と髭を剃り落していた朝
くたびれた自分の顔に重なるように
ふっと浮かんだ父の輪郭
丸くて憎めない
目の記憶
電車の中吊りは
気の早い春の旅への誘い
オーデコロ ....
愛おしさが蜜の甘さだとしたら
狂おしさは煉獄の熱さなのか
君は
俺を祝福する清らかな天使なのか
それとも
俺を滅する裁きの女神なのか
君はいとも簡単に俺を
天国の高みへと押し上げ ....
猫になる理由は無数にある
仕事がイヤになったとか
満員電車がツラすぎるとか
一人になりたい時があるとか
どこかに行ってしまいたいとか
生きてく理由がわからにゃあ
どうするべきかわから ....
ひとつも
うまく言えない気持のする
2月
ぼうと立ったまま
こころのなかで
頁を繰って
見つけます
いとしいかわいいやつら
あなたはもうあなたになりましたか
森の手前でと ....
凍える人よ
我が身をくるむ
敷布をはがせ
飢えたる人よ
我が身をみたす
食事をこばめ
寒さ
空腹
孤独
闇
それらもあるいは
密かな快感
生きているから
....
希望の道、
なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ
言葉として容易くは使えない、希望の道、だ
できれば魯迅ぽく、希望の道、だ
うちのめされて
どんなに ....
しゅんしゅんしゅんと
蓋をカタカタ鳴らしながら
やかんがじれている
それを尻目にガリガリと豆を挽く
ペーパーフィルターの二辺を
丁 ....
朝の光を見る高台に
虹色の涙を流す
羽が生えても
君みたいに
うまく飛べないみたいだ
君が教えてくれた
おまじないを唱えて
靴のつま先をトントン
星が流れ落ちる
人の ....
♪人でなし
♪人でなし
♪なんてひどい言い方〜
でも、可愛らしい女性に
涙ながらに
「人でなしッ!」って
言われたら
満更でもねえんでないの?
えっ、そう思えるから人でなし?
....
おにはそと
豆をまきました
力いっぱい
豆をまきました
おにがいるなら
でていけと
豆をまきました
大きな声で
豆をまきました
夜なのに大声で
おには悪いのか?
しら ....
喚き立てる音を無視して
救急車が行く
ああ、あの車に乗りたい
ああ、同じようになりたい
私とあなたの同じ生活は
破綻した
同じようになりたい
あなたと同じようになりたい
....
豆風呂に突き落とされる鬼と突き落とした鬼
鬼に聴診器あてている
ピアスを開ける勇気がない鬼
空に向かって伸びてる道を
僕は一所懸命歩いていた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
いつか空に着くもの
と信じて。
歩いて歩いて歩いて歩いたが
空は全然近よってこない。
そればかりか
空 ....
漸く苺を手にしたスーパーで 春を感じた休日
世間は平日だけど 二人 たまたま 寄り道出来る
今日が休日 当たり前
世間とのズレ 感じながらも
すっぱい苺には コンデンスミルクを ....
君と夜更かし
君と猫じゃらし
君と雨ざらし
君と市中引き回し
君とおかまいなし
君と御伽草子
君と裏返し
君とアメフラシ
君は幻
終わったと思っていたことが
何度でも返ってくる
時代がふいに変わっていって
時間切れのベルが鳴ったから
時の中に置き去りにして
綺麗な空に吸い込まれた
終わったと思っていたことが
何 ....
誰かのことなんて
話したくない。
例えば、
好きな本。
好きな映画。
好きな音楽。
好きな景色。
そんな話をしたい。
間に、優しい時間が流れている。
....
「それは、違う。」と
言いかけた・・・・。
「それは、違う。」と
遮った・・・・。
「それは、違う。」と
平手打ちをした・・・・。
「めんどうくさい。」と言われたら ....
しあわせという
文字は書けるけどわからない
わからないから
ほしい
つくりたい あげたい
みんなそうだろう
と願う
わたしの手は
今日なにかをつくるだろうか
ふいに背中を ....
あなたが好きだったものを食べるとき
こけた頬の凹凸と
「水が飲みたい。水が飲みたい。」と
湯飲みを差し出した事を思い出します。
「いただきます。」と手を合わせ
皿の上のも ....
詩人の方へのお知らせ
文章は禁止されました。
ドキュメンタリー作家、ノンフィクション作家、劇作家、小説家は廃業となりました。
今後、詩人の方たちは、ことばを使ってもよい人たちとして
国家試 ....
花は好きです
酸っぱくてもレモンは好きだ
固くても林檎は好きだ
果物は感じがいいから好きだ
花を食べるあの果物の香りが好きなのです
だから果物の香らない人は嫌いだ
....
父の額に手を置いて
硬く冷たい頬をなでながら
最後の言葉を贈る。
「ありがとう、お父ちゃん。ありがとう。。。
次もまた、お父ちゃんの子供に生まれたいなあ・・・・。」
風に ....
去っていく人よ
あなたの最後のまなざしは誰に向けられていたのか
私への教育の際いつも注がれていたそのまなざしは
それは私を突き抜け、あなたの家族も突き抜け
誰にも捕捉されない自由な原っ ....
時間がかかっても焦らない
時代が変わっても気にしない
これが最後の詩になっても構わないと
これが最期の詩になっても悔いはないと
これが最高の詩になっていくようにと
そ ....
風が吹く
風が通る
風が鳴る
風を呼ぶ
夏の日に 風を感じる
待ち遠しい あなたの言葉と 風の音
風に乗り
風に跨り
いつまでも 風の言葉を 待ちつづ ....
僕が薄暗いことを
言い出すと
不吉な出来事の前兆だと
ごくごく一部の人に
思い込まれていて
あ〜あ、
とかちょっとでも
言おうもんなら
その続きを阻止しようと
確実に命を狙われるので ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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