物を落とした日
探しても見つからないと
諦めて無かった事にした。
(心の針を一巻きして、出会う前の私に戻ってゆく・・・・。)
顔と名前がちぐはぐで
「あなた、誰?」すらも ....
死を待つ女が一人
手を組んでいる。
これまでの歩みと
関わった人々に感謝を表すかのように。
父が死んだ日は声を殺し
読経が響く斎場の前列で
ひたすらに泣いた。
....
そうさ目が覚めて朝が来るただただただただ
そうか気づいたらどこにもいないなんでなんでなんでなんで
貴方はふたつ結びが良く似合う
幽霊船に乗っかっていた少女に似ていた
バイバイ幽霊ガール思い出す ....
数え切れない
手に負えないくらいの
幾千枚の白いはなびらが
ほとんどいっせいに
枝という枝を離れて
舞い踊る
まるで蝶のように
儚げであるのだけれど
或る意志を持って ....
絶対零度につつまれたぼくの体は
凍えているけど僅かな温度がある
たれもいらない
煙草20本 酒一升あれば
一日は堪え忍ぶことができる
泥酔し煙草を手に取ると
....
神様は0(ゼロ)を
均等に2分割して
皿の上に置くことができれば
あなたたちの関係を修復させようとおっしゃいました。
私は答え探しの旅に出るので
少し時間を頂けますか ....
息ができるはずもないのに
水に飛び込み 泡を纏って
そのまま底に沈んでしまった
かえりみられない寂しさよ
裏付けのない悲しさよ
私の身体よ
波の少ない底の 底の色
そんなにも ....
あの空の美しさは
水辺を走る少年なのです
太陽からの贈り物を
ぴちゃっと反射させて小さな粒となり
輝きをふやして
恩返しをしています
あの海の美しさは
汚れなき少女なのです ゆうくり ....
息を殺して真夜中ミノムシになる
ごはん多めに炊いて誰も来ない
合コンに白装束で行くのか
あの日の空は青かった
夏が終わろうとするほんの手前
夕暮れ迫る束の間の時刻
受話器の声が世界の音を奪い去る
....
錆びた赤空 夜に向かう悲しみ
あたしの通る道は ブリキの硬い道
薄桃のリボンをつけた猫が先導する
「どこまで行けば 巡り会える?」
訪ねた声もかき消して 人の波の濁流
もう ここに ....
明日が来るのが怖い
いつからかそう思うようになった
鬱々として
描けない夢を見る、夜
終わってほしくない、夜
必ず朝はやってきてしまう
気の利かない時計は進む
くだらないと誰かは笑っ ....
あおい瓶が 枯葉の水を噛んで
斜めにさしていく光が さがしている
あなたの瞳は 樅木の陰にいて
微笑っている 葡萄のように
ああ もっと遠くへいきたかった わたした ....
深夜
NHKのMUSICBOXは
これが本当に生きてた人ってこととか
これが日本ではやった現象ってこと自体が
生きる力をうばっていく
むなしさが胸に充満して
吐き出すと疲れる
若者
こ ....
冷蔵庫にジャムや
ピーナッツクリーム
スライスチーズがあるとき
知らぬ間になくなってしまう
誰だ食べた奴は
と言ってみたところで
夜起きて
半睡状態で何かを食べたのは
私に違いない ....
絶望的にツマラナイノデ
絶望、絶望、絶望って
書き続けていたら
絶望ってこんな字じゃないな
って思いはじめて
気持ちが悪くなったので
スマホで確認したら
やっぱり絶望で良かったので
少 ....
私は暗闇の中に浮かんでいる
ここはどこだ?ここは宇宙
目の前にある小さな光の物体
あれはいろんな生き物が生まれる
青く汚れた星 地球
空や海に動植物そして人間が
生き死にを繰り返す星 ....
モノクロの世界を 追い駆けて
辿り 着いたのは
蔦の 無い街
鷺の 澄む丘
嘘の 棲む愛
伝えようとした 一粒が
窓の向こうに 貼り付いては
離れない
透明だから ....
一 世界の終わり
世界が終わるという予言を
紹介するテレビ番組を見て
下の娘が心配している
「ねえー、終わらないでしょー?」
ぐずぐず絡む娘をあしらいながら
妻は蒲団を敷いている
....
大王の庭の千年実のカカオを使って、美ら海の風薫るサトウキビの黒糖を溶かして、天使の涙を一雫。ペンギンが滑り台した氷山から作ったパウダーシュガーをかけたマウント・ショコラ
(大口を開けて
歯を ....
都心に雪がふると
もう あともどりができない
地方都市は
いよいよ寡黙になる
川を
はさんで
魚たちは遡及する
ときおり鋭利な水性植物になって川底でひかる
風 ....
「泣かないで、僕のみなしごはっち」
父に見放された子は
戦いを憎むだろう
愛が足りずに火は燃えず
太刀傷を受け続ける
美しい容は育たない
ばらばらになったそれを
繋ぎ止める為の強 ....
あれはあれとして
それはそれとして
これはこれとして
受け止めて
いくしかないだろう
あっちはあっちとして
そっちはそっちとして
こっちはこっちとして
捉えて
いくしかな ....
あなたとしたいことがあった。お食事 お昼寝 お買い物
あなたと行きたい場所があった。外国、 横浜、ディズニーランド。
あなたと見たい景色があった。紅葉に 桜 に 綺麗な海も。
あ ....
小野道風は
柳に何度も飛びつく蛙を見て
一念発起したという
そのとき 蛙が
あの虫はまだ不味い
と負け惜しみ言って諦めたら
道風はただの人になって
歴史に埋もれていっただ ....
【そいつのまえでは おんなのこ】
あの子にあったのは 友達三人で小旅行をしていたときだった。私には 遠距離恋愛中の彼が居て、そうそう彼には会えないので 大抵の週末は友達夫婦と過ごしてい ....
崖の上の
鱗に覆われた洞から
背には火
腹には羽
ひとりの子が空へ這い出る
冬の目
冬の耳
走る光
あらゆる指が
海に着く時
水が夜に螺旋を描き
....
どんなふうにしてか
わからないがそれほど悪くない朝
カーテンがわずかにめくれている
白線をたどるように一日を思い描く
そして、
あなたのことをもうそれほど好きではない
それは意外なほど ....
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