翼をください
卒業式に歌ったね
せんせい
こないだ雪がふった日に
ぼくのオカメインコが死んだんだ
ぼくの手のひらで
羽をいっぱいにひろげて
それっきり
飛びたかったのかな
も ....
余白だらけの夜に
私の存在は余白だらけ
余白を埋めるように侵入してくる街並みは
全て雨のように回避される
夜空の闇はひたすら淡く
道行く人もひたすら遠く
私は過去の袋小路に迷い ....
スマホのゲームしながら寝落ちする心地好い夜は、マクロス7のバサラがいる限り世界は安泰ってちょっとだけ信じてる。だから緑色に設定したメモ帳を開けて、緑なのに白紙のページにハミングをする。からっぽからっぽ ....
僕の手で 頬杖をする君の頬
そのぬくもりが いとおしく
僕の目を 少し横から眺めてる
そのまなじりが いとおしく
僕の鼻 君のにおいを嗅ぎわける
その芳香が いとおしく
....
今朝
起きてから
また寝た
見せびらかす為に
夢の中ではいつも
踊っている
写真集で見たことのある
風景がさざめきあって重なっていく
のぼっていく日の光りの中で
僕は ....
想いはつのる
ゆっくりと流れる時間
耳を傾けて音を聴く
誰かに向けての独り言
横になりながら
縦にうなずくと
だんだん
瞼が閉じていく
静寂が身体を包み
心がしっとりまどろみ
ゆっ ....
叫び詩をよみながら
ああ一線がきたのだなと鼓動がはやくなっていくのがわかった
わが息子は遊びにきた友人とおやつをつまみながら何やら楽しそうなのに
沈黙の地では
「しばらくここには来ない ....
あたいがとんでもない
やさぐれもんだって
思ってんだろ、あんた
まあね、思われたって
しょうがないけどね
だって、タンナを
男に寝とられたんだからさ
男にだよ、男に
えっ、ダンナはノン ....
しょんべんくさい
女なんか御免だが
しょんべんがくさい
女は訳ありな感じがして
良いかも知れない
ヘイ、そこの熟女
シッコ嗅がせてくれない?
あたいのシッコを嗅いだら
二度とこ ....
月に叢雲
それはあなた
それはわたし
荒野に吹く風に花びらが舞う
全ては光
全ては闇
世界に溢れるパズルを解くヒント
それはあなた
それはわたし
あなたに会えた街で目と耳をふさぐ
読みにくい歌詞カードに新しい翼生える
桃から生まれてないんだ無理をするな
ありがとう
たくさんの遺書が
風にのってゆれる
月もわらっている
ある殻
日曜の夜
あすの隙間
ひとつ
あすの隙間
ひとつ
ミシンの跡を辿って
路地を歩く
ネズミも
眠りもない
あすの隙間
ひとつ
あすの隙間
ひとつ
....
ぐちゃぐちゃ オチバ
ぐにゃぐにゃ ツチツチ
ズタボロ スニーカー 森を往く
Slightly, I feel you touch me.
サンサン おひさま
シューシュー こもれび ....
幸せってなんだっけ?
生きていることが幸せ
そう思ったのは私がまだ
幼かったからだ
幸せってなんだっけ?
恋人がいることが幸せ
そう思ったのは私がまだ
青春を送っていたからだ
....
都会からやって来た少女
進んだあの娘は風使い
春の嵐巻き起こし
桜吹雪と舞い降りた
窓際はあの娘の特等席
吹きつける風身に纏い
何人たりとも寄せ付けぬ
いつだって窓の外
水平線 ....
空気の振動が耳元を
淡い光に
目が眩む
ふらふらと
微細な粒子が
風に舞い
鼻腔を刺激する
ハクシュン
海
山
丘
白いスカートが風に揺れる
帽子を飛ばさないように
....
父の祭壇の後ろに回りこみ
白い布の結び目をほどき
小さなロケットの中に1・2本の欠片を入れた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。お父さんごめんなさい。」
近くに居て欲しいと願い
いたず ....
歩く。歩く。。
歩いても。歩いても。。ピリオド。。。
真夜中の買い出し 捻挫した足で歩いても 恵方はない。
八方塞がりな時は天が空いている、と、
見上げた闇夜は 三日月の薄笑い。 ....
太陽の塔を 見に行きたかったの
今を表す丸い顔の
真ん中の大きな鼻を 見上げたの
真横から カーブした刃物が突き刺さって
貫通して 痛そうなしかめつらで
そして体のなかにも 無数の生命の ....
笑い転げた
ふたりきりのドームで
如月最後の雨のなか
傘のなか
どす黒い青のままで
短い春を 終えることに憧れる女子高生は
制服の下に隠した 無邪気な残酷さと無気力を
折り畳んで 卒業する
ホタルの光り、といえば
見上げたマンションのベラン ....
桜が見事だねぇ
空を見上げる
流れる雲が
一本の 線となる
久し振りの 飛行機雲だ
こちら側からは 見えるけれども
飛行機雲の 乗客からは
私の姿が 見えるだろうか
....
最後を惜しみながら、父の顔に手を置いた。
最後を惜しみながら、閉じた瞼と睫毛に触れた。
最後を惜しみながら、聞こえるであろうはずの耳に話し掛けた。
最後を惜しみながら、車を見送り
....
ガラス窓から赤く染まる景色をひたすらに眺める
死ぬには早く
生きるには出遅れ
若干の憂いは
夕日と共に闇色に溶け
今日現在の私を構成する
口にチョコレートを含み
終わりかけの夕刻に甘い味 ....
胸のデカイ女は
優しいってよく聞くが
人工的に作られた
巨乳の持ち主が
それに当たるかどうかは
分からない
貧乳には凶暴な女が
多いなんて
ひとつの例だけ取り上げて
根拠のないこ ....
言葉が乱反射する
マネキンが大通りを歩く金曜日
繁華街にこだまする
音のない賑わい
ネオンライトのまばたき
街に咲く
タップダンサーは休まず踊る
没没没
没没没
没没没と
....
彼、あるいは彼女の話題になるとき
身体の一番奥深く大切な場所が
大声で泣きはじめる
彼あるいは彼女に泣き苦しむ子どもらに触れるとき
身体の一番端から順に火の玉棒で殴られつづける
....
1690 1691 1692 1693 1694 1695 1696 1697 1698 1699 1700 1701 1702 1703 1704 1705 1706 1707 1708 1709 1710 1711 1712 1713 1714 1715 1716 1717 1718 1719 1720 1721 1722 1723 1724 1725 1726 1727 1728 1729 1730
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