塔の影が
曇の下を
菱形にのびてゆく
終わりから
はじまる


地を泳ぐ
鉄の蓋
油脂に包まれ
廻りつづける


球根
毛根
空は夜のなかで
起 ....
空の何処かを突くと
海になる
だがその場所を知るものは
二億五千万年前に去ってから
一度も此処に戻ってきていない















 ....
粘り気のある音だと思ったら 血だった

頭上数センチ

何も無いところから 流れ出る
ラムネが弾ける季節
女子はスカート丈の限界に挑戦してる
校庭では野球部が地獄変
「連れてって」なんて軽く言うぜ

我慢が美徳の時代は過ぎ
「欲シガリマセン」とか誰が言う?
日当たり良すぎ ....
切り裂かれた皮膚から
去っていった細胞が
シクシク泣いている

あの日開いた傷口は
新しく育った細胞にふさがれて
戻る場所はもうない
五月の風の透明さ
雨上がりの石畳のにおい
雪の朝の静寂
足元をさらう波の清廉さ
出発前夜の胸のざわめき
日曜午後のあきらめにも似た安らかさ
わからなすぎる夜の身もだえ
泳いだ後の満たされ ....
見えなくなった
何もかも
熱帯雨のような景色のなかを
蚊が飛んでいる
飛蚊症なんだって

読めない
書けない
意識がまとまらない

網膜はく離の前兆とかもあるんだって
頭痛、嘔吐 ....
何処までも くっついている
あなたと わたし

撓(たわ)んだ 蔦でもって
繋がり続けるから
離れることが 出来ない

放されることが なくって
倖せよね って
いつまでも  ....
君が放つ光 
君が纏(まと)う熱 
全てが君だった
 
溶け出した夜 
熱気を帯びる身体 
全てが僕だった
 
最後までたどり着きたい 
どんな結末が待っていようとも 
全てが僕達 ....
ソメイヨシノは
夢想していた
練香を一筋塗った
乙女のように
満開に咲き乱れ
ほのかに満ちる初恋の香り
気まぐれな風に遊ばれて
さやさやと宙に翻ったとき
透き通った蝶の{ルビ羽=は}に ....
大局読めず
漂うかもめのように
風に揺られ
ふらりふらり
答えを求めるようでもあり
知りたくもなし
明日の天気はどうだろう
だいぶ冷えるようだ
二人の妙齢に達した会話
夫婦のようでも ....
飴玉
また噛み砕いちゃった
我慢できずに
ばらばらの気持ち
ゆっくり
舐めたらいいのに
こういうときは
せっかちだから
噛み砕いちゃう
少しでもあなたの気持ちをと
少し時間がたてば ....
最後の日は何をしよう
例えば地球最後の日が来たら
特に泣く事もなく命を惜しむ事もなく
普通にただ1日を過ごすんだろうなぁ
最後の日なのに
最後の日は何をしよう
今日は23歳最後の日
最後 ....
彩色された 醜い些細な日常を
覆い隠すつもりで 目を閉じて見ている
心に残った出来事だけを 何度も何度も
繰り返し話す 自分の世界に浸って


大根の葉が 黄色くなった
裸になった樹 ....
あの人がまた祈っている。
駅の改札前で祈っている。

お巡りさんが尋ねている。
君は一体何をしているの。

あの人は経緯を説明する。
最初はここで待っていた。
ここで女を待っていたと。 ....
かつて激しくなにかになりたいと
想ったことがあっただろうか

自分以外のだれかになりたいとはいくども考えたが
それはクラスの席替え程度の安易な願望にすぎなかった

ラモーンズのコピー親父バ ....
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ....
おとうさん
あなたの遺した杖がある

この杖をつき
生まれ故郷の野山を散歩するのが
最後の楽しみだった
歩くことができなくなってからも
ふるさとの山の桜を見に行くことが
最後の希み ....
桃の香りが降り注ぐ午後
あの娘は南風を受け走る
開いた襟元から覗く
鎖骨が涼しげに光ってる

期末試験も補習授業も
あの娘を止めることはできない
あの娘は加速していく
今この瞬間すら飛 ....
川でひろった
この石は
世界でたったひとつの石
と 田中正造が新田サチに語った後いく枚の暦がめくられただろう
古典的ロマン主義と反駁しても意味はないが
世界にはたくさんの川
たくさんの川原 ....
   ーーーーーーはじめにコトバありきーーーーー
        「ヨハネ伝黙示録 より」




神はコトバにて人間を造った、いや、正確には、人の間の者たちを
それは 私たちのこ ....
ある日ふと
AVを見るときに
自分は何を感じているのか
ただ漠然とポコチンを
握りしめているだけでは
能がないので
考えてみた

ずっと
「俺も男優みたいに
可愛いこちゃんとやって ....
心地良い朝を吸い込んだら
迷子のオキシダントが
途方に暮れているのが分かった

悔しすぎて歯軋りしたら
心配性のフィブリノーゲンが
身構える気配を感じた

本当を言い当てられて黙っ ....
夕暮れチャイムの音を 靴底で踏む
冷めた指で掴みたかった夢は
温い毛布の中のちがう体温

斜めに闇を切り裂く車のライトに
いくつもの私の顔が 現れては消されていった

パンプス ....
それは鯨ではない
おたまじゃくしだ
スケッチをするぼくの背後で
だれかの声がした

骨になって眠りつづける
博物館の鯨
宙に繋ぎとめられたまま
白い夢はなかなか
目覚めることができな ....
母はおもての植物に水をやりにいくのだろう。

母の背中について歩くようなかたちになってぼくは新聞を取りにいった。

ちいさい灰色の母の背中。

ぼくはこの背中から生まれたのだ。

そん ....
川へと行く人たちに混ざれば
わたしたちの足取りは浮かび上がり
闇はますます闇に
わたしたちは手に提灯を提げて
川へと向かう
夏の夜は重なり
昨年の夏も、一昨年の夏も
隣どおし

自分 ....
「ほんとうは何処にある?」
探しても見つからない
探し続けるためには
生きねばならない
だから仕事につき
いつしか妻をめとり
まもなく子が産まれ
ようやく家を借り
中古車を譲り受け
 ....
乳白色に明るい空を見て
あの時はまだ青だったと言った
その背中はしっかり曲がっている
髪も目も灰色に染まっていて

天まで届けと願ったブランコ
この足の先さえ青にかかれば
跳んで跳ねてゆ ....
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ふたつ 荒れ野木立 悟115/3/5 20:10
ノート(どこか)[group]215/3/5 20:08
ノート(51Y.2・27)[group]115/3/5 20:07
ウルトラブルーの季節捨我115/3/5 19:59
傷跡の痛むときにイナエ16*15/3/5 17:44
崇高なものやまうちあつ...615/3/5 16:26
計器飛行たま14*15/3/5 14:38
春のさくらんぼ藤鈴呼015/3/5 12:44
Labyrinth文字綴り屋 ...015/3/5 10:56
ソメイヨシノ迷亭うさぎ2*15/3/5 6:39
潮騒わずか秋也115/3/5 2:08
飴玉灰泥軽茶615/3/4 23:58
最後の日リィ2*15/3/4 22:56
祖母の春藤原絵理子515/3/4 22:06
祈る、握る、抱くブルース瀬戸...2*15/3/4 21:09
夜が零れる梅昆布茶15*15/3/4 21:08
親父とわたしと息子ただのみきや25*15/3/4 21:08
まほうの杖Lucy12*15/3/4 20:19
イントゥ・ブルー捨我215/3/4 19:14
渡良瀬川の石石川敬大615/3/4 18:44
創世記為平 澪9*15/3/4 18:12
祝保釈 小向美奈子花形新次015/3/4 18:08
かものはしnonya19*15/3/4 17:59
靴底為平 澪10*15/3/4 17:20
鯨はみどり色の夢をみていたyo-yo6*15/3/4 15:37
最終回ジグソーみそ汁吉岡ペペロ415/3/4 14:45
ゆきむし3*15/3/4 14:11
HONTOUやまうちあつ...5*15/3/4 12:28
変色カメレオン這 いずる3*15/3/4 8:15
人狼BBSに捧ぐTAT2*15/3/4 5:42

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