母なる星 父なる星
姑星 小姑星
そして、あれが北極星だよ
時に穏やかなせせらぎのよう
時に荒れ狂う急流のよう
感情を川に例えたとき
浮かぶのは一つの疑問
どこから来てどこへ流れるのか
何が雨でどこが海なのか
心の正体、魂の在処
自分のことを ....
胃が痛い
腸が痛い
ビクンビクンと脈打つ内臓
痛いから生きている
痛いなら生きている
消えたい今日を乗り越えろ内臓
日々溜まり続ける鬱屈な感情
トイレで流せりゃ良いのにな
溜め ....
静寂を破って
何を話そうかな
遠くを見つめて考える
話したいことはあるけれど
何から話そうか迷う
あなたはぼんやり私を見る
欠伸を何度もして眠そう
静寂が真新しい空気を呼び込 ....
さくら
はなびら
ボール
ゆび
くも
風
波
太陽
鏡
ビル
夜
本の中に所狭しと並べられた文字
そこに描かれた風景や出来事
想像すれば
鏤められた色や ....
「クスリでも
やらなきゃ
こんなこと
出来ない」
みなこは
そう言って
お尻を突き出した
彼女が過激に
なって行くのを
喜んで観ていた
僕にだって
責任がある
....
ネット上の親しさなんて
感嘆符の付け方ひとつで
どうとでもなることなんだから
最初から最後まで
付かず離れず
一定の距離感を
保ち続けることが大切よ❤
日向の床の足もとで
埃を被ったプラグが、独り
あの電流につながる場所を探してる
――僕は、プラグだ
空気の亀裂に、カーペットの隙間に、サウンドの途切れたところに、うずくまり、拗ねた目で、こちらを見ている言葉たちの、首根っこつまみ上げて、ワードの空白にぶちまける、彼らの悲鳴が、ほら、自 ....
テレビの台に、よじ登り
画面の前で「おかあさんといっしょ」を
見ていた3才の周が
ぴょ―――ん
次の瞬間、ケガの防止に備え
台の下にずらしておいた、ソファが
後ろに飛んだちっこ ....
見たことないからって
宇宙人をバカにすんじゃないよ
いくらなんでも
あんな酷い奴と一緒にされたら
優しいETだって
攻撃してくんぞ
砂糖漬けの花びら
そのまま以上に甘い恋だ
信号赤になったの見えても
注意の看板立ってても
苦しいのが好きなの?
耐えられそうにもないところで
みんなギリギリに立ってるのね
「黄色い線の内 ....
日々の道に転がっている
いくつもの…丸石や尖った石
どちらを拾うか問われているが
世の重力に押され、屈む私は
つい、感情に流れ
尖った石を、手にしてしまう。
尖った石を拾いそうにな ....
さいしょの一口
ほおばる咀嚼
甘くて美味しい
時間が迫る
さあ行かなくちゃと
さいごの一口残して鞄に入れる
時間が流れる
忘れる私の時間を取り戻し
ふうとため息
そういえばとぽろりと ....
りんご りんご ふつうのりんご
ふつうの ふつうの どくりんご
りんご りんご ふつうのりんご
てもあしもない どくりんご
りんご りんご ふつうのりんご
ふつうの ふつ ....
坂道沿って並ぶ団地が
天国への階段に見えもする
少女は猫を追いかけて
僕は塾をサボっていた
中途半端な都市開発で
緑散り散りのベッドタウン
TVゲームは流行っていたけど
僕らは空き地 ....
やぎさんの
くさのにおいの
するおちち
ぎゅうにゅうより
こい
ちーずにすれば
おいしい
やぎさんをころして
くう
かっておちちを
のんだりすれば
とてもへい ....
途上の果てに途上が永遠に続く程
過程こそ命だったりするのかもしれない
結果の全てを錆びれた勲章のように刹那の時代に留め
天へ行く虫の息を深呼吸の懐の泉 澄む結びに憧憬の界
今を ....
サラリーマンが命を担保に金を借り
建てた家々の集落
書割のような中流階級
文化を支えたピアノ
音の断片が集落の中を
誇らしげに 恥ずかしげに
歩いていたのは何時のころだったか
口 ....
ポンコツな身体に
多過ぎる情報量
回路は常にオーバーヒートして
壊れたようにこんこんと眠る
君からその
人型の身体を取っ払ってあげる
何ももう君を縛るものはない
意識だけになった君を ....
言葉とか
愛とか
そんな形のないものは
やっぱり不確かです
ゆらゆら揺れて
3秒後には
ドロンと忘れている
でも気持ちは
やっぱり伝わってほしいもので
すり抜けてゆくと
心 ....
あなたはまだ波をしらない
もみじをふくらましたような幸福な手のひら
でもそのうちにわかるようになる
あなたのなかにも潮があって
みちたりひいたり するのを
そうしてそれが
あなたのから ....
ほめてもらうって
うれしいね
ほめられ慣れない私だから
顔のつくりに困るけど
足が三センチ浮いてます
私も見つけようかな
あなたのいいところ
困った顔と
浮いたからだで
その歌を
わたしも好きで
あなたも好きで
彼も好きで
彼女も好きで
その歌で
泣いたり
笑ったり
踊ったり。
国も越え
性も越え
時も越え
おとなも ....
ひと足の途絶えた
深夜の商店街
わずかな気配にも
センサーが反応して
ひとりでに機械が喋りだす
イラッシャイマセ
パネルノ番号ニ、シタガッテ
操作シテクダサイ
番号 ....
すっかり新しくなった校舎は
凛として
太陽の光に照らされて
うつくしく
立ってた
わたしたちが
通っていた校舎は
すっかり無くなっていた
あの頃から
薄汚くて
ぼろぼろだったか ....
僕はあなたに対して
誰かえの償いをしている
あなたは僕に対して
誰かえの復讐をしている
目の前に浮かぶ
今にも消えてしまいそうな
透け透けな亡霊を
重ねようとしている
瘡蓋を剥いで
....
郷夢をみては
思いだします
あの千本の面差しよ
花灯りのちょうどいいころ
賑わいましたあの時を
思うだけで
還らぬ人がきて
帰りたいと思うのです
三日見ぬ間の桜でも
せめて
....
恋愛は儚いものだけど
人間の感情を
いとも簡単に動かしてしまう
恐ろしい恐ろしい怪物である
私は幸せな失恋をした
自分のための失恋だ
昨日
夢を身籠って
孵った卵が
明日また孵る
短い再生を繰り返して
消耗していくだけの
羊飼いの楽園
*
古い文明と共に
行き場を失して
新しい時代の入口で
停滞している
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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