この道を歩いて行く事 恐れないで
知ることを恐れないで
伝えることを恐れないで
聞くことを恐れないで
立ち止まることを恐れないで
一人になることを恐れないで
自分の ....
行き掛かり上
今がある
明確な意思なんか
ない
流されるまま
流されて
未だに流されている
何処かに流れ着く
気配もない
流れ着きたくもない
周りの人間は
み ....
ことばのすみかに
ぼく といった
こうして 坂の上で出くわした
風景のように ぼくはいった
古ぼけた7階建てのマンション
のエレベータ
屋上にはあがれないから
階段で ....
男性のなりたい職業第一位(博報堂調べ)
らしいけれど
実際は結構大変でね
できる限り多くの
アンネ中の女性器を
見ることが
デザイナーとして
成功する条件なんだけど
やっぱり見ていると ....
使い捨ての物は最初だけ大切にされてたけど
使い終わった後は物ではなく
ゴミとなり捨てられる
それは人も同じ
時代が変わりゴミとされた物は形を変え
新しい物になった
だけど人はゴミになったら ....
私は十年ほど前に
リサイクルショップのビラ配りをしていた
すぐやめてしまったけれど
一軒のポストで
お爺さんに呼びとめられて
昔学生時代に何十万もしたというイタリア製の
壊れたアコーディオ ....
送別会と反省会と忘年会
自分の名前を忘れてしまったと桜がつぶやく夜
街灯のしたを風が低く吹き抜けていく
落とし物のように。
花を忘れてしまったとつぶやいている女が
そこにた ....
上水道網が日本全国を網羅した昭和50年
それからわたし達は幼稚児のように庭で
じゃあじゃあと水を浴び、
じゃあじゃあと水をかけあい
じゃあじゃあと水を飲み
はしゃいでいる。は ....
少女は言った「明日で終わる。
世界は燃えて落ちるの。だから、
私は行くわ。さよなら。」だって
それって流行りのウワサ話?
あんまり真顔で言うもんだから
笑って流せなかったけど
すれ違う ....
私の脳みそは
思い出をすぐ灰にしてしまう
灰色の味のないフォトスクリーンは
過去を形にするけど
そこには色彩も
感情も
何もないものになっている
眺めるにふさわしい鑑賞物へ
美 ....
せっかくの日曜なのに
私には描ける絵がない
私には筆がなく
私にはカンバスがない
私の街には森がなく
湖がなく
私の家のキッチンには
新鮮なオレンジも
燃えそうなリンゴも
清楚な百合 ....
柱の中のあなたが
振動する
生まれ変わらないように
焚かれ続ける炎
こんな水晶で固めて
留めておかなければならぬほど
恐れられた
私の妹
薄闇に線を引けば開き
素足で踏む ....
飼い猫の毛が逆立ち
逆さに降る雨粒が月を濡らす
冬に失った体温を戻そうと
白く四角い出窓から
春の粒子が舞い込んでくる
対岸の兄弟は庭先で麻を育み
買ったばかりの銃を磨く
幼い頃 ....
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる
この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ....
尖った頭を空に突き刺し
高く背伸びする痩せたキリン
細い足
長い首
彼の後ろでゴミ焼却炉の巨大な煙突が
絶え間なく白煙を吹き上げる
キリンの足元に聳え立つのは
四頭の青いラクダ
....
裏切りの夜に
怒りより
落胆
子らも同意
お父さんの味方
快楽の甘美さを
知らぬ俺ではないが
あまりにもひどい
せめてもの救いは
子供を連れ
逃げた事だ
そうでな ....
空き瓶収集所まで行く途中に
今年始めてみたカエルは仰向け
四肢を広げて道の真ん中に一匹
こちらの路肩とあちらの路肩にも一匹と
まだ冬の残る雨に濡れている
暖かい日が二・三日続いて
冬 ....
辺つ風をめくり
のり干す母さんの
かっぽうぎも
沖つ春風を吹き
波を枕にする
父さんも
舟をこいだ
たちらねの意を
この地の栄え
ふたたびと
その恩恵に
静かに頭を
....
今、鳴った
たったいま頭の中で
走るもの
光るもの
駆け抜けていく閃きのようで
大きな音を追い抜いて
存在が破裂するよう
春を感じる
強烈な春を
今宵いずこに増します我ら
眠気を覚 ....
忘れていく
そして
空っぽになっていく
痛みは薄らいでいく
さらに
傷は深くなっていく
時は進んでいく
だけど
一秒が長くなっていく
広い世界に出るなら
風をひとひらください
私の言葉が間違っているとあなたは
指摘しないでください
あなたの言葉が何であるか
私は知りません
私は ....
マイナス16℃のニューヨークで
外では行列が出来ている
超有名人のやって来る
そんなゴージャスな店の中で
お前は、すでに死んでいた
だらしなく延びきって、
下品な臭いのするスープの中で ....
にくしみますか
しにしみますか
にくにしみます
にくしみつれて
にくみにいって
やかれてきます
あついてっぱん
おかれてないた
はれてむらさき
あしのおやゆび
かいがんせんの
あ ....
妄想と暴走の果てにある
方眼紙の平野には
フタコブラクダの形をした山が
文鎮がわりに置いてあった
緑の色鉛筆で
マス目を乱暴に塗り潰すと
山を駆け下りてきた風が
それを青 ....
ほらほら
よく見て よく聞いて
あそこの彼女のピンヒール
こちらの紳士も酔っぱらい
みんなみんな
踊り狂ってる
口も回りまくって
瞬きしまくる
ミラーボールの月の下
....
彼女の手
2006.3.30.
優しい想い出に寝そべって 微笑みながら眠りたい
夕暮れのチャイム 散歩をせがむ愛犬の声 そして 彼女の手
15才の僕らは冒険に夢中だった
素敵な物 ....
天気予報は外れなかった
夕方になって
しずかに雨が降り出した
私の傘に
囁くように
なぜるように触れ
ほのあかい
夕暮れのふもとの風景を
霞のように滲ませて
幽かに微笑み
精一 ....
やわらカイ貝殻カラかなもじの
ぬるっとした意味うまれる
りょうせいるいかしら
もしかしてしかしら
しらしからぬしかしら
おかしらつきのおかしなしかしら
ナンタイドウブツカシラ
....
海沿いの無人駅
トンボが去って黄昏時
水平線の向こうから
茜色の列車がやってくる
読みかけの文庫本
栞を挟んで乗りこめば
たゆたう水面をかき分けて
列車はひねもすのたりゆく
近 ....
湿気たひかりで夜がほの白い
どこからか沈丁花の香りだ
この汚いお堀を渡る風がそれを運んでいるのだ
国賊にも一理あるのだろうか
国を護るこころとは時代遅れの思想なのだろうか
....
1674 1675 1676 1677 1678 1679 1680 1681 1682 1683 1684 1685 1686 1687 1688 1689 1690 1691 1692 1693 1694 1695 1696 1697 1698 1699 1700 1701 1702 1703 1704 1705 1706 1707 1708 1709 1710 1711 1712 1713 1714
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.52sec.