郷愁する
俺の場所
破壊できない
なかったら困るから最初からない
建てるならなんだろう
ダミー
好きだけど信じない
ぶつくさ言うのが性に合う
俺が3割
海が7割
宇宙なんてなく ....
雉鳩が鳴いている
塀の向こうを首が歩いていく
頭の中では鶴がうまく折れず
車輪がふらつく
「ぼくらの世界はたんに神の不機嫌、
おもしろくない一日、
といったものに過ぎないのだ」
....
なぜうつむくの
笑いながら
一日ぶんのいとしさは胸へ仕舞われて
綴じるばかりで待っている
幸福のさなかで
なぜうつむくの
言葉にしなければわからないのに
言葉にしたら終わってしま ....
夕立のなかを
わたしたちはとおり過ぎる
云うことがなくなって
胸のなかをおよいでいた
魚たちはさっきいなくなって
あなたの透明な顔がかなしい
あなたの息 ....
歌声はなく詩歌も聴こえない
瀕死の裏通りで
一日がさみしいながさに
北風はつむじをまげて
「不平を云うな」
「不満を抱くな」と ....
空風吹く屋上で
咲かない桜を眺めてる
今年の春は寒すぎる
それでも季節は過ぎていく
掴めそうな飛行機雲
そういや飛ぶのが夢だった
ウルトラマンにはなれやしない
そう知ったのはいつだっ ....
さくらの木が赤らんできている
もうほころんで咲きだすのだ
それが悔しかったりする
なぜかってさくらなんて
徒党を組んでいるから嫌いだ
春なんてはやく終わってしまえ
....
起きてから息をした
水面をくぐる鳥たちに似合う
きれいな羽を編んでいる最中だった
きっと君はもう随分前に
仕上げてしまって
春の水音の中へ
飛び立っていったのだと思う
あた ....
沈黙に退廃の予兆がある
無言の会話に哀しい影がある
もどかしさの極に達した今日
相手の表情は枯れていた
無表情には期待がなかった
みやげをあげると
表情はよみがえったけれど
表情に一掬の ....
明日も
私をきらいな人が
たくさんいてほしいと願う夜
あなたの詩には
共感なんてできないし
空行で破裂する
思わせぶりな言葉なんて
雑すぎて
丁寧すぎて
何も生まれないし何も死なない ....
父が教えとして伝えた物事は
今すぐに理解出来なくても
成長するにつれて
解かる物ばかりです。
何かに困ったとき
どうしたらいいか迷ったとき
父の言葉を思い出して
父ならどうするか ....
敵対者には花束を送れ
上等のやつが良い
色も香りも惜しみなく
リボンもしっかり選ぶが良い
和解のため?
平和のため?
とんでもない
刃物は優美さに隠される
獣は息を潜めてじっと待つ ....
聲の、
円い包みを
わたしの手がひらく。
はいいろの舞踏会に 金いろの砂がこぼれる
老いたフェルトのような 音楽のまわりに
めぐらされた 軟らかな襞 ……
....
わたしはここにいる
私はそこにいる
遠くとも近い
存在意義を考えなくともいい
わたしは全身でそれを抱擁するから
虹色の鼓動を呼び起こせ
....
何もないはずの
ひろびろとした野原が
車窓を飛び越え
ひきとめるのです
それは
この地方に伝わります
「きりこ」
語り立つ白いボードには
切り抜いた思いが
あずけられ ....
前田くんはピッチャーで
ぼくはキャッチャー
サインは
ストレートとカーブしかなかったけれど
あの小学校も中学校も
いまはもうない
前田くんはいつも
甘いパンの匂いがした
彼の家がパ ....
年々減少する
昔からある広い銭湯
近くには色んな
温泉施設が出来て
そちらに行く人が増えた
高い煙突がなくなっていく
父とよく銭湯に行った
自宅の風呂も好きだけど
銭湯も好 ....
so much fun
数えられないものがあることを
英語を習って知った
13歳の頃
恋の数も数えてた頃
ましてや愛なんて理解できないし
幸せなんて感じたことも無くて
数えられる ....
タイのカラオケに行った
ちょっと年増の女性を指名した
熟女好きとしては
当然の選択だった
身の上話になった
旦那が6年前に亡くなって
女手ひとつで男の子を
育てていると言うことだった ....
父の声が、聞こえなくなった。
「もう、泣くのは止めなさい・・・・。」と
私を突き放したのだろう。
匂いの消えた、フリースマフラー。
折りたたんだ簡易ベット。
もうすぐ手放すファミ ....
乾いた空気の部屋に コン コンと響く
胸騒ぎと同時に 時計を見る
ノックの音が響く時間ではない
外の気配も 空気の振動も感じられない
乾いた心の ゆらめきと 空気の揺れが
....
ライオンがほえている
わたしは古いつめを捨てて
たてがみをなでてやる
わたしたちはもう
遠くへは行かれないのだ
望んではいないから
いつだったか
夜のふりをした朝が
あなた ....
日々の芝居に疲れた、夜は…
ちょい横道に逸れて
路地裏のBarの
ドアを潜り――仄暗い
カウンターに、腰かける
旅の途上のおいらだが
今まで越えた峠を、指折り数えりゃ
一つ・二つ・三 ....
私は犬の鼻が欲しい。自分の餌を求める
ままに進む、あの(黒い鼻)が――たと
え犬の鼻を持てなくとも、どうやら人の
第六感には、あの鼻がうっすら内蔵され
ているらしい――今日から私は自らの内
....
父の好きだった物を食べると
思い出す事が多すぎて
(もう二度と食べない。)と
自ら放棄した。
熱々のラーメン。
つやつや光る大皿の刺身。
カラフルなマーブルチョコレート。
一息ついで ....
カーテンの隙間から
忍び込んだ昼前の光
掴もうとして手を伸ばすけど
手の甲に乗っかって
歩行器に跨がり足を伸ばす
まだ歩き方を知らないから
教えてあげたいけれど
何て言えばいいのかな ....
恋人同士どんなに好きでもどれだけ愛しても
恋人と言う関係さえなければ他人で
夫婦になって子どもが生まれたからと言っても
結局はただの他人になる
すべてが何も関係なくなれば
人類みな他人になる ....
彼女は旅立つ行き先も告げず
先頭車両に飛び乗って
突如と旅立つ見送りもつけず
ひとり孤独にひどく遠くに
時速100?に取り残されて
言いたいことも言えぬまま
胃痛い日々も癒えず
まだ ....
モシモシ オカアサン
ワタシ・・・・
長い待っていたひと言
鬱々の闇は晴れる
営々と続いた生命の
未来に続く扉は開いて
愛の儀式に黄金の光が溢れ
モシモシ カアサン
オ ....
ネジ巻きなら土曜の晩に
フィンネル ドリアン アスペラトゥス
ぜんまい仕掛けの一週間です
多面体のメンタルで直角になぞる平常
ちょうどあれにそっくりだ
おみくじ筒の歯ぎしりや
規則的で ....
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