おなかはへっても
あ、たべるものがなかった
ひんやりした空気を送り出す冷蔵庫はからっぽで諦めてバタンとしめる
水道をひねって水を出した
水を飲んで
水の甘さ苦さをよくよく知った

水ばか ....
かわりにひとは旅など計画する

梅雨なのにあじさいは

冬枯れしている

切なくて拙なくて刹那くて

いっしょう一緒のはずなのに


ひとり泣きふるえた夜

聖なる夜になにを ....
中学生の頃のよう
なんとも言えぬ息苦しさに耐えてます
あの頃もてんかん発作に怯え
呼吸のしかたが分からなくなりました
あれから十年以上たったのに
今はがんが怖くなりました
いいえ、ずっと怖 ....
            150707

メロンを皮が薄くなるまでガジガジカジル
安物の悲哀だけど、メロンの味がする
甘さが足りないのだと見えない星空にも
同意を求めるのだけど、我が星には
 ....
大きいって発して
顔を赤らめたきみは
大きいに
思い入れが
あるんでしょう、きっと
それに気付かない
私が悪かったんです

でも一つ言わせて貰えるなら
最初から
大きいが
好きな ....
手垢にまみれたコトバたちを 洗濯機に放り投げて洗い流す
駅前で叫んでいた主義主張たちを アイスノンにして頭で溶かす
空っぽの冷蔵庫から 私が居そうな卵を見受けて目玉焼きにする
フライパンか ....
高架線がんがん

今日朝、日めくりカレンダーを引っこ抜いたら
「そんな約束よくするね」って笑ってるの聞こえた
薄い紙が湿気でひやつく
喉ねばつく

高架線がんがんがん
うるせぇな交通機 ....
忘れた頃にやってくる
前にいつ来たかも知れず
しばらくぶりのような
はたまた数日前のような

こんな事を僕は 言っていたんだろうか
そんな事も僕は 言っていなかったんだろうか

何をし ....
キラキラ光る夜空の星よ、そんな気はさらさらない
もう死んでしまいたい、そんな気はさらさらない
二度と誰とも恋をしない、そんな気はさらさらない
今日は食べ過ぎた、そんな気はさらさらない
僕は ....
満面の笑みにつないだ手
ほら、おそろいだね

あなたがさし出す手に私が応える
「冷たい」って笑った
この手はあなたの役に立てますか?

日々を過ごす中で失うものも多いけど
あなたは無く ....
星新一をポケットに、宇宙に出た
窒素酸素二酸化炭素アルゴン
石油が無くなった地球は温暖化し水を奪い合う戦争が起きた
海が陸地を浸食し人類は指の間の皮膚がヒレのようになりつつある
空気中の二酸化 ....
入れても、注いでも、どこかへいってしまって空っぽだ

ふさごうにも掌じゃ足りないし
零れるまえに詰め込んでも、休憩したらもう見当たらない

困ったな
助けてよ

どなたかフタをお持 ....
名も無い瓦礫の路は
昔話をしたがっているように見えた
激しい雨のあとの
過呼吸のような陽射し
喉元を滑り落ちる汗を
呪いながら歩を進める
息すらかすれている
午後は容赦が ....
赤く透き通った
血の様なワインを飲んでいる

酔っているので
詩は
書いてはいけない

酔っているので
なおさら書きたい

自制心が効かない時ほど
熟成しないまま
今すぐ
投 ....
つるりと逃げ出す言葉は
重心を同じところに留めようとする
こちらの思惑を知っていて
その裏をかくイタズラを仕掛ける
追いかけるとき進む道は
こちらが選んでいるようで
あちらの作戦通りのポイ ....
緑の通りは影にあふれ
小さな原には誰もいない
橋の上には足音の波
波を押し出す風ばかり


空から橋
橋から原
幾つかの歪みが立つ境いめに
音は残り またたい ....
蓮の下
蓮の下であった
花が
花が開いた
泥色の
花が
一つ二つ三つと

やがて
しばらくすると
いつしか
揺れて
 ....
小指姫



清水のはじまりを
そっと草をひろげて
ゆびさきで たしかめるとき
七夕の日の心の岸部から
あなたの冒険が 始まります

笹船に乙女がのることができるとしたら
親指姫 ....
機動兵器ってなんだ
機動の意味も僕はいまいちわかってない

しらなくても
生きていけるし

機動兵器がこの世に
実際にあるのかないのか
わりとどうでもいい
遠くのクニで
機動兵器が ....
仕事上のトラブルで疲弊した私は、医者の診断書をもらって長めの休暇をとった。しがらみの藪の中で沢山の蔓を引きちぎって、ようやく手にした明るい広場のような休暇だった。この明るい広場には何から何まで .... 求めない 求めない 求めない
気にしない きにしない
しない しない しない
言い聞かせる 頭に 心に
解ってる 解ってる 解ってるんだってだから
思えば思うほど 求めてる自分がここにいる
 ....
体の震えを止めてくれるあなたが
私の心を震えさせる唯一の人
コンビニの前で
一服

足のしたにはマンホール

マンホールの上で一服

このマンホールは
地下へと続く
エレベーターなんだよ

一服すれば
動き出すから

その後はお楽し ....
一度目
道に迷う
二度目は
短縮展示のため時間外
三度目、
祝日の関係で振替休み
四度目
ふてくされて向かわず

そして五度目

有楽町の美術館は
中に入れはしても
常設展 ....
横断歩道の上から手を降る君を見つけて少し早く歩く
2年ぶりに見る君は大人になっていて
若くあろうとしながらも僕は老けてしまっているかな
あんなにも愛し合っていたのに朝がくるみたいに夜がきたね
 ....
リビングにおいた
鉢植えのシクラメン
水だけやって
かれこれもう2年
元気なんです
これがまた

冬の花だと思っていたら
去年の夏
狂ったように咲いていた
意地か
誇りか
はた ....
一度でも会いたかった
一度でも会えなかった
それが君の優しさと分かっているんだけど
君の歩幅も知らぬまま ひとり歩いていく
テコテコ歩く犬
テコテコ歩く祖母
織姫と彦星を横目に
犬のうんちは持ち帰る
わたしたちは水辺に立って
空が落ちるのをみていた
低い街はもうみんな焼けて
森たちは水びたしになった
わたしたちはみていた
焼けたりふやけていくそれらを
そしてちゃんと知っていた
ぜ ....
大事な人がいなくなったら、
ひとりぼっちになったら、
どうやって耐えればいい?
悲しいことに私はひとりで、
お母さんが死ぬ前に、
ひとりでいる練習をしているんだけれど、
そうすることでお母 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
腹ペコ魚這 いずる215/7/8 10:37
聖なる夜吉岡ペペロ315/7/8 7:37
父へ川瀬杏香13+*15/7/7 23:59
星合あおば7+*15/7/7 23:53
イチモツデカ太郎「大きい」花形新次1+15/7/7 23:32
暮らし為平 澪8+15/7/7 23:32
洪水列車吐水とり1+15/7/7 23:05
途切れたメモリー或本仲一朗0+15/7/7 23:04
そんな気はさらさらないってつぶやく口のなかでだけクローバー2+*15/7/7 22:47
おばあちゃんと私若桜4+15/7/7 22:42
How you doing!? クローバー3+*15/7/7 22:31
穴のあいたバケツだ若桜1+15/7/7 22:31
イノセントのありかたホロウ・シカ...5+*15/7/7 22:28
赤い酒Lucy15+*15/7/7 21:20
包み込む手のひらから深水遊脚5+*15/7/7 20:54
水辺  越音木立 悟2+15/7/7 19:53
第三十二番札所 禅師峰寺の池北村 守通1+*15/7/7 19:14
小指姫るるりら9+*15/7/7 18:37
機動兵器あさかみ015/7/7 17:04
額縁葉leaf1+15/7/7 8:55
つじつま合わせでもかまわないから涙(ルイ)315/7/7 6:15
震え文字綴り屋 ...115/7/7 1:42
一服南川きま015/7/7 1:12
にゃんと。フユナ5*15/7/7 0:26
横断歩道の上から手を降る君を見つけて少し早く歩く  #poe ...北大路京介415/7/7 0:18
シクラメンuminek...5*15/7/7 0:17
一度でも会いたかった  #poem24北大路京介415/7/7 0:17
テコテコ歩く犬  #poem24415/7/7 0:17
水辺ではるな215/7/6 23:35
お別れららばい015/7/6 22:59

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