僕は八月のサナギです
立派になるつもりでいました
とっくに羽化の時期は過ぎて
まだサナギのままでいます


大人になったら
空を飛べるようになったら
昔はそんな事を友達と
 ....
いつの頃からか
あなたから
心のこもった贈り物をもらっても
私の頭の中のそろばんが
大体いくらぐらいなのかなって
計算してしまって
なあんだ、私の価値は
それぐらいなのねって
思うよう ....
夫をオオアリクイに
殺されたという女と
安い居酒屋で会うことに
いかがわしいサイトに
けったいなメッセージを書き込む割には
きちんとした身なり
容姿もそれなりに整っている
平日の夜だとい ....
花の散る
乱れる心
かの如く

舞い上がり
吹くに任せ
跡形もなく

散れ散れ
留まることなど
想えぬのだから
傘は良い
そっと隠してくれる
面に出てくる表情(かお)を
優しく流しながら
雨音で歌いながら

いけない恋のわずかな
跳ね返りも
落ちてしまった雫が
濁っても
明日には乾くから
 ....
鮮明に君のことが好きだから
言うしかないと思ってる
空が割れて星が降りだすように想ってる
純愛という言葉から遠く離れて
抱き合いたいなんて思ってない

透明に触れてふたりで溶け ....
低い雲がたなびく
雨空のなかで生まれたばかりの冬猫が
ふんわりと尻尾をまるめながら
きっとこの春のどこかで
ゆったりと昼寝をしているように
彼女はまだ目覚めない

もう夢のなかでは
序 ....
―瑞雪―


季(とき)それて花道に白々と瑞雪
菜の花を潰さぬように撫で落ちて
花風の隙間から敷き桜になるはなびら
ひらりはらりと

散り急いだのは
心根白く多くの支え万物良縁頂けま ....
コサメが降ってきた。波板の上で踊りだしたようで、だんだんうるさくなっていく。
開けていた窓を閉めようとすると踊りがやんだ。どうやら、見られたくないようだ。
大きな風が吹きカーテンを揺らす。たぶんオ ....
だんぼーるのなかで
ないていた
しろいこねこ
かわいいって
だきしめてもらいたくて
ひっしにさけんで
このあたりはだんちだから
どこもかえないなんて
しらずに
よびつづけていた
 ....
自分の嫌いだったもの

今もわりと嫌いなもの

1.数字
2.電卓
3.電話
4.会話

人生の二大誤算だと思ったもの

こんなにも電話だらけな毎日と、こんなにも電卓たたかなきゃ ....
なにもないよりは少し傷つくほうが生きている気がしたりするのかな 柳に風が
いつまでもやまないので
僕はここから離れられずに
時間だけが コチコチ
鼓動だけが ドキドキ
規則正しいリズムを鳴らして


柳に風が
ただ吹いているのを見ているだけで
 ....
満杯になったゴミ箱

床に転がった
僕の目

見た

からだ

相変わらず
床に転がっている
笑顔でいるだけじゃなにも変わってくれないんだ

大きな声で言えない好き
そこに破壊がある
目的は周りを吹き飛ばすこと
とてもシンプルなこと

ここに原因がある
とても複雑に見えること
純粋が積み重なったこと
感情が絡み合ったこと

そこに絶望がある
と ....
金沢八景駅の改札口で
待ち合わせた
きみが先に来ていて
人混みの中から
僕をキョロキョロ探していた

僕はその姿に
ちょっとだけ感動した

今まで、こんなに待ち望まれた
ことあった ....
背中合わせで月を見ている さぁテレビの前に集まって
チャンネルは適当で
僕からお茶の間の皆様へ
ささやかな刺激を送るよ

脇役はもういいや
たまにはスポットライトを浴びたい
緊張してないと言えば嘘になる
慣れて ....
白いうなじに
光を多く含んだ
雨が一滴流れていく

きっとレモンソーダの味が
するだろう

誰かが確かめるには
早すぎる
純粋な輝き

バスを待つ少女は
バス以外の何かを待って ....
ねえ、ねえ、知ってる
なあに?
呪いのUSBメモリーって
呪いのUSBメモリー?
そう、パソコンでその中にある
よしこって名前のファイルを開くと
うん
林家三平の動画が始まって
うん
 ....
あのライオンが
曇り空で眠っている

たてがみを
ちょっと立ててさ

呼んでみたけど
片目だけ動いた

西のほうに泳ぎながら
しっぽが雨の粒を払っているんだ

君にニックネ ....
ガスマスクをつけて
しっかりとつけて
逃げ出そう このオフィスから 一刻も早く



自動小銃を手にして
しっかりと手にして
逃げ出そう このストリートから 一刻も早く


 ....
私から
まっすぐ
届け
この想い

私から
まっすぐ
響け
この鼓動

あなたから
まっすぐ
届く
その想い

あなたから
まっすぐ
響く
その鼓動

曲がるこ ....
あたたかな詩は
やさしいてのひら
わかっているこころ
わたしを撫でてください

見知らぬひとの
年輪を刻んだ気持ちが
{ルビ真風=まぜ}だとして
風速は三メートル

命綱を茶碗に
 ....
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
姫と姫
遊びは灰緑
梯子を外した
冬の高さ


あざやかな水色
うたは遅れ来て
ひいらぎ きさらぎ
目を 衣を 脱ぎ捨てる


雪とくちびる
穂の上の神託 ....
わたしの世界はわたしのにおい


海のにおいがすると
雨がふるんだよ

電車をおりると海のにおい

海のにおいは
地元のにおい
家のにおいはコーヒー


音楽室はコーヒーとパ ....
{引用=−−フレデリック・ショパン「夜想曲第十番」に}

  石膏の雨は
  落ちてきて 割れた
  さっき みじかい嵐は
  苔いろの器を引っ掻いていた


  渦のような部屋の 何 ....
他人が赤色なら
身内は何色なのだろう
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
八月のサナギtetsu_5*15/4/10 19:24
私の頭の中のそろばん花形新次215/4/10 19:09
アリクイのララバイやまうちあつ...015/4/10 18:45
花の散る中原純乃3*15/4/10 16:24
雨の日1*15/4/10 16:23
きれいごとかんな5*15/4/10 15:44
彼女の午睡[group]りゅうのあく...5*15/4/10 15:42
瑞雪黒木アン6*15/4/10 13:31
ハルノコサメ(とよよんさんとの連詩有り)こひもともひ...6*15/4/10 0:32
ぎゅうにゅうアンテ215/4/10 0:15
デジネコキボウシマス2012115/4/9 23:23
なにもないよりは少し傷つくほうが生きている気がしたりするのか ...北大路京介915/4/9 23:23
豆腐小僧315/4/9 23:20
今日という夜の部屋はて115/4/9 23:18
大きな声で言えない好き北大路京介115/4/9 22:28
EDENopus015/4/9 21:52
金沢八景花形新次015/4/9 20:22
背中合わせで月を見ている北大路京介415/4/9 20:06
TVスター捨我115/4/9 19:50
レモンソーダ花形新次315/4/9 19:41
よしこ015/4/9 18:55
来遠〜ライオンマリー115/4/9 15:23
ガスマスク、自動小銃、四葉のクローバーkomase...2*15/4/9 15:21
「竹」ともりん115/4/9 14:33
あたたかな詩はもっぷ415/4/9 13:07
花を敷く梅昆布茶2015/4/9 12:15
ふたつ すくう木立 悟415/4/9 11:10
におい南川きま3*15/4/9 3:02
石膏草野春心415/4/8 23:16
独り言13リィ015/4/8 22:34

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