先生、私たちの昼間が消えていきます。
カレンダーに休日がひとつ、足りないのです。
青と赤の隙間に、数字のいち、が。
時計は、今、だけを、さしたがる、から、痛い。
数字が昨日と明日を覚え ....
永遠の分かり合えなさ
反転して
何にも無くなった
(逆忌野清志郎)
でもさ
分かり合えない
分かり合えないって
嘆くのはいやだぜ
もういやだぜ
分かり合えないことを分かって
雨や月 ....
星はながいことひかって
ねむるように消えた
わたしたちは棺桶工場のすみにすわって
それをながめていた
とてもとおくながいところを
物語がながれていくのや
歌うたいたちがはじく音符がこぼ ....
★☆☆☆☆
ちょ〜クソつまらないって
理由付きなのに
それでも4つ星かも知れない
と思えるあなた
育てられ方に問題があります
親を連れて山に入りなさい
山の奥深くに
ずっと、ずっと深く ....
発する柔らかな音のかたちが
まだ定まらないころ
神経衰弱でトランプを捲るように
何度も見て触れて味わって
モノとなまえが一致して行く
意味を纏うのはまだ先のこと
ちいさな器は無限に広く深く ....
きみの悲しげな 薄茶の瞳が
雨に濡れた 捨て犬の耳に重なる
愛してるんだよ と 大きな声で
もし あの雨の日に戻れるのなら
真っ直ぐな思いに 応えられなかったのは
どこかに 罪の ....
テレビの中
子供の頃の私の口癖は 「テレビの中に入りたい!」だった
華やかな舞台の上で 踊って歌うアイドルに憧れて
親戚の前で物まね 未来のスターの誕生ね!って
皆が褒めてくれた 私はすっ ....
机の前の椅子に寄りかかっていると
脂汗が浮かんできて
蛆虫のような気分になる
君はキッチンでコトコトと
夕飯の支度をしていて
それを意識すると
手伝わない自分に再度嫌気がさして
また蛆虫 ....
足の小指が嫌いなのだ
気付いた時には、箪笥の角にぶつかっていたりする
足の小指が嫌いなのだ
爪がひしゃげて白くにごり何よりひどくみっともない
足の小指が嫌いなのだ
スマー ....
好きな言葉かあ
そうねえ、ひとつだけ
選べって言われたら
やっぱり殺傷能力かしら
殺傷能力って
響きが素敵だし
強くて頼もしいでしょ
山の頂上で叫びたくならない?
「さっ、しょう、 ....
自分が行ったことのない場所へ行くと
その場所が新鮮に感じる
そこには自分の居場所がないから
誰かに言葉で傷つけられたのなら
自分の言葉で奮い立たせろ
うたうたうたたねタネもしかけもあるのしっ
てるわかっテルけどしらんぷりしてわたしい
としい4と4で8かいぶんわたわたするあな
たいっちょまえだからもうみせなくていいよ
でもふあんなんでしょ?の ....
一年前の今日
突然私の前に立って
[私、彼のことが恋しくて、恋しくて]と
宣言していきました
何を言ってるの
だからどうしたのと 心の中でつぶやく私を
置き去りにし ....
突然ブガチャガ窓の外
ブガチャガ悪い缶蹴りが
ブガチャガドリブル人を避け
ゴールに向かって一直線
どんなに悲しいブガチャガに
どんなに苦しいブガチャガに
今日は繕い(つくろい)知ら ....
欲しい
記憶媒体として
テープと言っても
樹脂に鉄粉を仕込んだ
アレじゃない
金属のリボンと言えば
正しいであろう
とても高価
磁気記録装置の
最高峰である
シーケンシャルにしか
....
マニー・パッキャオが
試合前に肩痛を
公表しなかったのが
詐欺罪に当たるなら
交際前に
パッドを入れて
貧乳を隠していたのは
下手をすると
絞首刑に値するのではないかと
言ったところ ....
去年の今頃、何を考えていたか
考えていた去年の今頃
よく考えると
来年の今頃、何を考えているだろうと
考えていたことを思い出した
丁度、視力検査をしていたときだ
これは?
横斜め横で ....
退屈を埋めろ
日々の仕事
空白は凶器だ
殺される前に
反芻する昨日
もう味ねぇって
新色が追加
高くて買えねぇ
困った時はヤバいフリ
口ぶりだけが上達
何様気取り?
バレ ....
150507
からからになった台地を背負う
神話時代の住民たちが大型休日も作り上げた
なかなか好い後輩が増えて増えて
今では曲紹介する可能性を
ディスクジョキー ....
視線の爪を切りながら
空を横切るむらさきの溝
曇にも屋根にも放たれる
音より遅い花火たちの粉
うつろな器の重さに驚き
なかのものをこぼしてしまう
姿の無い痺れを ....
「あ」と
「い」の間に
それが存在すると仮定して
そこにきみの姿を描いてみる
知らないから知りたくなる
知ってしまうと見たくなる
見てしまうと触れたくなる
触れてしまうと手に入れた ....
見えない電話に
がなり立てていた誰かが
電話を失くして泣き叫んでいた
見えない犬を蹴りつけ
引きずりまわしていた誰かが
犬に逃げられ 泣き叫んでいた
....
愛したいけど愛しかたわからず
愛されたいけど愛されかたわからない
それは道理
愛しようとすれば拒絶されたし
愛されようとすれば束縛されてしまう
ふるさとの大人たちは怯えていた
自分の威厳は ....
あの窓の1つ1つに
今日というドラマが詰まっている
喜怒哀楽では語りきれないようなドラマが詰まっている
あの光の1つ1つに
明日というドラマが滲んでいる
喜怒哀楽では伝えきれない ....
だれかの中に
深い森があり
そこから時折
聞こえてくる
ピアノの旋律
たどたどしく
弱弱しいので
耳を澄まさなければ
上手く聞き取ることができない
鳥は生まれつき
歌の遺伝 ....
拝啓、冷蔵庫様
長い間ご苦労さま
十六年間、寝食を共にした
おまえが逝ってしまい
わたしはとても寂しいよ
突然のお別れだった
何だか、冷えが悪いと思っていたら
冷凍食品が自然解凍 ....
キリスト教では
全ての植物
全ての動物
を
統べる権利を
神が
人間に
与えたとある
とんでもない間違いである
犬と人
従属するから
犬は好ましい
ハイソサエティ的 ....
{ルビ処女=おとめ}はその森に入ってはならない
森に入ればきっと出会ってしまうだろう
そして血よりも紅いその薔薇を手折ってはいけない
薔薇を手折ればきっと恋に落ちてしまうだろう
それは ....
犬が寝息を立てている
ラジオから軽快なJAZZが流れる
コトコトと白ワインでトマトを煮る
犬の隣に座って
本を読む
それはとても奇妙な小説ではあるが
これと言った内容が無い物語
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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