死は染み込んで染め上げる
焔が舐めたまだら紙のように
あゝ 死を忘るゝな
近しく側にいつもいるのだ
それはあなたと産まれた
あゝ 死を忘るゝな
安ら ....
俺はとうとう人間の果て
人間の意味するところの一番端っこで
ようやく意味の体系にぶら下がっている
人間たちよ
そのまなざしをやめるんだ
しぐさをやめるんだ
表情をやめるんだ
....
梅雨が深まった頃
家の庭で蛍が飛び交う
毎年家族を楽しませてくれる
蛍を見られる場所が減っている
環境が悪くなっている
綺麗な環境に戻していきたい
綺麗な水に吸い寄せられて
....
トンネルぬけて山をぬけたら
うみがみえるよ
くずれかけた駅舎と
目を焼く砂浜
すぐ背後にせまるあおぐろい山々
線路に分かたれた
境界線のむこう
ぎょっとするといいよ
コントラス ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
....
ジョージ、君がいなくなって、今年でもう三度目の夏が訪れようとしています。
ピンタゾウザメがいなくなったことで起きる弊害は今のところ
私の生活に訪れてはいません
アインシュタインや夏 ....
肺がすっかりしぼんでしまったから、
彼女の吐息で満たしました。
吐息に思えましたが、空気でした。
彼女は存在しません。
しかし、朝やかましいすずめの声などいろんな媒体に憑依して現れます ....
生温い愛なら
鋭い憎しみの方がいい
そう言って
頭に懐中電灯を巻き付け
日本刀を両手に
夜の渋谷を駆け抜けた
きみの姿が
NHKの気象情報に
ちっちゃく映っていたよ
ちんこのしごき方には
本人の意思と手によって
射精する「自慰」と
他者にお金を払い指示することで
射精する「手コキ」
の2種類がある
「自慰」は別名オナニーとも呼ばれ
オカズが必要とされ ....
僕が死んだら
僕のなかにある
心や想いも
生きては行けずに
死ぬのだろうか?
僕が死んだばっかりに
猫捨て山に 陽が落ちて
カラスは 山に 帰れない
七つの子が 死んだから
私は どうして 生きられよう
夕焼け 小焼けで 日が暮れて
死んだあの児を 探しても
赤とんぼは もう 飛 ....
彼は いつも 何を 見ているのだろう?
それは たぶん、 永遠の時間と 無限の空間
けして 変わらないもの
彼は それを 見ている
みたまえ、彼の 軽やかな 足の運びを
....
東京は神保町にてプードルが買える柏水堂が閉店
したのを知った昨日は悲報から二カ月あまり経ち
立ちっぱなし待ったなしの洋梨あんまりなかった
なってイチゴロゴロめりーべりーくるしみますな
撮影は冷 ....
わたしの流した涙が
水紋となって
何処かの誰かに掬われたなら
どんなに幸せでしょう
千の言の葉から
一枚の枯れ葉を拾ってくれたなら
どれほどの救いがあるでしょう
ひとしずく
....
手垢にまみれた言葉を聞きながら、
欺瞞にまみれた手指で抱かれた。
空に一本の飛行機雲。
小学生の呑気な下校。
詩人のつくったベンチに座り、
詩人のつくった空を見上げる。
凍った ....
すずめたちがやって来て
シーツに吹きだまる夜を食べていく
身体があんまりかるいのに
心ばかり重たくてやりようがない
びしょびしょにつかれるまで身体をつかいあって
腕もあがらないで笑っ ....
虞よ…
虞よ…
我が騅は踏み出せず
ただ嘶くばかり
四面は楚歌に満ち溢れ
凱歌は空を覆う
天帝は我らを召さんと欲す
白銀の刃は舞い
如何とやせん
頬笑む君 ....
ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ
ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ
両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている
石のう ....
押すなよ!押すなよ!といってる人の
背中を押すのはよしなよ
ねえよしなよ
押すなよ!押すなよ!といってるくせに
背中を押してもらうことを
期待するのはよしなよ
ねえよしなよ
俺の ....
ガードレールの内側に
くくりつけられた花束
それに向って手を合わせる
初老の女性がいた
先日、その場所で
交通事故があったことを
私は知っている
バイクとワゴン車の衝突で
事故 ....
そうだったよね
くねっとすること
ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる
それって変態じゃない?
とわたしが言うと
とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
偶然だと信じて疑わない
まぬけな横顔
寝息をたてるあなたの頬を
指でなでる
地の底まで貶めるために
ひと夏のあいだ張っていた罠に
まんまとかかって
バカ丸出しで
イビキをかいて
....
たぶんぼくらは
ひとつのベクトルなんだ
サディストであれ
マゾヒストにしろ
ゼロとして生まれて
あまねく世界に分解される
あるいは不分明の万能から
....
「受け入れる。」という行為は
「己自身が楽になる。」という事だ。
諦めとも違う想いを引き下げて
父の骨壷を墓の中に収める。
(ごりっ・・・・。ごりっ・・・・。)と
重い扉 ....
母になれぬ娘と泣いてやる
乳房切除して母という字
母乳ぴんく
ウンコの仕方には
本人の意思とは関係なしに
ウンコそのものの動きによって排泄される
「自己排泄」
本人の意思によって
今まさに捻り出される「指示排泄」
の2種類がある
「自己排泄」は所謂 ....
ねぇ神様
僕が生まれた時
涙を流しながら叫びました
僕が生まれた事を教える為に
僕の声を聞かせたかったからです
それは母親にではなく
父親にでもなく
神様に
ねぇ神様は僕の声が聞こ ....
揺らいだのは感情で
誰かと違っていたいだけ
醜い事なんて自覚しているけど
哀しい言葉しか受け入れてくれないね
卑屈な痛みは気付かないくせに
始めから嘘だった訳じゃない
まるで水の中みた ....
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