またはじまる、
慈愛、
家のなかの壁や床をすばやく這う、
八本足の、
ちいさなニンジャ、
ことしも繰りひろげられる、
ほとんど割にあわない、とてもスケールのちいさな、
大とりもの帳、
....
私は通路、媒介する物
表し在るのは
只ひたすら
鎮まり明るむ意識に
到来する物
ポカリ、と
まるで金づちで脳天やったくらいの
陽気な金曜日だ
現実がたとえゴミだらけの砂漠でも
他人なんかどうでもいいしいつでも死ねると思えば
芯にぽかぽかした柔らかな微笑みが生まれる
....
意識を鎮めて、
意識に沈みゆき 、
時の透明になる頃
深層の暗闇を照らし出し
蟻塚にアタマ突っ込み
うじゃうじゃ蠢き動き出す
震え揺れる光の新緑 ....
死ねないから
生きているんだよ私
ショック?
本音だよ
なんて罰当りな
・
ある時から
人生の目標を
失っている。
夢は
みんな叶ったから
・
新たな
夢や目 ....
かけおちだというのに
きみは鞄いっぱいに猫をつめてきた
折れそうに細い指を赤くしながら
地下街でのむビールは
すこしだけ甘い気がする。
そう言って靴を脱いで
もうここでもいいかあ、 ....
郊外にあるダイソーで
紙で作った三角帽子を買った
すでにアマゾンでは
大きな音のするクラッカーや、
笑いを誘う白鳥パンツとか
ザビエルのかつらも買ってある
――今日は息子の誕生日――
....
読点でできた蛙
なのか
蛙でできた読点なのか
文章のなかで
勝手に
あっちこっち
跳び廻る
読点でできたお酒
ヨッパになればなるほ ....
私という存在は
銀河の端に灯る刹那の光なのです
それ以上でもなく
それ以下でもない
巡る季節に酔いながら
下手な歌をうたいます
誰かに届くように
誰かに問い続けるように
私 ....
桜の花びらがはらはらと散るやうに
今日も命尽きた人人が五万とゐる。
それは至極自然な事で、
春の、或るひは生の宴の後の寂しさは
一陣の風と共に桜の散った花びらが渦巻く底へと沈み込む。
さうし ....
草履の釘
閉ざされた要
時の変化になぞらえた人々
私の受け入れ方と
相反する一つの初夢
水色の扉 白い雫
高等の先入観は内向的
語る仕草は綿飴の内側
白くなくても白い天使
呼ばれ ....
新緑の深まり始め
のびやか緑匂い立ち
ふんわり揺れ躍る
吹く風に合し律動し
進む季節の成長ぐんぐんと
あれほど優しい無関心の世界、
いつからか親和し始めながら
私は自 ....
○「終活」
僕は
体調に合わせ
天気に合わせ
女房に合わせて
暮らしている
○「年寄りパラダイス」
年寄りっていいねえー!
朝ゆっくり起きれて
年寄りっていいねえー!
年金があ ....
これは思うだけで
十分だ。
星の果実
天空にあり
その姿輝く
・
過去のことを
あんまり
思い返せない私
だから手紙は
宝
・
「さて、
自然は自然に於いて
....
僕は夜を
遠くを見ることによって感じる
そして静かに公園を歩く
僕ではない存在を思いながら
ベンチの方へと歩く
桜を 色として感じ取りながら
その一枚を 手にとって
もう一枚を 掴み ....
ふたつ目の
おばあさんに
挨拶する、
(開かれた戸口
繋がる意志、
妨げの石置かず
戸口開かれ続け)
「歓び静か寄せ来ます」
ふたつ目のおばあさん笑う、
辛く哀しい過 ....
あのとき
僕は一体何をしていたんだろう
今考えてみても思い出せない
あの三年間で何かが
決定的に変わってしまった
すぐに元の生活に戻ると
高を括っていたけれど
実際は元に戻ってなんかない ....
短歌、詩の時間だ!
たんかしのじかんだ
炊いてけ、深読み。夜が更けていた。
たいてけふかよみ よがふけていた
寝た妻が深読み。夜が深まったね。
ねたつまがふかよみ よがふかま ....
自分だけの幸せ
諦め
誰かへ他者達へ
自らを捧げる
幸福の法則 、
そうしてわたしは再生する
真の私となり新生する
、
魂に孕まれる永遠の ....
私たちの群生地 は 、
新しさばかり気を取られて
無くなっていく
どこにも見えない
消えていく
どこにも行けない
虚空だけが写しとる色がある
宇宙の深い色合いの
蒼穹が星明に敗れ
私 ....
私よ
出来ることを
楽しめよ
出来ることに
ありがとうさま
・
これで最後ではない
冬の置手紙の結晶は
ひらりひらりと舞う
いつか いえ
いずれ解ける雪国の雪
・
....
見えない
けれど
在る
空気を
吸っている私
・
植物
達の
おかげで
空気が
在る
・
最期まで
空気を
吸っているだろう私
大気に私の
見えない証
未来はマロンチック
ジョージは山に登る
あやふやな雪の上を
噛み締めながら
死んだ心のジョージは
まだ嶺を歩いており
隠し続けている
黄色い空は眩しい
まぶしい
ラポール ....
頭が重い、働かない動かない力がでない
(84%)[42/50]
溶けていると感じられる温さ、毒を吸わされた展は、
そのものを刈り取る 氷上の青いタブーにある。
赤黒く汚れた鋸も。遠くのむらでは汚れなくキレイで、
きっと老いた姿で談笑している賑わいに過ぎない。 ....
死に方について考える
病院にいて面会もようせず
天井を見つめたまま死ぬ
どんな気持ちなんだろうと
怨念がおんねん
皆、あたりまえに
そういう死に方をしている
死ぬときは
畳の上で死 ....
満ち足りて
何も言いたいことがない日
わたしは
使われなかった切符になっていた
古いけれど新しくて
行きたかったけれど行けなかった
そんな後悔さえも通り過ぎて
紙きれのように たいら ....
農道で戦車を追い越す軽トラは
収穫したサツマイモを満載している
焼酎造ってるほうが平和だがな
軽トラの若者は思うけど
アル中の父親のいる家族にとっては
ちっとも平和なんかじゃない
砲塔はじ ....
「だからリルケの秋以上を僕は知らない」
と
なんかちょっとドラマがかったセリフみたいなのを
思いついたので
書く
似たようなことは前に書いたなー
なんだろう ....
救世主さまは
人類を救済されたのだろうか?
本来なら
すでに滅びているはずの
愚かな人類を
いまだ
生き延びさせてくれてるのだろうか?
それとも
これから
....
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