ピストルを手に入れたら
隣の新婚夫婦を
無理心中に見せ掛けたい
だけど肝心のピストルがない
仕方ないので諦めるとして
これだけは言っておきたい
他人の幸せほど
ヘドが出るものはな ....
実際にはない
輪郭線を
描いてみる
ぼやけていた
表情が
何故か
しっくりする
きみがずっと
きみらしくなったよ
現実が正確に
現実を表しているかと
問われれば
....
全ては存在しないのです
憎い顔 愛おしい顔
その相手のことを思うのでしょうか
でもほんとはそれらは影で
自分ができなかったことやらなかったことを
悔やんでいるということでしょう
形を憎んで ....
肉痛に耐えて耐えて
喚きのた打ち
魂の刻んだ運命を実感し瞑目
己、受け容れる
愛する者の遠去かり
虚脱気力萎え
この孤立に
独り在る己呑まれ混沌
耐え得るか?いつまで
さ ....
憎悪と欲望渦巻くこの界で
残された己の生、
あの善なる黄金に輝く頂きへの意志
育み保つ。
しょうもない青春を
「く」の字に
折り曲げてやった
情けない顔した海に
バカヤローッて
ぶん投げたら
ブーメランみたいに
かえってきて
おれに突き刺さった
△を想像するとき
私はいつも驚いてしまう
声を
憶えている
今でも鮮明に聴こえてくる
言葉や吐息のひとつひとつが
身体に馴染んでいる
足がすくむほど
愛しいと思うときがある
....
毎年その色を変える紫陽花に、
かたつむりは言いました。
「きみは色々と人を楽しませるし、
すてきだね。うらやましいよ」
少し口先をとがらせて。
紫陽花が言います、
「あなたは立 ....
だれもきょう
ここにいなくても良いのだ
錆びたてんびん座
図形
意味なしのことば
切り分けられる空間
ここにいなくても良いのだ
うつむかなくてもいいし
生きていなくてもいい
....
殺されたモブキャラにも家族がいる
友人が忙しいらしかったので
雨の中 私は
何を求めるわけでもなく
人混みの中
どこにいくあてもなく渋谷のざわめきの中を歩いた
ただ 歩くことだけ
多くの若者が同じではないだろうか
一本 ....
「死」というものは、笑えぬもの。
五年前の冬
八十九年の生涯を、閉じた
婆ちゃんについては、笑えるもの。
在りし日の婆ちゃんの
面影が今も座る食卓の席に
遺影を置き
孫の僕は冗談 ....
地下鉄は人工知能で操縦されていた。昔はひとが運転していたそうだ。信じられない話だ。
ぼくはマイケルジャクソンと田中将大に挟まれて座っていた。ふたりからか、ふたりのどちらからか、車両からか、虫の匂いが ....
みどり色の風に 恋をして
いつまでも どこまでも
歩いていけそうな 気がしていた
かなしみの色は 空のいろ
はるか遠くに 流れゆく雲は
やがて 消えてしまうでしょう
あてものな ....
黒い森包む静謐
包む深淵に踏み沈み
朦朧と憧れ辿る境の途
溶け消え逝く恍惚迷妄、
抑え抑え。
真夜中、終電逃してて、窓辺にふいにうかんだ顔、
なんだかもう、流れていってしまいそう、ごめんね。
切りとってみていたい、街あかり、ぼやけた雨の真ん中を、
すこし行きすぎてます、降ろしてください、 ....
おまえを四つん這いにして
全部開けっ広げて
しげしげ観察してやる
においも嗅いでやる
舌を押し込んで
蜜を啜ってやる
おまえが達するまで
繰返し、繰返し
やってやる
ちょっと休憩 ....
窓の外は夕焼けだった
西の空が燃えてしまうのじゃないかと
男は本気で心配をした
世界が端から燃えてゆくなら
何を持って逃げようか
あの手紙
あの写真
あの画集
あの女
一体どこへ逃げ ....
日曜は嫌だ
退屈だし切なくなるし
他の曜日と違って色もないし
日曜は嫌だ
かぎられた空間で
いびつな自分が
腕を伸ばそうとしている
何かを食べる。
咀嚼する。
ばりばり、
見えない何かは消えていく。
(求めてはいけないよ、自然にかえればいい。)
そう肩を撫でられても、
わたしは雑踏の海を
溺れながら ....
子どもがDSで
毎日戦っている
飽きることなくひたすらに
人は戦うのが好きなんだ
戦いがなくならない理由が
これだと思った
しかし子どもは
ゲームソフトに一喜一憂しない
どうもゲー ....
『sunset』
行き道より重い足取りで歩く帰り道
オレンジの陽だまりが緊張した心を溶かして
雪解け水のように冷たい涙が流れた
失敗だらけ いいところなしの僕にさえ彼女は頬を寄せて ....
白いサプリメントが必要だ
まともじゃやっていられない
深夜、記憶がなくなって
いつの間にか
コンビニレジ待ち3番目のお客様に
なっていたって
強引に1番目のお客様になっていなければいい ....
楽しいだろうに 悲しいだろうに
うに のほうに気をとられ
うつぶせに組み敷かれ
どじょうのような目ーしながら
砂利のここちを確かめる
右の頬ー 左の頬ー 右の頬ー せわしなく
....
雨粒が小さな花を咲かせては
微かな匂いとともに散っていく
この瞬時の花々は
大地のてのひらに握られ
次々と貴重な命を失っていく
これは供犠であろう
あるいは祭儀であろう
今日 ....
移り気な紫陽花はぼくに語りかける
耳をそばだて聴いてみると
かすかに聴こえるけど
何を言っているのかわからない
紫陽花は黙っているが心地よい
語らずとも
ぼくはきみをみているのだか ....
ロボットに生殖機能はあるのでしょうか
ロボットは
無性生殖なのでしょうか
有性生殖なのでしょうか
それとも
ロボットは増殖しないのでしょうか
もしも増殖しないとしたら
一つの絶対 ....
見る気も起らぬ走馬灯
愛 あまりに静かな断末魔
涙でにじんだ蜃気楼
登れなかった摩天楼
手伸ばせど 消えにし桃源郷
二人の日々は絵空事
私はもともと根無草
気付けばいつでも袋小路
無限 ....
たずねてもいないのに
自分のことや 他人のこと
ババババーッと しゃべりまくる人
そんな人が 機関銃の弾切れみたいに
一瞬 静かになったとき
その口元から もれる煙を
ぼーっと見るのが、好 ....
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