どこか遠くできみが
笑っているのを確かめて
ぼくは手に吐き出したエゴイズムを
ティッシュにくるんで捨てる
願わくば死ぬまで
薄暗い愛情をきみに
好きなものの話をすると
なにがいーのと聞かれて
好きな人のことを思ってると
どこがいーのか聞かれる
別にいーから好きなんじゃねーよ
なにかしら受け入れて
生きてると
そんなものし ....
昼過ぎに悪夢にうなされて目覚めた
つけっぱなしのクーラーでのどを痛めていた
そのままソファに寝転がりテレビを見ていた
テレビに文句をつけながらチャンネルを変えていく
まるでパソコンの前に座るこ ....
え、なんだよ。
手、離してよ。
空いた手が塞がらなくて困ってる?
口じゃなくて?
あ、そういう意味じゃないのね。
そう、それは…
手持ち無沙汰だ…
いや、これじゃ、そのままだね。 ....
きこえるものが
みなすいとられていく
みえるものが
みなかすんでいく。
私のなみだを誰も知らない。
ティッシュ箱を並べてみても
素通りされてしまう。
だから私は、
道化 ....
見てご覧
卵みたいな月だよ
見てご覧
オバケみたいに真っ赤な月だね
ちゃんと 見て
あっ 見えなくなった
もう せっかく綺麗なのに
高校時代 母が迎えにきてくれる車の中で
....
こぼれる時間は青い砂だ
と あなたが云う
青い谷に迷い込んだ蝶はわたし
不在しつづけるひとつの青い無名
立ち尽くしていた
凡庸な言葉の出かかるのを ぐっとこらえ
まるでひとつの禁忌
....
優しい嘘が連れてきた孤独
埋もれてしまった君が見た世界は
心に大きな闇をもたらした
あの時聞いた残酷な言葉は
きっと二度と 君の中から消えることはない
何度目かの激情 ....
熱中時代熱中症編を
防ぐには
どうしても
貴女の尿が必要だと言ったら
貴女は私に
自分の尿を提供してくれるのだろうか?
尿を欲しがられるって
愛としては
最高級だと思うのだけれど
....
蟻は汚染された土壌を
歩きながら、
花に出会った。
花は土壌から芽吹いた。
笑顔のまま生まれた祈り。
手のひらに、
流れ落ちる
黒い涙が、
咳き込みながら
抜け落ちた束の間を ....
鮮烈な闇の中で
炸裂する
赤い青空
遙かに千切れさった
芥子粒のような祈り
忘憂(ワスレ)草を身につけた群衆の
漠とした大地の上を
勿忘(ワスレナ)草を胸に抱いた乙女は
咳 ....
見かけはふつう
少し美しいくらい
性格もふつう
少しやさしすぎるくらい
それなのに
嫌われやすく
面倒に巻き込まれやすく
しばしば傷つけられてしまう
そんなあな ....
MacBookが熱くなってしまった
この詩を書いている僕は冷え切っているのに
Syrup16gを奏でるスピーカーも熱い
気温三十四度の中冷え切っているのは僕だけだ
理解者など存在しない
....
頂点に辿り着いたカマキリが
同じ目線で睨みあいをしてる
振り上げてしまったその右手の先
空は相変わらずそこに立ってた
氷点以下と気付いたかな君は
とはいえ変ね 痛みが意図してる
振り替 ....
見ただけで
その人の何がわかる?
雨が去って
夜が去って
嗚呼
今日も
道路は道路のままで
そのことに
私は安堵する
もう
ずっと長い雨が
私を覆う
黒い雲が
急ぐよ
たましいが
しっぽがそこに
....
コンビニも
真夜中のファミレスも
あなたといるとどうして
あんなに
輝くんだろう
ありきたりの
ミニパフェが
あなたと食べるとどうして
あんなに
素敵なんだろう
さみしいと ....
名前を呟いて目を閉じれば
愛おしい顔がすぐに見える。
「会いたい。話がしたい。」と思い
電話帳を開いても
ボタンを押せないまま蓋を閉じた。
(梅雨の空模様。)
ぽつ ....
ぐっ・・・・。と飲み込んだ負の感情。
ふとした時にこぼれて
些細な変化を気付かせた。
「それはまるで、革命前夜のフランスのよう。」
小さな狼煙が上がり始めると
その ....
手を当てて暖めようとしても
冷たい頬は硬いまま。
閉じた目を開こうと話し掛けても
名前を呼ぶ返事は無い。
「お父さん、おはよう。」
朝起きた私はいつものように
挨拶をする。
....
クッキー。チョコパイ。
パイナップル。崩壊。
さっきまで缶切り探してる
フクロウの首で周りを全て
手錠。どくろ。
UFOキャッチャー。
....
感情は結局最後まで 暴れて逃げだしたりはせず
体の内でただ 小さく静かに揺れていた
おかげで私は 私を保ったまま
望んだとおりの形で 消えていくことができる
一度も辿られることのなかっ ....
水気が日に蒸されて
遠くの景色が霞の向こうだ
夏が白く霞んでいる
山にも霞がかかっている
でも山のそれは白ではなかった
山はなんだか青っぽく見えた
きみの周りに ....
それガチじゃん
ってミサキちゃんは
抹茶シェイクのストローをくわえたまま
モゴモゴ言った
小学生でも
今どきそんな初恋しないし
ってからかわれて
気が楽になった
って
イヤイヤイ ....
夜空がとってもきれいだから
とってもきれいだから
ワタシたちは
二本足で立つようになりました
つめをきった
爪を切ったの
もうあの人のために
オシャレなんかしないように
そもそも塗るのがうまくいかないと
イヤなタイプだからさ、わたし
塗ったり落としたり
面倒くさかったんだ ....
夜
ひとつの金属が鳴り
かけらのように冷えてゆく
響くことなく かがやいてゆく
背中を押す手が
ふいに昇る
何本かの指を
残したままで
声を映す手鏡に
....
馬鹿ほど
余計なことを考えて
みんなに迷惑を掛けるので
考えなければ良いと思う
しかし、考えるなと言っても
馬鹿になればなるほど
自分を馬鹿と思っていないので
ついつい考えてしまう
....
選択は
すべて
最良のものだ
その中で
耐えて受け流して
喜んで
生きる
根を下ろすだけだ
会いに行きたい
人と
つきあおう
それが
いいじゃないか
会いたいけれ ....
茹だる暑さ
蚊に刺され
腕をかきむしりながら
草もむしって
お米は炊かなくていいのかな
そんな疑問 胸にしまい
手を合わせていたころ
頬を伝う汗と
線香の香りにくらくらした
....
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