トムトムのリズムだけが頼りの様なRadioheadの曲を
今は聴いていないけれどもここは薔薇の無い世界
いつまで居ても何か山岳めいた塊を遠方に配置し
手前には薔薇の無い草原をちりばめてのべつ幕な ....
乗り合わせた連中と
サイコロ振ったりカードを捲ったり
酔っぱらって歌ったり
ここで生まれた
もの心ついた頃には船の上
過去の航跡をぼんやり眺め
濃霧に満ちる行き先に目を凝らす
詳 ....
平常心を保つことの難しさを
一番 知っている あなただから
赤いリボンを 一つ あげる
あなたが ときわはぜ 一等賞
時が流れて 風も流れて
太陽の光と 雲が乱れると
同じ 色 ....
冷たい水に潜るとき
気持ちよくて
本当にすべてがどうでもよくなる
海の底から見上げる水面は
なんという美しさ
ちっぽけな息が尽きて
ぽっかり海面に浮かぶ
海に支えられてぷかぷ ....
久しぶりに真夏に行った海
日焼けも化粧も忘れて
何もかもをさらけ出すように泳いだ
海育ちにとって
海自体が故郷だ
子供の頃から私を知り尽くす場所では
もう
名前すら必要ない
水にもぐれ ....
初めは意地悪されただけ
仕返ししたら
少しだけ体が膨らんだ
今度はひどい目にあった
怒りにまかせて復讐したら
みるみるうちに体は大きくなった
大きくなった体は
他人の ....
くたばれという言葉しか思いつかないくらい
ダメ人間の温床だねこの世の中は一体どんだけいるんだ
みんな死んでも誰も悲しまねぇよ
俺は死んだら世界中が世界葬をあげてくれるだろうよ
そんだけ俺は偉い ....
その程度のものなんだよ、図書館でミント味のコーヒーどくどく、血液みたいね、こぼしながら、単なる五億としての私をみんみんとあの人の言葉が引き伸ばしている。本当に本当に、いらなかったんです、
(館内 ....
目の前で
あなたのことを語る女は
他でもない私自身です。
私は今
友と呼ぶ人の話を聞いています。
目を輝かせ
あなたの事を笑顔で語る女の話を。
「私も好きなんです。あなたに負 ....
(食べかけのマドレーヌが、道端に落ちている。)
返信の無いメールとSNSに並ぶ数枚の写真。
私の存在は、何処かに追いやられ視界にも入らなくなった。
「元々、何処にも居なかった。」と
....
青い陶器に詰まった白い骨
その欠片を一つつまんで
ぎゅーっ。と握り締める。
すぐに崩れ落ちた手のひらの欠片は
流れ落ちるはずの涙に代わり
手のひらの上で水滴のように散らばった。
....
真昼のプールに魔が差した
泳げないって言ったっけって
シブキがはねて永久にすこやか
可及的すみやかな人口呼吸で
小学生の夏を塗り潰すクレヨン青い
ヨットハーバーまで歩いた帰り道
思いが ....
木陰って
なんて気持ちがいいんだろう
光があるのを分かってて
遮られる あのドキドキ感
明日 久しぶりに
きみに会える
それが分かってて
越えられない
日付変更線の あのワクワク感
....
書いて 書いて
消せるものは 消せばいい
心にはいつだって
鉛筆と消しゴムがある
あなたとのことは
強すぎる筆圧で
かすかに
残ってしまった
世界は止まらない
法でも止まらない
人心でも止まらない
拘束でも自由でも止まらない
止めようと
止めまいと
止めようと
止めまいと
戦争ひとつとっても
....
150804
イメージの缶詰を足で踏み潰す
踏み潰したら、蹴飛ばしたら
昼のプールに飛び込んで
息を深く吸い込んで
底に沈んだ落ち葉を拾うんだ
まだ5月、冷たい水に飛び ....
どこか遠くできみが
笑っているのを確かめて
ぼくは手に吐き出したエゴイズムを
ティッシュにくるんで捨てる
願わくば死ぬまで
薄暗い愛情をきみに
好きなものの話をすると
なにがいーのと聞かれて
好きな人のことを思ってると
どこがいーのか聞かれる
別にいーから好きなんじゃねーよ
なにかしら受け入れて
生きてると
そんなものし ....
昼過ぎに悪夢にうなされて目覚めた
つけっぱなしのクーラーでのどを痛めていた
そのままソファに寝転がりテレビを見ていた
テレビに文句をつけながらチャンネルを変えていく
まるでパソコンの前に座るこ ....
え、なんだよ。
手、離してよ。
空いた手が塞がらなくて困ってる?
口じゃなくて?
あ、そういう意味じゃないのね。
そう、それは…
手持ち無沙汰だ…
いや、これじゃ、そのままだね。 ....
きこえるものが
みなすいとられていく
みえるものが
みなかすんでいく。
私のなみだを誰も知らない。
ティッシュ箱を並べてみても
素通りされてしまう。
だから私は、
道化 ....
見てご覧
卵みたいな月だよ
見てご覧
オバケみたいに真っ赤な月だね
ちゃんと 見て
あっ 見えなくなった
もう せっかく綺麗なのに
高校時代 母が迎えにきてくれる車の中で
....
こぼれる時間は青い砂だ
と あなたが云う
青い谷に迷い込んだ蝶はわたし
不在しつづけるひとつの青い無名
立ち尽くしていた
凡庸な言葉の出かかるのを ぐっとこらえ
まるでひとつの禁忌
....
優しい嘘が連れてきた孤独
埋もれてしまった君が見た世界は
心に大きな闇をもたらした
あの時聞いた残酷な言葉は
きっと二度と 君の中から消えることはない
何度目かの激情 ....
熱中時代熱中症編を
防ぐには
どうしても
貴女の尿が必要だと言ったら
貴女は私に
自分の尿を提供してくれるのだろうか?
尿を欲しがられるって
愛としては
最高級だと思うのだけれど
....
蟻は汚染された土壌を
歩きながら、
花に出会った。
花は土壌から芽吹いた。
笑顔のまま生まれた祈り。
手のひらに、
流れ落ちる
黒い涙が、
咳き込みながら
抜け落ちた束の間を ....
鮮烈な闇の中で
炸裂する
赤い青空
遙かに千切れさった
芥子粒のような祈り
忘憂(ワスレ)草を身につけた群衆の
漠とした大地の上を
勿忘(ワスレナ)草を胸に抱いた乙女は
咳 ....
見かけはふつう
少し美しいくらい
性格もふつう
少しやさしすぎるくらい
それなのに
嫌われやすく
面倒に巻き込まれやすく
しばしば傷つけられてしまう
そんなあな ....
MacBookが熱くなってしまった
この詩を書いている僕は冷え切っているのに
Syrup16gを奏でるスピーカーも熱い
気温三十四度の中冷え切っているのは僕だけだ
理解者など存在しない
....
頂点に辿り着いたカマキリが
同じ目線で睨みあいをしてる
振り上げてしまったその右手の先
空は相変わらずそこに立ってた
氷点以下と気付いたかな君は
とはいえ変ね 痛みが意図してる
振り替 ....
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