手を伸ばせば届きそうな位置に一つの星がある。しかし手を伸ばしたら、なぜか手がつることばかり恐れて、結局どの星だったか、見失ってしまう。
探しあぐねて、必死に色んなところへ手を伸ばす。そうすると、ほん ....
夜陰に揺れ流れるこの光彩
煌めき煌めき
イラつく痛み
鎮め静か
魂の聖処
照らし底から
意識を広げて
幾多の欲望括弧に入れ
光の帯は五感越え、
透明な衣まというねる
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った
食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
やさしいことばで君をえがく
長い髪の、
今は
とても みじかく切ってしまって
君が泣いている
君が笑っている
でも本当は、
ひとり静かに怒っている
縁側でひざを抱いて座ったまま
....
脱皮の夜
徘徊する動物たちは
一斉に時間を蒸発させて
つややかな静物となる
脱皮は内部より始まり
うごめく老廃物が
細胞の隙間を練り歩き
外気に凍らされて
喜悦の皮膚となる ....
何になろうか
空を飛ぶ鳥になりたい
海を泳ぐ魚になりたい
土を潜るモグラになりたい
でも人間に殺されちゃう
人間になっても殺されちゃう
何になって何をしよう
どうせここには誰もいないし
すこしくらい良いだろうって
思いっきりチョークで書いた
清水、佐藤は高橋の彼氏だよ
世界中で僕だけが、テストで
ずるをしたやつを知っている
そんな気分で生きてい ....
規則正しく揺れる君
両方の靴が飛んでった
私はもう駄目だ
そう呟けば俺はもう駄目なのだ
もはや俺には字が読めねえ
腐心する毎日さ
気取り果てた俺だ
自己紹介すらままならない
お立ち台に立って
インタビューされることもない
量産 ....
夜がどうしようもなく怖いから
空が色を変えたら
眩しい光で迎えておくれ
息苦しくなるくらい眩しい光で
集団的自衛権なんて
当たり前過ぎていて
全然面白くもないので
例え味方でも
「こいつ、使えないな」
と思ったら
後方から撃っていいという
法案にしてくんないかな
前方はじじいか馬鹿にし ....
お母さんとはなすとき
うめられた地雷をときどきふむ
お母さんを怒らせると
いつまでもかなしい
お母さんはいいな
お母さんは自由で
ずっとずっとそうおもってきたんだよ
それがち ....
風は、いつも 不意に 訪れる
閉め忘れた 窓の スキマから
予感さえ なく
クリーム色の 壁の 棲み家に
押し込められた 日常
拘縮した生と 隣合わせの死の
....
後ろ指 指される 生活よりも
蜂に 刺された方が マシですか? なんて
本気で 聞いて来るんだから 困っちゃう
ブン・ブン・ブン
ぷんぷく 怒っている訳じゃあ ありませんヨ
君の事は ....
「集団的自衛権の行使容認」の明確化
いつからか 憲法改正という正規ルートから脱線か
いつからか 「憲法改正しなくても大丈夫」って裏ワザか
閣議決定での憲法解釈変更から安全保障関連法案の成立で完結 ....
嫉み
獰猛な自己顕示欲
お前を食うぞ
タイムラインからそう言っている
太陽のフレア然サーバーを焼き尽くす
嫉み
獰猛な自己顕示欲
お前を食うぞ
ツイッタラーの需要と供給
そのアンバラ ....
室温三十五度の中を詩を書き続ける俺に
吹き付ける扇風機の風がただひたすら邪魔
この狂ったようなアタマのうだった灼熱
これがもたらすサイケデリックのような快感
MacBookもゆだってキーを叩く ....
女流詩人のばばあに
からだを売れば
何とかって言う
詩の雑誌に
次点で名前が載るって聞いたけど
本当か?
でもなあ、チンポコ立つかな・・・・
ばばあにもよるし・・・
やっぱ、止める ....
私たちは降りしきる雨の中、草むらに腰を下ろし、川の流れを見ていた。
彼はしゃべり、私もそれに応えるようにしゃべっていた。
ただそれは、衣服の内を流れる雨水や汗の流れる感触を誤魔化すためだけに会話し ....
きたないこころに胸灼かれ
もうとまらない営みは
聖らなものまで灼き尽くす
だって仕方ないじゃないか
護るんだろ護るんだろ
だって仕方ないじゃないか
きたない ....
夏場は馬鹿が多いような気がする
冬もそれなりにいることはいるが
夏場ほど多くないと思う
夏に増えるのは
馬鹿か蚊だ
蚊は
やたらめったら撒き散らした
殺虫剤の影響でかなり減っ ....
あしの裏が焼け付きそうな砂の上を
わきに浮き輪を抱えながら
生き物のように往復する波へ向かって歩くとき
ぼくらは〈ビーチ〉を忘れる。
まったく別の場所で
余所余所しく産み出した
接点を ....
あなた
いつの間にか齢が乗で増すかのように
蜘蛛の巣に向かって
痛い女を額に付けて前進ならぬ重い漸進に
哲学を日用品に出来ない冷汗で自身をクールダウン
させて
いる
どの角度から見て ....
人差し指を
口に押し当てて
シッというポーズをした
サイレンサーで
撃ち抜かれたような
痺れがきた
午後の図書館
銀色に光る水しぶき
小学校の
プールが見えた
陽炎の中に
まぶしく輝く森
まるで
他人事のような
暑さの記憶
いつまでも 耳の奥に
歓声がこだましていた
一体
何 ....
僕の前で君は
1人の魅惑的な女性になる
普段の勤勉で立派な
母の殻を脱ぎ捨ててー
僕が知るどんな女性よりも
可愛らしい笑顔を見せ
恥ずかしくなる位じっと
僕を見詰め、その視線に
耐 ....
目が覚めた
たくさん汗をかいて身体が乾いてるのが分かる
ムクッと上体を起こし、30秒の沈黙を経て一階へ降りた
洗面台の前に立ち、目をこすり鏡を覗き込むと、疲れていてちょっと不幸せそうな顔 ....
優しさとか温もりしか欲しくないのよわたし
余裕無いのよわたし
たとえば励まされても仕方無いのよ
他人のポエジーは他人のポエジー
、興味無い
サインは明日につなげる送りバント
ホームランを要求されても困るけど
たまにはフルスイングしたいものだ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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