いじけていてもしょうがないから
しゃんと背を伸ばして立っていよう
この青い青い空の下
大きな大きな樹のように

この時代に生まれた
幸福と不幸を見つめて
大きな大きな根を張ろう
やがて ....
血は血となり

肉は肉となり

骨は骨となる


魂は心を試す

魂は心に眠る

魂よ

心となれ
ベイビースター

ひとり部屋にうずくまって 灯りという灯りをすべて消すと
明るい世界に すっかり目が慣れていたせいで
その刹那 僕は自分の手のひらの位置すらすぐに見失った
僕はここに居ながら ....
わたしの居場所ってどこにあるんだろう。

そんなとこ、あるのかな。

会社にはないし、住んでる街にも、自分の部屋にさえないように思う。

電車に揺られていると考えちゃうんだ ....
雨なら外を見たくない
優しい人なら会いたくない

時に多すぎる感情を
いい香りの紅茶で飲み干して

心の中に吹く風は
ふうっと長い息にして吐く

なんでもない
なんでもないよ

 ....
お前はいいヤツだ

そう言おうとすると
熱いものが
こみあげてきて

とうとう
言葉には ならなかった

世界中に
大声で叫びたいのに

その言葉は
深く胸に還り

暖か ....
セミの上半身だけが
おちていました

体内に抱えていた
音は開放され
世界が
せかいのすべてが
共鳴室になったのです

ふるえるのは木々
波はゆらぎ
やがて雨を降らすでしょう
 ....
スニーカーを脱いで
靴下を丸めて
砂に埋まる指は
すこし
つめたい

服は着たまま
視線はとおくへ

からまった滑り台が
何本もうねうね
バッグの底の
イヤホンみたいに
沖の ....
あなたがぼくを愛してくれるので
ぼくはここに生きていられる
そしてまた同時に
いつ死んでも構わないと思えるのだ
心の底から

愛は蒼穹の奥に実り
愛は深海の闇に茂る
愛は春先の風に ....
強烈な台風で
日本列島がもっと太平洋よりに動いて
面倒くさいアジアから抜け出せたら良いなあ
とか思っちゃうんだけれども
かといって
カリフォルニアのちょっと横ぐらいまで
行っちゃったら
 ....
  Ⅰ<夏も終わりの>

夏も終わりの
夕ぐれの海辺にいって
大きな貝殻を 見つけましたか
まるでひとつの 終止符のように
眠っている 白い巻貝
貝の耳に あなたのここ ....
真実というの、
多面体について推測することを
誰かを信じたり信じない
曖昧さを拭い去って
女の果実は甘く
夜を抱けば朝が焦がれる
水槽で泳ぐ
海を知らない魚にとっての、
す ....
二十代後半、夏の三千メートルの岩陵から墜ちた時のこと−

次から次に
岩にぶつかりながら
肉体の感覚は麻痺していく一方、
意識はより鮮明となっていく

宙を舞い墜ちながら次第、
次はあ ....
          臨死の翳を
微かに 背負いながら
徒労の日々と 無意味の夜毎を送り 迎え
スプリングベッドに
         猫背を沈めて
天井のモザイクを 
        眺める ....
【あの手 この手】

あれは
てあて だったのだろうか
その手に触れた途端
理由の わからない涙が あふれた
どのような ゆえんで  
私がその場に 辿りついたのかは おもい ....
むかし、三年ほど住んでいた中都市を車でめぐる
広大な敷地にいくつもの工業団地が立ち並び
その周辺には刈り取られた田圃が季節を煽るように敷き詰められている
なつかしい名の鉄工所や、古いビルもまだあ ....
私が私にできることは、
私が私を私からぬきとること。
肉をぬきとって血を降らせて、
骨をぬきとって風を吹かせて、  ....
並ぶ。
猛暑日に並ぶ。
炎天下で並ぶ。
そんなに食欲もないのに並ぶ。

話題の店だとすすめられたから並ぶ。
暑いけど並ぶ。
暑すぎるけど並ぶ。
やっとのことで店内に入る。

満員。 ....
返事がこなくなって
1000年がたった
もしかしたらあの空の
ちょっとうすく雲がかかったところにひっかかっているのかもしれない
ひな鳥のはじめての飛行を手助けしているのかもしれないし
ゆ ....
どうして どうしても
美しいだけが
とりえなら
海とか空とかそういうのに溶けなかったんだろう
こんなにあふれても
溶けなかったんだろう
答えみたいな問いのなかで
眠ることにする

 ....
           今年も八月が終わります。
           もう、命日の回向すらありません。
           でも…

    * * *
 
  色褪せたフェルトで覆われ ....
青く高い空の中を白く密度の濃い雲が滑っていました
雲は太陽と道路に熱された空気の上に悠々と浮かんでいるのでした

熱い空気を切り裂くように少女が走っていきました
スニーカーの着地したアスファル ....
語れ、あなたも
最後には死ぬ者として
あなたの語りたいことを語れ

語れ
しかし自らを否定するな
されど他者を矮小化するな

あなたの語りたいことにも
また意味を与えよ
それに陰り ....
 
まとわりつく夏の汗

行水で流せば

あとはキンキンに冷やした至福の一杯




 
ハーバーから出て行く
ヨットの数がたちまちに増えていく春
その背泳ぎのような船の航行に
季節の匂いがする

昼ごはんを食べ終えたマチコが
海を見たいといった
ぼくは灰皿を取り替える
ウ ....
フィットネスクラブの一室に設けられた部屋に
ペンギンの赤ちゃんが預けられていて
胸の高鳴りが抑えられなくなり
まなみはいつの間にか
赤ちゃんペンギンの紙オムツをといていた

前つんのめりに ....
僕らは梯子が欲しかった
やがて起こるだろう戦争に
発狂しないよう
小さな子供を昇らせる

剃刀に
血を走らせながら
三億年の未遂を窓から開け放つ

きまって麗子はバルコニーに ....
滑らかな立方体のような冬の
空気の底に
淀んだ温もりを保つ夜が
一つの過去として納められている

スピーカーの周囲をゆっくりと
対流する誰かの声
契約が済むと
少し古い建物の
少し古 ....
いくつもの川が

ひとつの海にそそぐ

ぼくたちは

いくつもの川のようなものだ

ひとつの海にそそぐのだ

そこは罪

そこは花

罪はつぐなわれる

花はかれてしま ....
レガ子に初めて乗った日
何だか 高級車だなって 感じた

昔は 軽自動車が 当たり前だったから
ぶつかったなら 木端微塵になることも
実感するまでは 分からなかったんだし
乗用車までの ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
無題渡辺亘415/8/25 3:21
穢れひさし215/8/25 3:20
ベイビースターitukam...8*15/8/25 2:48
遠い気持ちひさし515/8/25 2:30
笑う街角ガト17*15/8/25 2:05
告げない鳥3*15/8/25 1:52
ひびがはいるまえにSeia415/8/25 1:29
とけのこったすべりだい315/8/25 1:28
寵愛青井115/8/24 22:11
列島移動花形新次315/8/24 22:01
夏も終わりの・夜の海南無一215/8/24 21:46
ルクレティウスの夜かんな6*15/8/24 21:42
ある死への過程の記録たけし11*15/8/24 21:28
緑門③信天翁215/8/24 20:33
あの手 この手るるりら8*15/8/24 18:10
S市山人3*15/8/24 17:34
私にあおい満月315/8/24 16:14
猛暑の行列 辛いライ雷カッ~ komase...2*15/8/24 14:16
返事はるな4+15/8/24 10:28
ことにする215/8/24 10:25
叔父さんにイナエ10*15/8/24 9:15
午後の仕事藤山 誠5*15/8/24 3:07
語れ一 二415/8/24 1:24
一杯殿上 童14*15/8/24 1:17
ヨットハーバーと小さなアルバムオダカズヒコ4*15/8/24 0:45
南極縦断鉄道 中央駅前 寿司バーにて3*15/8/24 0:40
時代と1*15/8/24 0:35
目的も無くnoman215/8/24 0:24
Many Rivers, One Ocean.吉岡ペペロ915/8/24 0:04
レガ子藤鈴呼1*15/8/23 23:23

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