私の国籍は日本だ
何なら戸籍を見せてもいい
だから他の国が
軍隊を持っていようがいまいが関係ない
勝手にすればいい
それと同じで
日本が軍隊を持とうが持つまいが
他の国にとやかく言われる ....
ソ連がする戦争には賛成で
アメリカがする戦争には反対だった奴等が
ソ連がこけたもんで
戦争全般に反対する
みたいな感じになってるだけなのよ
当時から
クレムリンとホワイトハウス両方に
....
こころが減っていく
とめられない
思い出や
今起きていることが
それを加速してやまない
こころが減っていく
しずかに減っていく
夏が終わるように
遠 ....
暴力が嫌いだなんて
カッコつけたことを
ぬかす奴に限って
ドSチックバイオレンスを
振るったりするんだよ
「大きな暴力を好む男ほど
小さな暴力を嫌うもので」
鶴田浩二風に表現して ....
しにがみにあいました
しにがみは おおきな かまをふりあげて
わたしのくびを はねようとしました
おもわず めをぎゅっとつぶると
いつまでたっても いたみがないので
おそるおそるめを ....
不思議の国に
まぎれこみ
天も地底も
まじりあう
濡れる抒情を
乾かして
とぎすまされ立つ
川むこう
あの夏の夢の中
息絶えだえの
異界の迷走
来る秋の日の
....
きみの取扱説明書をみつけた
ちょっと古びて
もう保証書もどこかへいってしまった
皮膚を剥いでゆくように
すこしずつものを整理してゆく
基本性能だけでいいのだ
死ぬまでにデフォルトの ....
すいせんのう
面白い 名前やのう
可愛らしい 花びらなのに
何故に 翁の 名前付く
大きいのう
葉が
もふもふだのう
のうぜんかつらの曲が
リフレインする
能生繋 ....
母校へと続く道を
十数年ぶりに歩いていると
風景に込められた無量の意味が
過ぎ去った感覚を再び過ぎ去らせて
私の身は引き裂かれ
その間隙を過去の雨だれが舐めていく
緑地公園をさまよう私 ....
雨は降り続け雨は降り
雨雨雨雨 降り続ける
雨が降り続き雨が降り
雨降り続けて秋深まる
雨雨雨雨 降り続けて
蝉の死骸は濡れ溶けて
濡れ腐る蝉の死骸は空
雨雨雨 只降り続ける ....
喧騒の夜
組み込まれているから、見えない
都会にもいるんだよ、言霊
呪いのリズムで降る雨が
窓の外のリアルを囁いている
昨日よりは少しまともな頭で
昨日よりもくだらないことを考えている
なにひとつ語るべきことのなかった
今日が変更線でゼロ ....
真っ黒に日焼けした たくましい腕
「健診でひっかかって…」 屈託なく話した
野球部の監督をしている 彼の日常は
夏休みを返上で ノックバットを振っていたはずだ
風が澄み始めた 今年 ....
たぶん僕は理由を見つけたかったんだ
笑える理由を
涙をこらえる理由を
そして
負けられない理由を欲しがっていた
いつついたのか大きな傷
裏切った裏切られた
どっちが先にやったのか
今じゃあいまいだ
とても知りたかった
ひどいことする理由
道端の石を蹴るようなつもりだったかい
はなについたことはなん ....
昔から
ジョージ・ルーカスの
アゴの下のたるみが
気になっていたが
久々に見たら
前よりも凄くなっていた
まだアゴ髭でごまかせると
思っているんだろうが
アゴ髭のずっと下に
輪郭らし ....
かき氷を
噛み締める音が
透き通る
氷の粒の結晶は
ちょうどひかりが
零れおちるみたいに
花火の黄昏にある音のように
ころんころんと
ふたりの記憶のなかでも
響いている
ずっと ....
ことばを吸い込むと、
身体中の血管が弾けて、
なみだになって流れていく。
そのなみだが、
地に落ちて、
灰色のキャンバスの上に落ちていく。
キャンバスの頬に
薄桃色の赤みが ....
悪態ばかりついていると
ああ、こいつ私生活が
荒んでいるんだろうなとか
思われがちですが
言っておきますけど
お前らより断然幸せですから!
不幸せまみれの奴が
自己慰安に耽っているだけな ....
日傘をさした
後姿の君が
記憶の隅でモノクロになってく
楽しかった夏が
終わる
雨が続いて
秋になる
祭りの後のような
一抹の寂しさ
子供の声が聞こえない
でも
静かな静かな
長い夜もまた良い
季節を受け入れる人々の心に
幽玄の
月が近づく
今はもうないくだものを
ないお皿に山盛りに載せ
今はもうないお屋敷の
ないお客様に振る舞うため
両手に捧げ
運んでいく
彼女はもうない白いエプロンを着け
もうない芝生の上に
テーブ ....
痛い痛いと泣きながら
ひたすら和らげようと
体内に入り込んだ異物を
被膜で包みこむ
吐き出すことができないので
長い年月をかけて
耐えぬき
堪えぬいた苦痛を
結晶にする
海の底の ....
人生をささげるとか
よくわからない
やりたいようにやる
好きなことだけ考える
ただそれだけ
振り出しにもどる
が簡単なのはわかっている
十マス進む
なんて解決策は見つからない
....
神がきみをさらってしまわないように
大好きだよと抱きしめる
こんなにも神が怖かったことはありません
どうか連れていかないでく ....
まるで雨の様に絶望が落ちてくる
いや、そうなればいい
現実何て破壊されてしまえばいい
辛いだけさ
僕らは感受しない想像に飢えている
それは一線が引かれ
実質的な損失など何も無い
....
ある日
水槽の中で泳ぐ
熱帯魚が
テレビに映った
青い南の海をみた
こんな狭い
水槽の中では
すいすい泳げない
テレビに映った
広い海に憧れて
ここから
逃げ出そうと ....
かつて まつげに
マッチ三本載せてみせた
少女は
そこへ
小さな蒲萄を
たわわに実らせたという
おとぎ話は
完結してからのほうが
むしろ真実だったりする
まばたきのたびに
....
じゅみょう
と
よめい
さしてかわらないものなんじゃないか
(応答なし)
くるしいしっこくのうずまく
どうみゃく
越えたら
いま、とんねるだから ....
おさなごには まず ハーモニカが あたえられる
くちびるにあたる真鍮のつめたさに
まぶたは すこし 重くなり
息を吹きかければ
こころは しだいに透けてくる
ひとつひとつの ....
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