今だけ抱きしめてあげる
うなだれて地面ばかりをぼんやりと見つめてる君が
消えてしまいそうだから
そう母親のように抱きしめてあげる
肩を震わせて泣いても
声を絞り出すように嗚咽しても ....
何げない
メールの言葉に
心躍らす
まるで
少女のように
生きて行くことが苦しいなんて
愛することが苦しいなんて
許すことが苦しいなんて
許されることも苦しいんだね
受け入れる苦しさの先に
苦しさを凌駕する心の成長に 出会える
....
自然の香り100パーセント
癒やしだけではなく
様々な効能がある
香りを嗅いでも
嫌な気分にならない
たくさんの種類の中から
今必要なアロマオイルを選ぶ
身体に癒やしをもたらす
....
野薔薇の咲き乱れる公園で私は待っていた。
ベンチに腰掛けている私の面前を物言わぬ者達が通り過ぎてゆく。
遠い記憶を辿ると確かに私はここで待っていた。
緑に塗られたベンチの端の方、そこ ....
王将で天津飯を食べて
鳥取砂丘へ出かける
砂丘に着くのは午前1時前後
運が良ければ白い砂山に月が妖艶な光を落とし
これもランボーの永遠のよう
月と砂丘とぼくらと空気だけ
砂山の頂で寝っ転が ....
デッドストックの退色したナイキの加水分解
にきびのない男子高生の性欲
女子高生の白い鎖骨を隠すダッフルコート
狡猾なメタルフレームの背広の恒常的なしわ
様々な意志と形態の配合
薄汚れたスタジ ....
おかあさん
と無邪気にゆってみたかったよ
あなたの愛がほしかったよ
あなたをみあげる背丈の頃に
泣いてごらん
言われなくても泣いている
目薬みたいにだらだらだらと
泣き止むことも忘れてもう
鎮まれ鎮まる
ビフォーアフターの音楽ながれる
ぼくはいまから死刑に ....
ササユリの花を 知っているだろうか
市町村の花にしているところも 多いと言う
花言葉は 清浄、上品、珍しい
そう 貴女の 人生みたいだ
浄化されるべき 道を求めて
転がり込ん ....
粘土で塗り固められた体に
蜜を垂らして
それを貪り食う君が見たい
血塗れ 血眼になって
汚れたって構わなくて
寧ろ血を一滴残らず
飲み干すぐらい
誰かを食べる
君が見たい
....
いつもなんか握ってる
石とか棒とか拳とか
それって子どものくせみたいで
一度風俗に勤めてみたが
最終的に
寿司屋に就職した
ここがいつもの世界なら
投げ入れた石は水底にしずんでいくし
まるい波紋も できるだろう
郵便ポストは1本あしで立ちつくしているし
ひとびとは
笑ったり泣いたりしている
さていまは
....
うつむく癖があるのです
うわめづかいに空を
ちらっとみる癖があるのです
ほんの少し
確認するだけでそれでいい
あるのだから
空はいつもそこに
わたしは
わたしのなかの光を
信 ....
何も持たなかったはずなのに 多分荷物は重くて
何を詰め込んだかわからないのに 大切で
手放せないまま 逃げるように出てきた都会
何をしたかったのか 私の頭の標識は
真っ白に作り上げ ....
なぜ猫は愛されるのか?
それは何度も何度も進化したから
なぜ人は憎みあうのか?
それは何度も何度も進化したから
人間は猫と違い
憎みあう程度には
進化しているが
愛さ ....
「明けない夜はない」という
その言葉に本当に支えられた人は
きっと
『もう朝が来なくてもいい』という
そんな夜を過ごしたことのある人だと
私は思う
1馬鹿なシティーボーイいばってばっか
2うつむいてそれなりに差し込むパーカーのポッケ
3そんなわけないのにひとりぼっち
4人ごみがマジゴミみたいで軽くショック
5ため息夜が好き雨 ....
新たに愛したら
この痛みから解放されるのか
かつて愛し捧げ
与えられた
この広がり膿み続ける
空虚な傷口を
スーパーの袋にいっぱいのみかん
向かいの席に座ったおじさん
着いた駅のホームで倒れた
淋しかった夜更けのホームが
めいっぱいの 太陽の色にあふれて
スマホで救急車を呼ぶ人
....
恋か愛だかわからない
夕映えのグラデーションが静かに消えてゆく
後に残ったのは
鋼色の冷たい空だった
昴が昇り
オリオンがアンドロメダを追いかけて
シリウスは白く笑った
北斗の斧 ....
せっ、先輩っ!
なんだよ、たまお?
(※キンタマ王子は親しい人から
キンタマのたまと王子のおを取って
たまおと呼ばれていた)
あたい、あたい・・・・
どうしたんだい、いつものたまおらしくな ....
深い森の中で
寂しいかい?
と聞くと
彼は寂しくないと答え
広い原野にたたずむ彼に
楽しいかい?
と聞くと
彼は震えた声で
孤独だとつぶやく
彼に問いただしても
明るい答え ....
チキンサラダと
チーズトーストをなんとなく
頬張りながら
冷めた珈琲を啜り
永遠に続くフライトを待つ
くたびれたコートに包まれ
鉛色の雲に閉ざされている
ドゴール空港
混沌とし ....
土から抜かれた細葱を刻んで
食卓にそえる
グラスに水を入れて
残りをさせば
頭と根がのびてくる
日にひとつ
歩みをへらし
粥をへらせば
命でこのよに
帰れるけど
初雪の ....
夏 熱苦しかった 公園の立木は
秋 身軽くなって
梢をより軽やかに おどらせている
そして 庭木の葉先も
背伸びし終えて ほほえんでいる
野の鳥たちにむかって
招待状を提示するかのように ....
たいせつをさがしている
大袈裟でもなく控えすぎず弾力をもつもの
空は低いが僕の中にそれをおしあげる力があるだろうか
誰も風化しない星々も変化しないのではちょっと困るのだ
粘土のように塑 ....
雨が降っている、と 長い髪を翻して駆けていった
レティシア 君を探して見知らぬ夢をさまよっている
あれは君だったの 夢のなかでそっとくちづけをかわした
誰もいない図書室で本をひら ....
前に体重がかかっていますね
と 足型調べる靴屋さん
胸は反らせているはずなんだが
と わたし
町中を歩いて
ウインドウに映るわがすがた横目で眺めれば
なんと言うことだ
前屈みでせ ....
幻聴の群れに踏みこんで
足を進める
虫のように文字が ざわわ と逃げて道をあける
体が重いから ゆっくりと行くしかないのだけど
ときおり腕をかすめたり
耳元で ぶうん と羽音がしたり
その ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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