月がふくらむ
まってる間に
青いまどべに
光ってばかり
雲がわれてる
かなしい足音
駅の路
つっと立って
揺れる
振り向いてよ
月が ....
さびしさだけのおにぎりに
今日はおかかをつめた
分かることは
ワタシを無化は出来ないということ
確かなことは
アナタを無化は出来ないということ
どんな破滅が
起こり得ても
ワタシもアナタも消えたりはしない
サービスは止められても
魂 ....
サワラ 甘やかなピアノのメロディ
赤貝 血潮の香り鼻を刺す
はた 深く広がるハーモニー
つぶ貝 彼方を噛みしめる
えんがわ 脳内麻薬
シンコ ....
部屋の隅に風船が浮かんでいる
白い風船だ
暗い片隅でそれはぼうっと光る
雨の日や
嵐の日には
表面に顔が浮かぶこともあるが
ぼやけた表情ではっきりしない
時折、夜中に目を覚ますと
わた ....
鳴き声が障る
テレビの音量が障る
夕方 食事の準備をするか 外の洗濯物を取り込むか
どちらを先に行うか迷う容量空きのない思考が 障る
SDなんて持っていない 機械なんて障れない ....
差し伸べられた手の
ひとつひとつを
丁寧に断って
きた
そうしなければ
いつかの謀反が挫かれる
いつかの糾弾が挫かれる
差し伸べられた手の
ひとつひとつを
丁寧に ....
窓硝子の向こうに
しがみついている一匹の虫
短い発車ベル
いくぶん傾いた駅を電車が出てからも
飛び立つことをせずに
じっとしている
終点を知らされていない線路はゆるやかなカーヴを描き
....
150928
黄緑の苗を植えた
可愛いアブラムシを潰し
汁の付いた指先が
ほのかに香る
これで大丈夫だよ
6月下旬には実が熟れる
紅いトマトをもいで
町に売りに行く
....
爆破された夜の屑が月の縁を滑っている
そこはどうぶつのように
けたたましく吠える滑走路
無限が限界突破するときのエネルギーを
絶対に忘れたくなくて日記をつける
取り込み忘れて風に揺れる洗濯物 ....
なんで 棒立ちの彼は小学生だったか
帽子をとった手に光を無駄に感じる
声がなにより高い
しゃべるたびに大きな枠ができて
そこから何かが始まってしまいそうなくらい
シャキシャキとしている。
....
うさぎさんが おもちをつく夜
マンションのベランダで
団子を ぱくり ぱくり
2015年11月
二重丸に縦線と
外側の丸から放射状に
線を何本も引いた
紋章を旗印とした集団が
エドゥ川を渡り
東の地に足を踏み入れ
月に一回血の雨を降らす
そのとき
唯一無二の山 ....
二日間寝込んでいた
外の景色もよくわからないまま過ぎていた
私は曇りと雨の日が嫌いだった
美しいと思う風景は
北海道の至る所で見られるものだ
しかしそこにたどりつくまでにいくら金と時 ....
小学生時
休み時間の校庭で
クラスメート達と遊んでいる最中
ふと空を見上げ
僕は目撃した、
覆い尽くしていた黒雲が割れ
空の青が裂け
燃える光の帯が
遊ぶ無数の生徒達を
ギラ ....
白く浮かんだ中秋の名月は
連想
思いが最高潮に達したカタチ
欠けたまま揺れる僕の心は
満月の日から三日月が崩れ落ちた
名前も付かない歪なカタチ
欠片は引き潮の頃から彼方地球の
....
二度とない今日が終わる
昨日も明日も変わらないけれど
今日という日は一生に一度しかないから
1日の終わりはなんだか切ない
でも悲しいことはない
明日になればまた
さようならは
後悔が落葉のように
降り積もる
11月
「陰茎より先には意味がない」
高校の2階から身を投げた
17歳・・・軽い捻挫
きみの遺書を見つけた
僕は、きみに
「陰茎より先に ....
探して
下がって
食いしばって
体の、心の、底の底へ
天まで、地獄まで行き着くような
探究を、掘削を、するの
人と人ならざるものを分け隔てる、決定的な差とは何?息吹?
誰もが、おかしい、 ....
鋼鉄を蹴破るスピードとパワー
誰も持ってやしなくても
束になってかかれば
檻も破れるだろう
人が作ったものならば
人に壊せぬものはない
そのような理屈で
竜殺しを任され
怖じ気づくけれ ....
すべては過ぎ去り
竜をも見た、あれは、あまりにも巨大だ
濁流を
誰が止められるのか
か細い腕を目一杯伸ばして
手乗り文鳥のケージを守ろうとしても
戻らない時、守れない1羽
輪が空中に浮か ....
000902
古い写真を見ていたら
君の家が写っていた
緑の屋根に白い窓枠
林の陰にひっそりと
日当たりの良い畑を眺めてる
9月になって陸稲の花が咲き
コスモスの花も揺れ ....
朝がない 昼はない 夜もない
卒寿のおひとりさまにあって
ただ「時」だけがながれる
さらさらと音もなく──
なのに「空」の範疇は
花火の音で拡がっている ....
バス停で隣に並んだ男女が
タバコの煙を吸いながら話し始めた
「ねえ、アタシ先週
京都にぃ行ったんだけどぉ
金閣寺ってすごいよね
金庫に入れないで
外に純金出しっぱなしなんだ ....
「先輩、やっぱり僕は凡人なんです
天才が羨ましいですよ
天才は1%のひらめきと
99%の努力と言いますが
努力を努力と感じない才能が
僕には備わっていないようです」
「まぁ、そう ....
目を開いて感じてください。
同じことばは二度と書けない私の
たったひとつのことばを。
目を閉じて委ねてください。 ....
僕たちの冒険
年甲斐もなく夜更かしをして 寝ぼけ眼で
真夜中にやっていた とある映画を見たんだ
汽車にはねられて 死んでしまった青年の死体を
探す冒険に出る 心に穴を抱えた少年四人のお話
....
旅にでよう
おれは空っぽの植木鉢
枯れた川底の石っころ
風の一筆書きなのさ
蜃気楼から現れた古代人が
すべてで触れて 無知のまま
時を違えた恋人を追うように
たった一人 旅をしよう
帰 ....
眠る人は吸い込んでいく
きれいに燻されたその日一日の
塊から発される複雑な香りを
失意や打撃の角を融かす
なだらかな部屋のリズムを
全ての感情の偏りを美しく均す
さわやかで甘い時間の流 ....
キンタマの裏のヌルヌル、母は知らない
1544 1545 1546 1547 1548 1549 1550 1551 1552 1553 1554 1555 1556 1557 1558 1559 1560 1561 1562 1563 1564 1565 1566 1567 1568 1569 1570 1571 1572 1573 1574 1575 1576 1577 1578 1579 1580 1581 1582 1583 1584
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.78sec.