細い硝子の格子
どこを指でなぞっても
正しい
正しい
僕たちはなんて正しいのだろうか
他人の正しさを理解してから
正しさは湧き上がるように満ちた
素晴らしいじゃないか
....
イグニッション ignition
そしてまた君は 飛び立つ宇宙船に手を振って立ち尽くした
また会おうね。って約束も 端から果たせないと諦めてる
そして頭上には 何事もなかったように ....
霧のような過去がやがて…
と書きなずんで
外は雨
部屋にはキムチの匂いが充満する
ひとたび止まってしまえば
ふたたび歩きだすのは至難
ぎこちなく一歩踏みだそうとすれば
体についた花を ....
朝、おにぎりを握る
水に手をつけて塩をすりこんで
ほどよくめしを手にとる
手のひらに熱が伝わり
熱を握っていく
この世で握られたすべてのおにぎり
すべての人が感じた熱さを思う
炭化してい ....
キンタマ王子は
伸びきったキンタマ袋を利用して
キンタマをグルグル回転させると
ドローンあるいはオスプレイのように
飛べることに気付いた
これで首相官邸上空でも
飛んでやろうかと思った ....
さっきまで晴れていたのに
突然の土砂降りの雨
遠くのほうは晴れている
通り雨だからすぐ止むはず
ぼんやり眺めてそう思う
秋の色づきを加速させる雨
木々の汚れを洗い流す雨
雨宿 ....
庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
夜明け前、小高い丘に登りあなたを待つ。
眼下に広がる平野に家々の喧騒はまだない。
はるか彼方を南アルプスの山々が連なっている。
あなたは今日誰の詩集を持ってくるのだろうか。
あな ....
真っ白いキャンバスに原色を塗りたくっている。
塗るたびに黒く変色してゆく様を楽しむ。
いつしかすべてが黒になる。
今私の頭の中でまったく同じことが起こっているのだ。
ピアノの単音 ....
あの時 寝坊をしなければ
あの時 電車に乗り遅れなかったら
あの時 好きだ の一言がいえれば
あの時 欲望だけに動かされなかったら
あの時 記念日を忘れなければ
あの時 ....
三日間歌わずにそれも脳内ですらそれでいられたら
湖に沈んでいるような瓶の底からのリズム
刻んでいる時間感覚の隙間をぬう魚の目
歌えるかな歌えるよきっと脳内の私たちが見ている
でも私たち誰も聞い ....
神経を{ルビ刮=こそ}ぐように
そとは雨降り
中途半端な滴の音たちが
わたしのからだに
張り巡らされた
過敏な絃を弾いてやまない
痛くてたまらなくって
家出したがってる
こころ ....
もう、疲れてしまった。
美しいものは、等しくコトバにできない、ことや、
瞼を瞑ることでしか、思い出せないと言うことを、
眠らない心が捉えてしまったのだ。
夕焼けすら 同じように見え ....
( 自己愛が強いスパイダー
( 感情に溺れたベルゼブブ
( 愛をウける資格ってなんなの
( 恋にオちる条件って なに なんなの
( ( 狂った大 ....
おでんが無い
おにぎりも無い
こんな状態でどうするのだ!
コンビニが消え失せる夜
コンビニならコンビニらしく
仕入れをしっかりとしなけりゃ駄目だぞ!
俺たちの生命線は其処にかかって ....
昴を待つ
青く あおく 雲が霞める星々に魅了された
アンドロメダの薄い雲
図鑑で見た壮大な渦巻きがぼくを驚かせた
無数の青雲たちの美しさに祝杯を挙げる
本屋の帰りに眺めたオリ ....
夜のある時間には
落とし穴があるのです
いきなりストン
やれやれです
居心地よかったり
泣きたいのに泣けなかったり
しにたくなったり
落とし穴が
ちゃんとあることにほっとし ....
まだ早いのだけれど
今日は寒かったので
冬が来る前に何かをしなければと…
去年はどうだったのか
何となく忘れてしまった…
まずは暖房 ガスストーブの点検
羽根布団と毛布をランド ....
キンタマ王子が死んだ
巨大質量を持つ
キンタマ2個がお互いの重力で
引き合い合体し爆発して
ブラックホールになったからだ
キンタマ王子自身は
ブラックホールの底の
異次元世界で
再 ....
我先にと 咲く花を
夜空に 浮かべながら
会話にも 花が咲く
ねえ 私を 見て
私の方が 綺麗でしょ
競うように 散る花びら
一輪 一輪に
伝えたい
あんた達 どれも
サ ....
夕焼けは
顔をあげていないと
みえないよ
すいこまれたいような
あかい方向には
どんな世界があるの
今日の失敗とんでゆけ
じきにくる夜に
おいかけられている私
朝が来る事を月は知らない
夜が来る事を太陽は知らない
月は朝になれば太陽は夜になれば眠る
太陽は月を知らない
月は太陽を知らない
朝は明るい事を太陽は知ってる
夜は暗い事を月は知ってる
....
角を捨てるのなら山がよい
季節の巡りごとに生え変わる角を
ひとまとめに籠に上げて持っていく
このあたりは古い窯場だから
埋もれて見え隠れする陶片を拾いに
屑拾いがうろついているのもちょうどい ....
プラネテス planetes
あれは遠い日のこと 僕らは真夜中に
街を抜け出して 綺麗な海へと出かけた
満天の星空に 僕らただ黙り込んで
何処にも居なくて 誰でもないフリをした
流れ ....
151016
透明な液体が
土壌に浸み込んで
悪さをするという
液体の成分は何なのか
放射性物質かもしれないと
口に出すのが習慣化して
そうかも ....
立ち並ぶビルのように
光や人を遮っていく
巨大な石の群れ
それは仕事の随所に立ちはだかり
いつしか労働者もまた石と化す
流れていくものを流すために
堤防が必要であったように
....
居間で胡坐をかく父の姿を
時折見る。
(死んだはずなのに。)と思いながら
「お父さん。」と声をかけた。
(父はただ、静かに背を向けている。)
そこにいるだけでいい。
そこにいて ....
知識の果実、による
異常肥満の精神
に、は
揺れる火が怖い
聖堂は黙す
ひざを折る彼、の
芯を修繕することを
慎ましやかに受け入れる
となりに並ぶ彼女の
骨の ....
あの日、
誰と何処で何をしていたか
みんな忘れてしまったとしても
もう会うこともない
ふたりになったとしても
いつか訪れる
終わりの日がきたとしても
…この ....
枠にはまる
美しい枠に沿って色づけを指紋と共に
印 証明 サイン
枠にはまる
屋根や壁のように 時には翼なしにはみ出しても
波紋に導かれ 枠に戻る
枠にはまらな ....
1532 1533 1534 1535 1536 1537 1538 1539 1540 1541 1542 1543 1544 1545 1546 1547 1548 1549 1550 1551 1552 1553 1554 1555 1556 1557 1558 1559 1560 1561 1562 1563 1564 1565 1566 1567 1568 1569 1570 1571 1572
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.49sec.