このような気温であるのに
なぜ雲は浮かぶことができるか
冬に向かう日の まぼろし
日もかげり奔る地の遠い端では
なにか小さなものを手にいじって暮らした
四角い小さないすに据わったからだが ....
誰もいない秋の浜辺に、立ち
吸いこまれそうな
青空
に手をのばす、僕の
頬を ぶおう! と
{ルビ嬲=なぶ}る――一陣の風
沖の方から
幾重もの波は打ち寄せ
波飛沫の散る、ひと時の ....
今日はこのフレームを手に入れたので
このフレームの中で展開を期待しようと思う
秋惜しむ
ホルモンの悪戯に付き合って月が仲裁入ってくる
認知症を恐れて食べたものを思い出す訓練をし ....
私の母は80歳を過ぎた頃から短歌を作り出した
はじめるには余りにも遅いよと
言いたくなるほどであったが、
それにはやはり動機はあったように思う
1. 大岡信の折々の歌を読んでは切り抜いて
赤 ....
朝起きて、のびをして
飯を食い、厠に入り
玄関のドアを蹴っ飛ばし、
彼の一日は始まる。
日は昇り、やがて暮れゆく迄の間を働いて
単調なる繰り返しの、気怠さの…
口をへの字の忍耐の(時折 ....
なにかはわからないけれど
そっとした不安が眼の前を通り過ぎる
透明な冬氷のように
固く
固く
胸を突き刺す
やがてくる冬の前奏曲が優しく
肩を抱く
働くことのない
冬の幸 ....
秋葉原をうろつくようにして
私は 一人 歩いていた
昔手にしたことのある商品の思い出を胸に
日の それは 暮れかけた 午後だった
冬の もう 近づいた寒い日
メイドたちの立つ 足も震 ....
ぼくは五線譜を踏みしめて
中世の秋を踊りつくす
豊穣への祈りと
土着の歌と
讃美歌が交差する
ダビンチの頬笑みと
ガリレオの苦い唇に
錬金術師の瞳が映る
憬れの魔術師た ....
誰かにとって
不要な人間を
この世から消し去る
ペンによってか
銃によってか
それだけの違いだ
お前達に
とやかく言われる
筋合いはない
キンタマ王子は
捏造アサシ新聞の記者の ....
目を閉じると
光の閃光のようなものが見える
チカチカして眩しいから
目を開ける
夜
眠りたいのに眠れない
暗闇に漂うネオン
呼びかける声
アルコールの匂い
目の前で一羽のカラ ....
夕日のみえる高台で
ぼくはきみには背を向けない
だれかの家路を
見下ろすぼくには秘密が多い
赤面してもわからないから
夕日にそまる高台は
告白するのに都合がいいけれど
ぼ ....
鉄は不可思議の組み合わせ
ひとつにひとつ
燃えさかる蛇
器の海を呑み干すけだもの
灰の駅 灰の汽車
川底を浚い
放る羽
光を終えた光に群がる
凍えた青空 ....
太陽のようにほどける髪が
小さな鈴の樹を隠している
地から昇るたくさんの音が
空に晴れを運び込む
虫から生まれる滴が
霧のなかの径を見ている
銀の歪みに映る
碧い ....
秋晴れの
空に、境界線
……らしきものが浮遊している
長いのも短いのも 互いに絡まり合って
私は 時期外れの薄着をはおり
アイスクリームを食べながら人 ....
キンタマ王子の巨大なキンタマは
福島の原発事故が原因だという
デマがまことしやかに流れている
デマもとは捏造アサシ新聞に
掲載されたキンタマ大学
吉田熱三准教授の論文だ
そこには
事故前 ....
キャンピングカーとパトラッシュと運転できるあなたが欲しい
カラメルソースの上にかけた
グラニュー糖よりは
洒落っ気に 溢れている
幾つもの 笑顔をまとめた パンジーが
寄り添う角度で
甘い心に 包まれている
あれは 雨に非ず ....
151101
ゆっくりした店舗で
バラードを歌うのは
凄い実力がいるのだと
ラジオが語る
忙しい店舗で
忙しい歌を唄う
枯葉が行き所無く舞う外套
好きな女に振られただけで
....
流れ星に祈る願いは自由だよね
好きなこと頼んでもいいんだよね
この内緒の涙を止めてください
この悲しさを嬉しさと取り替えてください
この現実を悪い夢だったことにしてください
流れ星に祈る願い ....
革張りのソファーに腰かけて 良質な音楽に身を委ねて
ニュースタンダードな暮らしを送る毎日
デザイナーズマンションで優雅に
赤ワインでも片手に ダーツの旅をしよう きままに きままに
アンテ ....
銀杏の葉が落ちる
一葉 また一葉
かすかな気配がする(するはずだ)
木との繋がりを絶たれる
そっと地に触れ横たわる
――オト
わたしには聞き分ける耳もなく
世界は喧噪に満ちていた
....
すきなひとに気軽に
すきと言えないように
きらいなひとにきらいと
言えるはずもない
一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる
湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
キンタマ王子は無職だった
42歳で無職なのは体裁が悪かったので
とりあえず何か仕事をしようと思ったが
働くのが嫌だったし能力もなかった
そこでキンタマ王子は
2週間考えた末に
詩人になるこ ....
立ち食い蕎麦
生牡蠣ぽん酢
レアステーキ
厚切り牛タン
魚介ラーメン
富山鱒のすし
石斑魚の清蒸
インドカレー
ホタテの浜焼
あゆのウルカ
コノワタ塩辛
近江の鮒寿司
大阪 ....
溶け込むなら今のうちだから
それが精いっぱいのアウトだから
これまでの志とあとなにかと
こぼれそうなサヨナラが騒いでる
時間が未来に進んでいくなら
過去はパラレル世界を進 ....
素粒子の中に存在する大宇宙
宇宙の果てに存在する大宇宙
極大と微塵が交わる交差点に
僕らは何をしているのだろう
空
水
星
石
土
金
生
死
すべてにそなわっ ....
輪廻する魂は
さまざまと交配し続けて
明日の夢をみた
ナルシストの遺伝子が永遠を求めている
遥かな希望を胸に秘め
プラス マイナスの電子音が駆け抜けた
黄昏はやがて やって来る ....
女性専用車両に乗る女性は
不愉快な男性を
避けることができる
女性専用車両に乗らない女性は
不愉快な女性を
避けることができる
女性専用車両に乗れない男性は
不愉快な男性を
避 ....
仕事をしていると
良品という不良品を作っているのか
不良品という良品を作っているのか
判らなくなるときがある
親をしていると
真面目という不良を育てているのか
不良という真面目を育てて ....
色即是空
空即是色
* *
リアルはバーチャルの一部に過ぎず
バーチャルこそがリアルである
* *
宗教、希望、・・・人の心
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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