万国旗は青い風にはたはた…揺れ
園児等が駆け回り、賑わう
秋の運動会。
染色体が人より一本多く
まだ歩かない周と、並んで坐る
パパの胸中を{ルビ過=よ}ぎる、問い。
――僕等はあわ ....
天に昇った恩師が好きだった
白のグラスワインを
向かいの空席に、置く。
あまたの想い出を巡らせ、僕は
白いゆげを昇らせる
珈琲カップを手許に、置く。
――そうして夢の対話は、始まっ ....
いつになっても
明日がくるのがこわい
ひとりはこわくはないのに
明日がくるのがこわい
わからないからこわい
あなたのことのように
しらないことにかこまれて
しらないふりをし続 ....
死んだら幽霊になったり
天使にでも悪魔にでもなれる
生きたら生きたままにしかなれない
生きる事は素晴らしい
死ぬ事は見窄らしい
素晴らしい人に見られたいが為に
不自由に生きるのは嫌だ
見 ....
言葉を
全力で守る
シュプレヒコールを唱える事が
ハロウィンのパレードと
どれだけ同じに見えようと
発言するほど
唇寒く
弱点を突かれ
攻撃されることになる ....
このあたりまえの しあわせは
世界のどこでも
あたりまえではない
ふつうでいられる しあわせは
今この2015年 にほんの
わたしの しあわせ
小平市の住宅街でバリバリと音が鳴り
とつぜん、目の前の住宅が取り壊された
私は三か月前から仮の住まいを持つだけなので
家が壊されるこまかな事情は知らず
事情を知らないゆえ
その家は突然、取り ....
空は高く
遠く
ぼくを迎えいれてくれる
少しだけ寂しいけれど
青く染まってしまったぼくは
静かな誘いにコクリと頷く
透明な羽が肩から生まれ
いよいよ旅の刻が来た
自由な大 ....
きっと、
数えきれない罪のうえにある私だ
きっと、
その甚大さに耐えられる私だ
それゆえに、
概ね後ろめたいのが、私の「ありがとう」
水がうかんでいる
水がくっきりとうかんでいる
水がすっきりとうかんでいる
ここは35000ft
ー42度の世界
水はすっきりと浮かんでいる
水は湖のあるところに浮かんでいる
水は都 ....
自称キンタマ詩人の
キンタマ王子は
てにをはがおかしいので
しばしば
「お前、それでも自称キンタマ詩人のつもりか!」
と批判されるが
「てにをはがおかしいことを
逆に訳に分からなくなって ....
鏡のなかの、
少女のままの彼女に
メールをする。
液晶の水面は、
音もたてずに目を閉じる。
鏡のなかの少女は私だ。 ....
手のひらに、
とぎれとぎれの物語がまじわるように、
とぎれとぎれの時間のなかを旅している。
風は、
私にまとわりつく
薄い襞を食んでいく。
一衣も纏わぬ身体になった私の心は、 ....
いつか説明できる自分になりたいとおもったが
いつも途中でひきかえしてばかり
丘の上の教会の牧師さまを質問ぜめにし
彼の額の皺がひとつ増えたのをみとどけて
それでもつぎなる質問をかんがえつづ ....
頭を傾けるほんの些細な仕草にさえ
目を奪われるのは
なぜだろう?
振り向いた瞬間に
目が合っただけで
微笑んでしまうのは
なぜだろう?
正直に言えば
これが初めてじゃな ....
家に帰ってきて
ノートパソコンを開いて
ブラウザを起動したら
Googleのロゴが映るはずの画面に
-閉店-
誠に勝手ながら
インターネットは本日を以て
閉店させていただきま ....
世界に色を添える人というのがいる
あなたがいないと
世界が終るというほどではないけれど
世界がちょっとだけ色あせる
そんな人たちがもうたくさんいなくなって
世界はもう青ざ ....
冬はなりたての死刑執行人
このぎこちない朝に
辺り一面に自らの恐怖をこぼしてしまう
例えばそれはつめたい雨のしみとして路上に
例えばそれは朝日の顫動として線路の途上に
世界が沈黙 ....
きみが奏でるインプロビゼーション
太陽がさししめすデスティネーション
私はずいぶん整理されたのかもしれない
まるで骨格のように洗われるだけになりたいと
素朴な島人でありたいと心底おもっ ....
きみは
とてもきれいだから
それが理由で
いつか死ぬんだよ
うらやましいな、
冬の檸檬を
ひとつ
ポケットに入れている
きみの感性を
いつだってぼくは
軽蔑してます。
眠れない鳥が
夜ふかしする季節
月のあかりで
読書を終えて
きれいな枯葉を
栞に変えて
枝の先へ
飛びはねて
ざわめく森のメロディを
食べている。
川の中に鳥が三羽
岸に一羽
川の中の鳥は
水にもぐったり泳いだり
一生懸命にみえる
三羽は家族にみえる
話しあっているようにみえる
岸の一羽
みなに背をむけている
別の方 ....
誰かと口をきくのも嫌だった1日
夕陽に照らされて石畳を登る 淋しさに会いに
前を行く人の影を踏んで 後ろは振り向かない
そこに 幸せな顔があると 嫌だから
半分乾いてしまった 冷凍 ....
永遠のアンドロメダから
この地に降りた貴女の母性が
ぼくの肩を優しく抱いてくれた
ほの青く光の切符を貰ったね
何処までも往ける切符を貰ったね
列車の中には
新世界交響曲が
静 ....
ヒノキのカウンターの向こうから柔らかな湯気が香る
銅鍋が静かに舌の記憶を誘う
今夜は何にしようか…
まずはこんにゃくとダイコン
え と…
里芋に牛筋にガンモだな
冷え ....
赤い羽根の天使はリュートを抱き
ふくやかな指を、無数の弦に滑らせる
世にも美しい音楽を探るように
生ける者
姿形違えど
命なくせば
肉になる
骨になる
灰になる
星になる
みんな一緒だね
月曜日の朝が
憂鬱なのは分かっていた
いつか誰かが行動すると
期待した
しかし、待てど暮らせど
誰も何もしなかった
許せなかった
自分でやるしかないと思った
盗んだ散弾銃を手にして
....
もうそろそろ
キンタマ王子にも
飽きてきたが
そんなことで止めると
世界キンタマ文学全集45巻に載らないので
2035年迄は続けたいと思っている
その頃には
キンタマ文学も
一定の評価 ....
流れる清流のかたわらに佇み
透明な魚影を静かに眺めていた
雨の降る秋の午後
みずならの葉脈たちが
ぼくを守っていてくれる
静寂な一刻を与えてくれた
透明な 透明な
青い 碧い ....
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