二人、朝の地下一階の喫茶店
ブランチのポテトサラダ、
幾粒ものグリーンピースを
時間かけ選り分けフォークで
プレートの端に置いて置いて
丁寧に排除する貴女の
シシシッと恥ずかしげ笑う顔 、 ....
ちょうしわり
こんな時もあるさ
と
自分に言い聞かせる
いのちの声
・
ふ
とする前は
ぐーっとしてから
あきらめたんだ
生きるために
・
嬉しくありがたい
....
全時空の僕は開眼したまえ全て雨粒は矢たとい母と{ルビ姦淫=かんいん}しようとも一向に矢は止まぬ一つの悲劇につき作る詩は三編までとせよ。両の目を{ルビ刳=く}り抜こうとも生まれながら両の{ルビ踵=かかと ....
ただの、なりきり詩です。そう云う、切なさです。
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「おかぁさん、ありがとう」
言葉というのは
光 ....
○「アメリカ大統領選」
いい間違いの人と欲むき出しの人
今アメリカを代表する二人
どうしてここまで劣化してしまったのだろうか
どうしたアメリカ!
○「こわい欲望」
金のためなら
親を ....
天才はとくに何もせず苔すべって絵になるものだから天才
人を立て自分寝ながら詩を読んだだから言ったし詩は書けないと ちょっちぃ可哀想
*
おまえ才能ないからと言って過去の私の足 ....
押しつぶしているバネ
七月
二十四年間のゆっくりとした沈黙
災害に焼けた記憶の中の顔
誰かのにやけた顔に降る雪
消えていった人たち
新しくてひどく冷たい雪
ロックを聴いていた ....
夕べに萎れたアサガオみたい
溢れても溢れても涙が流れて
クチビルの端だけ針で縫われた嗤いが
後遺症の傷のようだったね
とうとう願いが、叶わなかったんだね
世界がくれたのは、キミの、心の、き裂 ....
間断なく降り続く
夜陰の梅雨 、
ふとカーテン開け気付き観れば
進み続ける時の刻印帯びながら 光る水溜り
輪を広げ時を銀に穿ち裂く、なんと涼やかに
逃げても逃げても袋小路
道を見失い
立ち止まれば
迫り来る影
時間は命と共に溶けてゆく
私は幼い私を抱きしめた
どこかから聞こえる
懐かしい音色
....
クリーム色した
吊り橋状の細長い途、
奥まりずっとずっと続いて
あゝ全てから裏切られ裏切り
生きて来たこの身、掬い取られ
束の間、心にしとと慈雨降り頻り
深い深い渓谷を見下ろしながら遥 ....
あなたが
この世に在る。
あの存在が
この世に在った。
故にありがとうさま
・
美しい部分もあり
醜い部分も
あるからこそ
私なんだ
このこころにありがとう
・
....
山林をそっくり買い取って
吉兵衛は死んだ
つながり眉毛の吉兵衛は
めったに笑いもしなかった
そんな彼を、秋さんは怖れながら暮らした
有り金をはたいて
犀川上流の山林を買う ....
聞いたことがあるような言葉でしか人を誘えず
職業的な結婚、とか思って笑ったり
笑ったりしていると
幸せなの?と寄ってくる人々をひとり残らず張り倒す
池袋と渋谷の人混みの違いについて上手 ....
忘れ去られた
思いは、
宇宙の魂に
解けて融合したのだった
さようなら ありがとう
逃げ出したくて
吐いた嘘を
骨は知らない
抗いたくて
千切った縁を
骨は知らない
痛んで
悦んで
肉がくたびれていくのを
誤魔化して
宥めすかして
心がたるんでい ....
畳の間、煙立つ
半分に折ったお線香
母へ挨拶する私を
初夏の陽が
ただ ゆるゆるといたわって
影響されるってことは
その人の生き霊なんだって
新しい音に槍の雨に射抜かれたら
共鳴なんだって
重なった線がとても気持ちよくて
再び確かめたいと足速と道を行くのも
....
好きなひとがいて
そのひとが
いるから日々の生活が輝くんだと
想っていたのは
ほんとうの慰めだっただろう
美しいひとで
その挙動を追うじぶんの目が
恥ずかしくなるくらい
明るく ....
裏切り裏切られ
欺瞞撒き散らし
眠れやしない
やややタマンね 、悲し哀しみかな
誤解されても愛ある知性限り無き広がりへ
背筋を伸ばして呼吸がしやすい姿勢になる
意識を呼吸に集中する
意識は何かに向くようにできているので
呼吸に向かわせる
ゆっくり吸ったり吐いたり
吐くほうを意識してできるだけゆっくり長く吐きき ....
蜩の
愛を歌う
いのちは
果てしない
星の光
※蜩=ひぐらし。別名、かなかな。
・
もう
いいよ
と
放てば満ちる
こころ
・
人を
思って
五行歌 ....
全員揃って和やかなムード
それはもう過去のほんの刹那
二度とない瞬間には
何も思うことがなかった
振り返って初めて思う
もっと もっと
こう ああ
すれば よかった
残された者 ....
とある日本のバンドがみずからをコロンブスと同一視していたが
むしろわれらはコロンブスに発見される新大陸人
日々日本には数多くのコロンブスが
われわれを発見している
いつまでたってもわれわれは
....
灼熱夏の
到来に、
自らの闇
夜闇に深く沈め
すべて棄てて曝す際 、
ヒカリ橙色に
やはらかく輝く
意識の視界、
カウントダウンの渦中に
奈落の底を眼差し
崖っぷち歩みなが ....
いつものあの猫がいない
建設中の黒光りマンション
わたしには一生関係ない
いない人のご飯を作る気持ち
捨てる捨てる一生言ってる指輪
わたしには一切関係ない
体内、上手くいっていない ....
迷い
思うから
見つかることもあり
生き方を知る時もある
いのち
・
よろこび
のために
生きている
私は
生(せい)をよろこぶ
・
全てを
救うことは
出 ....
顔をかすめる南風
ざわつく心の行方はどこだろう
朝から時間に追われている
追いつかれない逃げ道はどこだろう
陽ざしの中を影がよこぎる
太陽はどこだろう
....
背中には泳ぐための羽がある、
なのに僕は沈み続けて
空間はざらざらしていて、僕に反発している、
骨と骨との間には、粘膜があり、空に手を翳すと、
手の裏側が熱くなり、簡単に皮が剥がれていく
....
ながい黒髪が、
夏の風にさらされて、
ときおり、
ひとつの風鈴となっている、
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