口を開けばこの世におわかれ
結局その理由がわからなかった
全て終わってしまった衛星都市で
いくつものぬけがらだけが
からからと丁寧に掃除されている
野良猫たちはそれでも
誰 ....
少年という瞳によって
護られるものがある

少年という瞳によって
救われるものがある

少年という瞳は
なにをも滅ぼさない

彼自身が
砕かれることはあっても



 ....
生きるということ
朝陽を受けながら歩き始めること
酒場で仲間たちと宴を楽しむこと
それらはすべて
刑の執行を受けているということ
ただ命が脈打つという基本的なことも
何らかの刑の執 ....
膜に被われた部屋で
日に日に神経だけ鋭くなり
哀しみはいよいよ深くなった
わたしは季節を忘れた

今年も春とやらが来て
幻影のような夏が大きな雲とともに
流れて去った
過ぎた日をそこに ....
自称詩人が
プリンターを
手に入れることによって
自称詩の印刷が可能となったため
それをホッチキスで止めただけの
ゴミくずが氾濫し環境問題化している
しかもその自称詩の中身が
環境破壊に ....
間違いだと思っていた正しさを
意地悪だと思っていた優しさを
蚊の鳴くような祈りを聞いた

僕を守る両の腕を払い退ける勇気を
偽憤を溶かす真実を受け入れる力を
朝の光に赦し赦される勇気を ....
僕の今夜のスケジュール
ぜんぶダメにしていいから
会いにおいでよ

なんて
ほんとは自分が会いたいだけ
なんて
言えない
こんな
煙のようないとしさも
いつか空に吸いこまれる
よ ....
公衆便所の落書きを
ずっとお日様だと
思っていた

だって
アソコだとしたら
デフォルメが
過ぎるじゃない

それに

お日様に向かって
射精する

そんな不敬極まりないも ....
ただしいのか
ただしくないのか
そんなことばっかりきにしてる

だれかの目と
だれかの声ばっかりきにしてる

つまらないけど
いつのまにかそれが基準なんだよなあ

ばかみたいだけど ....
こりゃたまらんって言われるほどグッとくるフォルムの貯金箱になりたいんだっていうのにどうにもお金が貯まらないタイプはぁ〜背が高くてぇ〜隣にいて安心する人かなぁ〜なんてお茶ならぬスープが濁る原因は沸騰に決 .... 本質、つまり
自分の恥部を
人前に晒したいという欲求が
他の人々に比べ
極めて強いという点において
両者は同一と言ってよく
従って自称詩人のハンドルと
AV女優の芸名が
似てしまうのは ....
あなたはゼラチン体質
脳みそが半透明
よくわからない言葉を発する

あなたはゼラチン体質
全体的に粘着質
ねちゃねちゃ音を立てて動く

ゼラチン状態のあなたは
なにを言ってもすまし顔 ....


夜の森に
一人分け入り

いつしか
方向感覚を失い

冷えていく身体
噴き出す脂汗

空気もんわり動かず
渦巻き出す暗闇

意識 拡散し
存在感覚 失い

 ....
精神科で診察を待っていると
世界の涯てまで来ちまったなぁと思う
しゃがんで煙草を吸う少女
無気力な眼で空を見つめるおばさん
この風景の中に私もいる

悲しんでも悲しんでも
時間はもとに戻 ....
冬が嫌いなのは
寒い夜に
暖かい思い出ばかり
思い出すから

父は
猫と一緒に
いつまでも
コタツに座っててくれると
ずっと信じてた
換気扇がぶっ壊れて
機関車みたいな音がする

台所であなたと目を合わせたら
困ったような笑顔がどこかへ旅立つ

暮らした年月を
思い出させるすべての劣化

年をとったわね


 ....
真夏の鳥取砂丘には
ただ一本の樹さえなく
にぎわう人と数頭のらくだの黒い影を
その茶色の肌にゆらしていた

運動靴を履いてきたけれど
砂に足をとられて歩きにくい
切れる息
額から滴る汗 ....
少女の形は生まれたままに
触れれば崩れる可憐な花の
可憐を装う自己愛のままに

私の形は生まれたままに
触れれば煤ける奇妙なかさの
可憐に為れない泥臭さを愛した

わらうことを忘れれば ....
成る可く期待しない
成る可く絶望しない
成る可く夢を見ない
成る可く流行りを気にしない

紙クズのような逃避の欠片を
無理矢理貼り合わせたそいつを夢などと呼んでくれるな
ぽろぽろ零れる口 ....
がんがんがん、
ぐぉーん、ぐぉん、ぐぉん、

薄紫色の法衣を着た僧が
正座し
鵺のような奇声を発して
バタラ経を詠む

向かって正面の祭壇は、
ぐちゃぐちゃのアルミ箔で飾られて
蟹 ....
ひとつまみで
一生を切られてしまう虫けらは
気の毒だがね
わたしら人間の縄張りに
勝手に入り込んでしまったのが
運のつき

虫けらと
わたしらの共通点は
命のあること
早い ....
(即興1)

一編の詩を絞り出して一杯のオレンジジュースを飲み
コートを羽織って散歩に出ると
何故か月はいつでも山の端ぎりぎりのところに飾ってあった
研ぎすまされて
あまりに細く
落 ....
好きと言っても
想いの届かぬ
ひとを想う
心には深い
想いと寂寥感
天国の階段を昇り
ノックをすると
やがて現れた番人のような
存在は真っ白輝いていた

影は何処にもない
直観は脳髄に走った

来てはいけない世界

案内を受けて
入った神殿には
 ....
ししとうが手紙を読んであげると
先生は眩しいの顔になり
こめかみあたりを叩きながら
ちゃんと録音できますようにと
くり返して呟きはじめた
それは明らかに邪魔だったが
録音のことを考えると
 ....
酸性ガスと
アルカリガスの
満ちた路を彼らは
サイレンの響きに誘われながら
長い行列をなして
飽くこともなく歩き続ける

彼らに与えられるのは
社員食堂の定食の喜びだった
昨日はデミ ....
ゆらり ゆらゆらと
泳ぐ魚たちは
英霊たちとともに深海を彷徨い
拠り所をさがしていた

命の点滅をさがしながら
大きく口を開いては
暗い海底を彷徨う

彼らは決して浮上することなく
 ....
それは病理の感情
刹那的は喜びがエネルギーを放出する
我ら生き抜くために今日も病んでいる
未来に恋する現実は重労働を国民に課す
100年後、今の時代は何と名付けられるだろう

この病理と生 ....
薄紅に染められた唇で
君の白さは穢されている
それを嬉しがる君がいて

散る散る花びらの多さに
紛れた君の横顔を
探したけれども見つからない

はかなくて白くてそれでいて
美しかった ....
何時までも永遠に
言葉は忘れない
空間だけが愛
君を愛撫する

奏でる音
静寂に安堵して
また海を見に行こうか
それとも何か作ろうか

これからも永遠に
それが俺の願い
空 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ホログラム水町綜助2*15/11/20 17:07
少年という瞳千波 一也115/11/20 12:06
葉leaf115/11/20 3:53
季節のない世界ゆきむし215/11/20 1:42
キンタマ王子、プリントアウトする花形新次115/11/19 23:52
遮光あなろぐ時計315/11/19 23:44
焼けてしまってどこにもないユッカ315/11/19 23:39
夕焼け、アソコ色2花形新次015/11/19 23:22
基準値朧月115/11/19 21:54
たまらない貯金箱/即興ゴルコンダ(仮)投稿.89こうだたけみ6*15/11/19 21:21
キンタマ王子、本質をつく花形新次015/11/19 20:52
ゼラチン体質wakaba4*15/11/19 19:56
〈ある〉のエロスー新生する記憶たけし2*15/11/19 19:34
世界の涯て渡辺亘915/11/19 19:09
炬燵ガト4*15/11/19 16:59
夜汽車13*15/11/19 16:51
すなやまそらの珊瑚15*15/11/19 16:25
道化あなろぐ時計315/11/19 14:55
成る可く115/11/19 14:54
バタラ経 ☆atsuch...2*15/11/19 11:27
みかた千波 一也415/11/19 10:57
月への軌跡香椎焚215/11/19 4:34
届かぬ想い薫子215/11/19 2:25
審判レタス215/11/19 0:10
録音桶谷115/11/18 23:36
化学工場レタス315/11/18 23:33
深海115/11/18 23:12
日常鷲田215/11/18 23:07
裏路地の桜這 いずる315/11/18 22:58
これからも鷲田115/11/18 22:03

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